あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

ピストルオペラ

2017-07-04 17:01:32 | 映画 2001
殺し屋組織の内部抗争に巻き込まれた、
女殺し屋の戦いを描いています。 

殺し屋組織ギルドの番付ナンバー2昼行灯の萬が殺されます。
同じ頃、ナンバー3の野良猫の元に、
ギルドのエージェント上京小夜子から仕事の依頼が入りました。
その仕事を遂行中、野良猫は手違いで、
ギルドの殺し屋生活指導の先生を殺してしまいます。
「ふたりのうちどちらかを消すのが本来の目的だったのでは?」
と助言するかつての殺し屋ナンバー1花田。
ギルド内部はいま揺れているらしい。
それから数日後、野良猫は上京に、
殺し屋ナンバー1で、ギルド内部を揺るがしている百眼の殺しを依頼されるのでした。


お目当ての沢田さんは、始まってすぐに登場。
お仕事遂行中に背後から撃たれ(卑怯な・・・)
東京駅のてっぺんから華やかに(?)転げ落ちます。
ここで「ピストルオペラ」のタイトルバック。
あ~・・・・・・(涙)
いやいや・・気を取り直して、本編観賞。

清順監督の作品は、
わかるのと、わからないながらもわかるのと、
わからないものがありますが、
これはわからないです~、とくに後半部分。
30年以上前の「殺しの烙印」の続き?別バージョン?
そんな作品なんだそうな。
だから「殺しの烙印」を先に観ておけばわかる・・・・
わけでもないらしい(笑)
わけがわからない映画を撮ったということで、
監督を首になったという因縁があるらしい「殺しの烙印」
でも今回のと両方観た方の感想を聞くと、
今回の「ピストルオペラ」は「殺しの烙印」よりもっと、
わけがわからなかったと。
う~ん・・・清順お爺ちゃん凄い。

ストーリーは、あるようなないような・・・
死がテーマなのかな?
死者の世界と生者の世界の境界が、まったくない物語です。 

しかし、白昼ピストルをバンバン撃って、
どこの国のどの時代の話だと思ってしまうけど、
主人公の野良猫は、オリンピックが終わったあとに生まれたと言ってたから、
日本なのね~、現代なのね~。
でもそれでは、殺しに拳銃を使ってたらまずいじゃん。
薬を使うとか事故を装うとかしないと。 
と考えてしまう私は、夢も浪漫もないか。


監督 鈴木清順
皆月美有樹 江角マキコ 殺し屋ナンバー3 通称野良猫
上京小夜子 山口小夜子 ギルド代理人
少女・小夜子 韓英恵
黒い服の男 永瀬正敏 殺し屋No?
白人の男 ヤンB・ワウドストラ 殺し屋No.5
車椅子の男 渡辺博光 車椅子の男 殺し屋No.4
りん 樹木希林
折口静香 加藤治子 元殺し屋
花田五郎 平幹二朗 元殺し屋No.1
東京駅の男 沢田研二 殺し屋No.2 
2001年10月公開



物語とはまったく関係ありませんが、
いや、関係あるのか・・・
りんさんが語る「浜辺に打ち上げられた鯨より大きい金魚の話」

樹木希林さんの語り口が上手過ぎて、
情景がくっきりと脳裏に浮かんでしまい、怖かったなあ・・・。
金魚の虚ろな目と、目が合っちゃったよ・・・。