ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

クリスマスツリー と クリスマススタンド

2011年12月16日 17時32分36秒 | コンケン 第9特別教育センター

      

   


昨日、
「来週の21,22、23はルーイ県に2泊3日で研修旅行よ。」
と言われる。
いつも、何でも急なのがタイ社会で、特に私はその中で情報収集能力が低いので、
さらに直前になってから知ることになる。
先のことはいつもはっきりしないし、突然の中止も急な変更もしょっちゅう。
先のことがわからない。
最初の頃はそれがいやで、もう、前もってちゃんと決めてよ!と思って不安だったけれど、
今はそのくらいアバウトでもなんとでもなるものだ、と学習して心地よくなっている。
先のことをきちんきちんと決める日本も、それでなんだか締め付けてしまっているようで
日本で生活するっていうのは、
「リアップローイ」(きちんとしている) けれど、
「サバーイ」(快適、楽ちん) ではないな、と思うほど、タイに慣れている今の私。


で、来週、水木金センターはお休みになる、ということは、
来週の木金、聴覚障害クラスにはいけない。
ということは、クリスマス前は今日が最後。


じゃあ、今日のうちにクリスマスの活動をしておきたい!


ということで、今日も朝から「クリスマスツリーを作りたい!」
と、聴覚障害のクラスの先生達にお願いして、OKをもらう。
急に申し出ても、いつもOKしてくれる、タイの柔軟さがとてもいい。



クリスマスツリーを作ってから、クリスマススタンドを作る。
今日の活動は、この2つ。
連日 てんこ盛り過ぎるかなー とも思うけれど・・・。
    

まずは今日の活動を説明。






①ツリーつくりからスタート。

このツリー。
てっぺんの星、これもひとつながりの折り紙でつながっている。
すごく難しそうに見えない??
でも、ものすごく簡単。
ちゃんと教えたらタイ人でもできる。
一番楽しいのは、ハサミひとつ切り入れるだけで、
むくむくっと星が起き上がるところ。
     



昨日も上手に切り紙や折り紙を作ったお母さんたちは、自信がついていて
すぐに私の所にきて、
「クーサーイ 今日は何を作るの?」
「手伝うよ。先に教えて。」
と、興味津々な上、先生役まで買って出てくれる。


お言葉に甘えてお母さんたち数人に先に作り方を学習してもらってから、
子どもたちもツリー作り。


自力でハサミを使える子は、自力でがんばって切る。
     


まずは匂いをかいでから、という子もいる。
     



大きなツリーに挑戦中のお母さんは、真剣になってしまって、
子どものことはどこへやら。
     


うっかり星を切り落としてしまったお母さんが、
かわりに別の紙でお花を作ってのせた。
すばらしーーーー!! 尊敬しちゃう、このセンス。
     



なまじ、先にお母さんたちがやり方を知ってしまっているものだから、
私が、私がとお母さんたちが教えあうので、先生(私)の説明を今日は誰も聞かない。
ああ、こうなるのか・・・。
ま、これも私のいい勉強。
指示を聞かずお母さん同士で教えあって、先走りして、間違って切ってはいけないところを切ってしまって、
その修正に追われる私。
い、いつもより、忙しい!!!









②クリスマススタンドを作る。

     
型紙に線を書いたものを私、ハサミで切ってもらう。


切り終わったら色を塗り、絵を描く。
ほとんどのタイ人が、雪を見たことがない。
しかも、敬虔な仏教徒の国だから、クリスマスを楽しむようになってからまだ日が浅い。
だから、こんな日本のクリスマスではおなじみの雪だるまも、
なにこれ? という人もけっこういる。
去年も、クリスマスカードを作ったが、雪だるまを不思議そうに見て
すごく、おもしろい色づかいで塗っていた。  (→ 過去ブログ 2010.12.23 「パクパクカード」
今年も、「これ、顔を描くの?」と聞く保護者がいるくらい、雪だるまにはなじみがない。

ツリーと雪だるまに色を塗り塗り・・・
     


日本なら雪だるまは白を塗るだろう。
だけど、雪を知らないタイの人たちが塗る色は鮮やかで、かわいらしい。
だいたい、タイの人たちは色彩感覚が豊か。
そして、型にはまらない。
青や赤やピンク、なんでもある。
     


この雪だるまの顔の表情がなんともいえない!!
     
    

青い縁どり、紫の色合い、なんて素敵な雪だるま。
なかなか、日本の子どもはこういう色は塗らないだろうな。
すてき、すてき!
     


完成したら、日本から持って来たお菓子のシールもはってあげると、
子どもたちはシールに飛びついて大喜び。
子どもって、シールが好きだなあ。
       


大きな反省点が1つ。
課題がてんこ盛りだったのと、お母さんたちが夢中になりすぎて、
子どもがすることなく放置されている時間があったこと。
これはいけなかった。 反省だ。
      



できあがったら、ツリーを入れてみる。
うん、かわいらしいねえ。
     

スタンドの中にトイレットペーパーをおいてトイレットペーパーホルダーにしたり、
グラスを置いて鉛筆立てにしたり、いろいろ使えるよ、
と話していると、「かぶってもいい?」
と、頭にすっぽり。
いい、いい! ナイスアイデア!!!
    




今日は食堂でピザイープン(お好み焼き)を作るという約束をしていたので
ここで、時間切れ。

みんなの完成を待てず、
「全員の完成を見たかった、写真も撮ってあげたいけど、残念-!!」
と言いながら食堂へ。


だけど、あとから食堂にきたお母さんたちは
「クーサーイ見て 見て。」
と、ぼうし(元クリスマススタンド)をかぶらせて連れてきてくれた。
うれしいー!
     


食堂のおばちゃんたち3人にも、ピードンにもクリスマスツリーをプレゼント。
     



すると、3人いる食堂のおばちゃんの一人、ピーオンが、
「この星がきれいじゃないね。だめだめ。ねえほら、
 星は立てずに、こうやって寝かせるのよ。」
と、星をぺしゃんとつぶしてしまった。
あああーーー。
タイ人は「きれい」「きれいじゃない」と思ったことを遠慮せず言う人が多い。
そうか、ピーオンはこうした方がきれいって思うのか。
     


美しいものに感動したり、これはきれいじゃないとずばっと言い切ったり、
もっとこうしたらきれいになるよと工夫したり、
そんなタイの人たち。
     
     ぺしゃん・・・・

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