■2007年 日本 124分
■2008.1.18 TOHOシネマズ緑井
■監督 陣内孝則
■出演
森山未來(佐野修平) 加藤ローサ(山口静華)
田中好子(猪谷幸枝) 綿貫智基(猪谷昌也)
立花裕大(猪谷昌也=少年時代))
岡本杏理(篠原礼奈=フィギュア少女)
谷啓(今泉邦雄) 坂口憲二(現代の猪谷昌也)
《story》
「本当の奇跡は、一番最後にやってくる・・・。」
タップダンサーになる夢に破れた修平は、恋人の待つ北海道に帰った。地元で教師をし、恋人の静華に結婚を申し込む。静香の父親の条件は、弱小ホッケーチームを優勝させること。修平は、アイスホッケーをしたこともなく、ルールもわからない。しかし、大学で専攻した児童心理学とタップのリズムを使い、弱小チームのスマイルを勝利へと導く。チームの昌也は、フィギュアの礼奈と親しくなり、過去のトラウマから脱し笑顔を取り戻していく。しかし、その礼奈が白血病で入院する。チームは毎夜、病院の外で礼奈を励まし、大会優勝目指して勝ち進んでいった。決勝は、強敵チーム。礼奈のためにも、奇跡を信じて戦う。
さわやかでいいよ
わかりやすい映画が好き。だれもがいい人なのがいい。難解な問題提示型の映画も見るけど、疲れているとき、いつものように心が荒んでいるときは、こんなさわやかな映画がいい。欲を言うなら、さわやかついでに礼奈も回復させてほしかった。試合に勝つ奇跡だけでなく、病にうち勝つ奇跡の方が価値があると思う。試合に勝つことだって、彼女が元気になることを願ってがんばってきたんだから、奇跡は彼女に起こしてほしかった。
写真を撮るとき、「笑って」ってよく言うけど、歯を出して笑えない。鏡を見て練習してもできない。笑顔って人間の特権なんだと聞いたことあるけど、笑えないってつらい。いつも普通のときも笑顔の人がいるけど、育ってきた環境が笑顔になることが多かったのか、顔の特徴なのか、それだけで得をしたり損をしたりする。昌也のようなトラウマがあるのだろうか。人と真向かうこと自体が怖いんだから仕方ないか。映画を見ていて楽しい場面があったら、自然に笑っているだろうか。
公式サイト「スマイル 聖夜の奇跡」