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■2007年 日本 116分
■2007.11.10 TOHOシネマズ緑井
■監督 三枝健起
■出演
宮沢りえ(豊田トヨ) 加瀬亮(仙波留吉)
宇崎竜童 (豊田松蔵)
田口トモロヲ(三好祐次(平成))
中原ひとみ(豊田トヨ(平成))
樋口可南子(三好良枝(平成))
原田芳雄(仙波留吉(平成))
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「僕ずっとオリヲン座を守るさかい-
ここでいつまでも、一緒に映画かけてもらえますか。」
一通の招待状が良枝の元に届いた。夫であり幼なじみである祐治とは、別れ話が出ていたが、もう一度二人であのオリヲン座に行きたかった。
オリヲン座は、戦後まもなく松蔵とトヨが立ち上げた。テレビのない時代、オリヲン座は町の憩いの場だった。そこに留吉が弟子入りした。病気で松蔵がなくなり、留吉はトヨとオリヲン座を守っていくことを決意する。しかし、テレビが普及し、二人の関係を怪しむ世間は冷たく、劇場への来客は激減する。フイルムの借り入れの金策に苦心しながらも、リバイバル上映をしながらオリヲン座を守っていく二人。そんな劇場に通う祐治と良枝。祐治は両親から愛情をかけてもらえず寂しい日々を送っていたが、オリヲン座でトヨや留吉からまるで家族のようにあたたかく迎えてもらった。そのオリヲン座が閉館する。
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二人の純粋な愛のように、映画も利潤を得るためだけでなく、いい映画をみてほしいという純粋な気持ちで映画館が運営されていた。昔の懐かしい映画館を思い出す。二本立ての映画。途中から見始めて、次のその部分までみたり、2回続けて見たこともあった。料金は同じ。今みたいに一回入れ替え制ではなかったから、一度映画館に入ったら好きなだけいた。そんな町の映画館もどんどんなくなっていった。サロンシネマだけは昔と同じ。高校時代は自転車で通った。フイルムマラソンも何度も見た。大きな映画館では上映されないピリッと光る映画を見る。そんな小さな映画館。でも、よく行くのはシネコンだ。懐かしい映画館だけど、便利で設備のいい映画館にいく。前の人の頭でスクリーンが見えない映画館はいやだ。映画映写の機械ももっと簡単になっているのだろうなあ。時代の流れだな。懐かしむだけのものになっていくのは止められない。
突然出てきた祐治と良枝。ちょっと違和感があった。大人になった二人が招待状を受け取った場面から始まるのなら、二人の子ども時代をうまく織り交ぜながら過去に戻ってほしかった。途中から急に現れて、それまでどこにいたのと聞きたくなった。最後のオリヲン座での上映会、そこには昔からの町の人々にもいてほしいし、トヨと留吉の純粋な愛を優しく包んでほしかった。二人の愛が、祐治と良枝に確かに伝わった。それがピーナッツに象徴されているかも。祐治と良枝も終わりでなく、新たな出発になればいいね。
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20キロ離れた隣町に電車代を浮かすのに自転車で行ったり、札幌に遊びに行ったとき、500円で見られる二番館で3本続けてみたり、シネマラソンにいったけれど、途中で寝てしまったこともありました。
そんな古い映画館を知っていると、この映画で閉館の挨拶をする場面では涙がこぼれました。新聞紙で作った袋にピーナッツを入れて貰う場面も良かったです。映画全盛期を知っているちょっと上の世代に見て欲しい映画ですね。