■2006年 韓国 125分
■2006.6.1 TOHOシネマズ緑井 with r
■監督 アンドリュー・ラウ
■出演 チョン・ジヒョン(ヘヨン) チョン・ウソン(パクウィ) イ・ソンジェ 、チョン・ホジン(ジョンウ) デヴィッド・チャン[姜大衛] (組織のボス・チョウ)
《story》
「愛を待ち続ける、画学生」
「孤高の暗殺者」
「愛は枯れない」
「花に想いを託して、命がけで愛を貫く」
ヘヨンはオランダの叔父の骨董店で働きながら絵の勉強をしていた。デイジーの花が一面に広がる田舎で絵を描いていた。いつも丸太の橋をわたし、デイジーの野にやってきていた。ある日、その丸太の橋を渡っているとき、足を滑らせて川に落ちてしまった。画材も川を流れていった。再びそこにヘヨンが来たとき、丸太の橋が手すりの付いた丈夫な橋に作りかえられていた。そして川に流したはずの画材が橋にかけられていた。
町に出て広場で絵を描いていたヘレンのところに、自分の顔を描いてほしいとジョンウがやってきた。ヘレンの家にときおりデイジーの花が届けられていて不思議に思っていた矢先、彼が届けてくれているのだと思い始めた。二人が広場で出会っているところを遠くから見つめる一人の男がいた。殺し屋のパクウィだった。デイジーの花をヘレンに届けていたのも、田舎で彼女を見て一目惚れしたからだった。しかし、彼はそれを知らせることなく、ヘレンはジョンウを愛し始めるのだった。
◎切ない映画だった。殺し屋であったことが悲劇の始まりのような気がした。そうでなかったら、こんな悲しい結末にはならなかったことだろう。それがわかっていただけに、そばにいられることだけで幸せだった。本当は遠くから見守るだけでよかったのに、運命は愛を育みながらも悲しみのゴールを作っていった。
多くを語らず、動きと場面で心の言葉を語る。それだけにいつも切ない。純粋過ぎて人の温かさをいっぱい感じるだけに、その切なさも深く大きい。でも、たとえ悲しみで幕を閉じようとも、愛が本物であること、心が温かさで満ちあふれていること、ただそれだけで幸せであるような気がする。
公式サイト「デイジー」