สงกรานต์ ソンクラーン in Chiangmai
激しいソンクラーンで有名なチェンマイ。
ぜひともチェンマイでのソンクラーンも味わってみたいと
カオサン通りでのソンクラーンを堪能した夜、
バンコクから10時間バスに揺られて北部チェンマイへ。
カオサン通りで買った、この水鉄砲をバスに持ち込んで。
さあ、着いたら水かけだ、水かけ。やるぞ、やるぞ。
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4月14日。チェンマイ。
午前は本当に今日水かけがあるのかと思うほどの静けさ。
だけど、給水車で大量の水が運ばれるのをみると、
やはり、相当すごいものがありそうな予感。
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昼になると街の中は大渋滞。
それもそのはず、トラックの積み荷部分に水の入ったドラム缶を載せ、
町中の人に水をかけまわる車。
対向車同士でもバシャバシャと派手にかけあう。
チェンマイといえばトゥクトゥク(交渉制タクシー)。
トゥクトゥクだって今日はポリバケツを載せて水かけ目的。
お客さんがその目的でチャーターしたのだろうか。
今日のチェンマイの車の往来は、
目的地に行くよりも水かけに練り歩く車がほとんどのよう。
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バイクにもタクシーにもソンテウにも道行く人誰にでも
水をかけ合う。
当然のことながら、事故も多い。
お祭り気分の酔っぱらい運転や、濡れた路面で滑って転倒するバイクなど、
ソンクラーン期間中は一年でもっとも事故数・事故死者数が多い。
しかし、タイのすごいところはソンクラーンが法律で保護されており、
この期間中に水をかぶって何らかの被害にあっても、
損害賠償を請求することができないということ。
あまりに事故が多いので、過去には高圧の水鉄砲の販売禁止を
政府が目論んでいたこともあるというが、効果はない様子。
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チェンマイと言えば、寺。
どこのお寺もソンクラーン仕様にのぼりが立ち、きらびやかな飾りが。
タイ人すべて、僧侶にいたるまでみんなでこのソンクラーンを特別なものとして
楽しみ慈しみ、盛り上げようとしているのが町中から感じられる。
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チェンマイと言えば市内を走る赤いソンテウ「シーデーン」
それも今日はこんな姿に。
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ソンクラーンは無礼講。
水鉄砲で、ホースで、バケツで、水をかけあう。
家の前に水の入ったドラム缶を置いたり、ホースで道行く人に水をかけたり、
ちょっとした狭い路地でも油断できない。
水をかけようとワクワク待ち構えている人たちがいる。
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由緒あるお寺の前で、今日は水鉄砲やバケツが並べ売られる。
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美味しいタイ料理を売る屋台の店員の手にも水鉄砲。
商売よりもこっちの方に気持ちがいっているようで、
隙あらば道行く人を狙い撃とうとうかがっている。
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チェンマイも外国人のロングステーやバックパッカー、旅行客の多い街だが
カオサン通りのような はちゃめちゃで若者仕様な雰囲気とは違い、
外国人にのっとられることなく、外国人を包み込んで一緒に楽しんでいるのだと
いうかのような、タイらしさ、懐の広さを感じる。
お堀や遺跡というチェンマイのシンボルがみずかけする人たちの背景を飾っているものいい。
年配の人たちがお堀に飛び込み、地元の人たちが最も楽しんでいる様子がなによりいい。
いいな、チェンマイ。
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カオサン通りでは水鉄砲への水補給には5バーツ(15円)必要だったが
ここチェンマイはお堀の水をくんでいるため、無料ばかり。
いい、チェンマイ いい。
水合戦を楽しんで道ばたでちょっと休憩していると
一人で道を歩いていると、
「おおい、こっちに来いよ!いっしょにやろう!」
と誘ってくれるタイ人の家族たち。
楽しそうな雰囲気に誘われてホイホイと仲間に入れてもらう。
外国人の私を招き入れて、全く垣根なく一緒に子どものようにはしゃぐ。
いい、チェンマイ、いい。さすが人情の街。
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水もどんどん使え、使え、さあ あのソンテウを打ちに行くぞ
そら、バイクが来たぞ、ねらえ 水をかけろと
みんなで道いく人を狙い撃ちすることの、なんて楽しいこと。
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そんな合間もタイ人達は、氷水を背中に流し込んでくるので
全く油断ができない。
道行く人にまんまと水をかけて喜んでいたら、
背中に入れられた氷水の冷たさに、ひゃああーーーー!!
こんなに大人になってから、水鉄砲を片手に走り回り
水をかけかけられ、頭からずぶ濡れになって一日中
黄色い声を上げるって、こんなこと普通ない、絶対ない。
夜のターぺー門では、コムローイ(紙風船型熱気球)をあげる人たち。
どっとすごい数で上がっていくコムローイを見たことがあった。
→過去ブログ 「動画 コムローイが一斉に上がるとき」)
「サンサーイイーペン コムローイの夜空」)
それも圧巻だったが、こうやってぽつりぽつりと空に上がっていくコムローイも
情緒があって祭りの終わりをしんみりと感じさせる。
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なんて楽しいソンクラーン。
4月13・14・15日。
タイの旧正月。
任期を終えて日本に帰れば私には教員生活が待っている。
この時期、学校は新年度を迎えて最も忙しいとき。
もし、またソンクラーンを味わえるとしたら定年退職後か。
それも素敵な楽しみかもしれない。
60才になったとき、滑らない丈夫なサンダルと
水鉄砲と防水バックをもって、チェンマイでまたこの人たちと。