初めて読む作家さんですが、かなり面白かったです。
直木賞と山本周五郎賞のw受賞だそうですが納得です。
芝居小屋裏でのあだ討ちを、5人の証言によって確定させるという面白い構成でした。
5人によるカラクリが若い武士の助けとなったことが、読後感を清々しくさせる。
またこの5人の生い立ちと言うか、この芝居小屋へたどり着いた経緯がなかなか練られてて感服した。
それに各章でハッとさせられる文章が出てくるのは、技術の高さかなと思う。
欲を言えば、最初の文章が読み難かったかな。自分がこの手の本に慣れてないからかもしれないが、20ページくらいまで暗い気持ちで読み進めた。そこを越えると一気に読めてしまうし、進むのが惜しいと思った。
この本をもう一度読むかどうかはわからないが、
この作家の違う本は読んでみたいと思った。
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