そよかぜから-映画

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恋するトマト-クマインカナバー

2006年10月10日 | ラブロマンス/青春


2005年 日本 126分
2006.10.10 TOHOシネマズ緑井 試写会
■監督 南部英夫   製作総指揮 大地康雄
■出演 大地康雄(野田正男)  アリス・ティクソン(クリスティナ)  富田靖子(景子)  村田雄浩    ルビー・モレノ(リバティ)   織本順吉   いまむらいづみ   でんでん   阿知波悟美   あき竹城   石井光三   アレックス・アルジェンテ   アリエル・バルド   清水紘治(中田)  藤岡弘(勇作)

《story》

「大切なものは土と水と太陽。そして、あなた」

農家の長男である野田正男は、45才になるが未だ結婚できないでいた。何度も見合いはするのだが、正男は優しい人だと言われながらも、農家の嫁になる人は見つからなかった。ある日、フィリピンパブで働くリバティを紹介され、結婚を前提に交際を始める。そしてフィリピンに渡り、リバティの家族に会ったあと、次の日結婚式を行う予定だった。しかし、家の中は誰もいなく、正男が渡した200万も持ち逃げされてしまったのだった。フィリピンの町をさまよう正男、お金も使い果たし浮浪者となってしまった彼を助けたのが、フィリピン女性を日本に送るブローカーをしていた中田だった。正男は中田の下で働くうち、次第にだます技術を身につけ、その世界にどっぷりつかっていくのだった。
ある日、仕事帰りの途中、稲刈りをしている風景に出会う。家族、知り合い、近所の人々みんなで手作業で稲刈りをしていた。その中に、マニラのレストランで給仕をしていた女性の姿を見つけ、正男も稲刈りを手伝った。その日から、毎日のように農作業に精を出した。そしてここでは高級とされている、日本の大玉のトマト栽培を始め、そうした家族のつきあいをしているうち、クリスティナへの思いは深まっていった。

◎確かに私もふくめて農業のことを本気で考えてはいない。いつか私たちの食べ物を作る人はいなくなってしまう。農業が身近でなくなればなくなるほど、食料に対する大切に思う気持ちは薄れ、傷があるだの、曲がっているだの、色が悪いだの、見かけだけにこだわるようになっていく。作る人の苦労などこれっぽっちも感じることなく、、私たちの要求に応えるために、体にはよくないものを使わざるを得なくなっていく。
人は、土や水、太陽から離れ、心も失っていくのだ。人間も自然の中でしか生きられない生き物。コンクリートと機械の中で管理されながら生きていく未来は、いつしか精神がボロボロになり、やさしさもあたたかさもなくしてしまう。自然を通してつながってきた人と人との関係も切れていくのだろう。
正男とクリスティナが結ばれていくのも、土と水と太陽を通してだった。日本では、もうすでに結ばれることが難しくなってしまった。

公式サイト「恋するトマト-クマインカナバー」



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