そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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黄色い涙

2008年02月17日 | ラブロマンス/青春


2007年 日本 128分
■2008.2.11 IE
■監督 犬童一心
■出演
   二宮和也(村岡栄介=漫画家)
   相葉雅紀(井上章一=歌手)
   大野智(下川圭=画家)
   櫻井翔(向井竜三=小説家)
   松本潤(勝間田祐二=米屋)
   香椎由宇(時江=食堂)
   韓英恵(村岡康子=妹)
   高橋真唯(弓子=喫茶店)
   菅井きん(よね=大家)
   志賀廣太郎(林田)  本田博太郎(貞吉)
   田畑智子(西垣かおる=元恋人)  松原智恵子(村岡きぬ=母)  

 《story》

「あの日の僕らは、いつもいつでも笑ってた。涙がこぼれないように」

1963年、晩春、夢見る4人の若者。漫画家の村岡、歌手の井上、画家の下川、小説家の向井。村岡の病気の母を連れてくる手伝いをしたことから、4人は同じ部屋に寝泊まりするようになる。村岡の師匠の手伝いで得たお金と下川の絵を売ったお金で、自炊生活が始まる。村岡の力作の漫画は採用されず、井上も思うように曲ができない。井上は、行きつけの食堂の時江ともすれ違う。下川は、公園で出会った女性を思い、必死で絵を描く。しかし、以前売れた絵が、実は質屋に預けられただけだったことがわかり、さらに公園に置いた女性の絵も変な女が拾っていて気を落とす。向井は構想だけでひとつも文ができない。夏の終わり、村岡の母が危篤。なけなしのお金を持って故郷に帰る。残った3人は、夢を捨てそれぞれの道に。年月が過ぎ、あの部屋では村岡がペンを走らせ漫画を描いていた。

 懐かしい夢を追いかけた青春
自分の未来には限りない可能性があると信じていた時代。何かができそうで、胸をわくわくさせていた時代。お金はなかった。バイトをしては食いつないでいた。芸術やスポーツに明け暮れた青春。昭和のあの時代って、何をしても、「未来を作っているんだ」というような輝きがあった。今は、何をしても、未来は見えない。今、ただ足下が崩れないように踏ん張ることで精一杯。未来が見えない。見えていても、暗い破壊的な先のない未来。過去に戻りたくなるのは、そんな未来しかだれもが考えられないからかもしれない。私も大学時代は、4畳半の狭い下宿、共同の流しにくみ取りトイレ。風呂は大家さんのところで入れてもらう。何人もここで寝泊まりしたこともある。鍋いっぱいに作ったカレーを何日ももたす。ラーメンとご飯の日々。今でもそんな下宿ってあるのだろうか。その当時も、ワンルームみたいなところに住んでいるリッチな学生もいて、うらやましかった。夢を追いかけた青春の日々。今や腰痛と精神的に追い込まれる日々。今も、せめて失敗を恐れず、大きく踏み出したいものだ。

 公式サイト「黄色い涙」     



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