■2006年 アメリカ 150分
■原題「The DaVinci Code」
■2006.6.16 TOHOシネマズ緑井
2007.9.1 wowow
■監督 ロン・ハワード
■出演
トム・ハンクス(ロバート・ラングドン)
オドレイ・トトゥ(ソフィー・ヌヴー)
イアン・マッケラン(リー・ティービング)
アルフレッド・モリナ(アリンガローサ司教)
ジャン・レノ(ベズ・ファーシュ)
《story》
「ダ・ヴィンチは、その微笑みに、何を仕組んだのか」
ルーブル美術館の館長が変死した。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」の形で横たわっていた。そして、死体の回りには、暗号が散りばめられていた。その中に、ハーバード大学教授ラングトンの名前があり、容疑者となって追いかけられることとなる。館長の孫娘のソフィーは暗号の中に、自分に当てたものであること、ラングトンが無実であることを見抜き、暗号の解明のために共に行動することとなる。館長は何を伝えたかったのか。次第に謎は解き明かされていくのだが・・・。
おもしろくない、いやおもしろい、と意見が分かれる映画。頭の悪い私には難しい映画かも、原作も読んでいないし、字幕だし、と思っていたけど、そうでもなかった。最後まで目が離せないおもしろい映画だった。原作を読んでいる人にとっては物足らないのかもしれない。細かいところはよくわからないながらも、流れはつかむことができる。ああ、そうだったのか、と発見し、納得もできる。ちょうどいいスピードで物語も展開していく。私は合格点をあげたい。これから原作を読んだら、もっと楽しめるだろうか。
内容は衝撃的な事実として展開していくが、イエスが人間的であっておかしくないんだよ、やさしく投げかけているような気がした。神格化することがまちがった道を産み、よからぬ人間の影がうごめく。日本もそうだと思う。神格化されたとき、日本もまちがった道にみんな進まされた。異性を愛し、子どもを作り、あたたかい家庭を築こうとするイエスなら、もっと身近に感じることができるのではないだろうか。
2007.9.1 wowow
すっかり忘れてる
忘れるのが早い。それは悲しくもあり、またうれしくもある。というのは、「おもしろかった」という記憶だけで、細かいところは忘れているから二度目もまたスリリングに楽しめる。そうだったのか、とおなじところで感心したり感動したり。でも、それは裏を返せば悲しいこと。すっかり感動した内容を忘れているんだから。パスワードが「apple」だったなんて、その場面で、そうだった、と思い出す。イエスの末裔だったよな、なんて忘れてしまったらほんと悲しいよ。そういえば、星新一の短編であったなあ。忘れっぽいMさんは、感動した本をまったく新しく読む本として晩年に読もうとしたけど、そのこと自体忘れてしまった、なんてね。
神はどこにいる。教会や仏像だけを神格化して、頭を下げなければならなくなったら、それは神ではない。だれかよからぬ心を持った人間が隠れている。それがいやでいやで近づけない。神って何なのか。石か山か海か木か・・・・それならいいけど。
公式サイト「ダ・ヴィンチ・コード」