東大生塾講師ブログ

東大生塾講師として受験について考えていることをひっそりと書いてます

国語の学習方法

2014-12-09 18:10:09 | 受験全般

お久しぶりです!
長らく更新することができていませんでしたが塾長のブログで紹介されてしまったので
更新していこうと思います

さて今日は国語の学習方法について

以前国語という教科は生徒さんから
好きでも嫌いでもどっちでもない
日本語だから勉強しなくてもできる
というような感想を持たれていますが
実際にはちゃんとした勉強法があるということをお伝えしました

そこで今回は現代文についてその1つを紹介したいと思います

まず現代文という科目は高校受験なら必ず
大学受験でも私立理系以外の人は避けては通れない科目です
それはつまり現代文が重要な科目であることを示しています
そして受験生を見分ける大きな判断材料になっているということです

では現代文は何を求める科目なのでしょう

一言で言えば「論理的に考える能力」です

相手の言いたいことを論理的に読み取って正しく理解する
一見誰でも出来そうですがとても難しいことです
特にトレーニングをしている人としていない人では天と地ほどの差になります

それでは本題です
どうやってこの論理的に考える能力を鍛えるのでしょうか

自分がオススメするのは
論理のカタを覚えてそれを実際に使ってみることです

実は言葉だけでは人間は理解できません
論理というものは人間の頭が理解しやすいようにその言葉をデザインするものです
このデザインの方法は基本的に数パターンしかありません
それをまず覚えてしまってから
この文章はこのパターン
あの文章はこのパターン
こう言いたいからこのパターン
こう書きたいからこのパターン
というふうに様々な場面で練習するんです
(この様々な場面ということが非常に重要です
決して国語の勉強という範疇にとらわれないでください
学校で何か発表するとき作文を書くとき
とにかく自分が考える時には必ず論理のカタを使うようにしてください)

こうすることで現代文を正しく読めるようになります
始めのうちはどのカタかと考えると思いますが
そのうち何も考えなくても自然とカタに当てはめて考えることができるようになります
そうなればたとえ東大の現代文でもどんなに難しい文章でも必ず理解できます

最後にカタを1つ紹介しておきます
問題提起→解決策→まとめ
というカタです
このカタは最も多く用いられているカタです
例えば環境問題で簡単に示すと

(問題提起)
CO2の増加によって地球温暖化が進行しており海面上昇が引き起こされている。
CO2増加の原因の主なものは化石燃料の利用である。
(解決策)
化石燃料は私たちの生活のために必要不可欠な電力を生み出しているが、電力を違う方法で生み出すことでこの問題は解決するのではないか
例えば現在の火力発電を全て原子力発電に替えるという方法が考えられる。
(まとめ)
以上のように火力発電から原子力発電に切り替えることで地球温暖化を食い止めることができるのではないか。
(これは例なので実際にこのようなことは思っていません)

といった感じになります
ほとんどの文章はこの骨格に例や引用を持ってきて肉付けしたにすぎません
論理のカタを覚えて使ってみる
それだけで現代文の出来は大きく変わってきます
他のカタは今後紹介していく予定です!

高校一年生数学

2014-09-20 16:27:22 | 大学受験

お久しぶりです
今日は現在自分が担当している高校一年生の数学について書きたいと思います
大学受験に向けて勉強していく上で勉強が得意か苦手かその線引きに大きな影響を持つ科目が数学だと思います

しかしそれと同時に数学はセンスだという誤った考え方も世間には広まっています

正直に言えば自分は数学が得意ではありませんでした
むしろ中学生の頃から苦手でいつも足を引っ張るのは数学という状況でした

しかしある一つの思い込みから解放された瞬間数学の勉強を正しく出きるようになり
得意とはいかないまでも普通の出来くらいにはなりました

その思い込みとは先ほども書いたように
数学はセンスであって解法は思い付くものだ
ということです

これは全くの誤りで
数学は論理の学問です
基礎的な解法を習得した上でどのように組み合わせて問題を解くか
それを論理的に考えるのが数学なんです

ですから現在の高校一年生には青チャートを用いて基礎的な問題を覚えるまで徹底的に復習させています

そしてこの段階が終わり次第次は組み合わせられた問題を分解する作業に入っていきます

今の段階では単純作業ばかりでつまらないと思うかもしれませんが
次の段階へ進んだとき
その単純作業が報われるときが来ます
そして数学ってこういうものだったのかというのがわかるはずです

興味を持ってもらえたらぜひ一度授業を見学してもらえたら幸いです!!

夏休みの過ごし方(高校受験生編)

2014-07-30 12:44:54 | 高校受験

とうとう夏休みが来ましたが
受験生にとって夏休みは休みではありませんね!
今回は受験生(東大志望以外)に絞って夏休みの過ごし方をお伝えしていきます

まず夏休みに入ったらすることは何だと思いますか??

正解は第一志望校の過去問を解くことです!!!

まだそんな学力に達してないよと思ってもこれは必ずやってください
別にここで何点だったら志望校を変更しろというものではありません
とりあえず解いてみることが重要なんです
だからじっくり復習する必要もありません

解き終わって答え合わせをして一通り解説を読んでみる

次にここからが重要ですが
今の状態で解けた問題、解けなかった問題、未習だから解けなかった問題というふうに分類します
その中で今の状態で解けたはず(習った分野)なのに解けなかった問題は要復習です
その分野の問題を追加で解くことも必要です
そして未習だから解けなかった問題は
習うときにその問題でどんな知識が必要だったか念頭に置いて学ぶべきです

このようにどれくらいの距離、しかもかなり具体的な距離があるかを確認するためにも
夏休みはまず過去問を解いてみることをお勧めします

夏休み自体は復習に使いましょう
夏休みの終盤には大きな模試が必ずあります
それを目標に勉強しましょう
模試は入試と違い、今まで習ったことしか出ません
そのテストで点数が取れないのに入試で点数が取れるはずありませんね
そのことを意識して夏休みは今までやったことを全て復習する
もし全範囲に手が回らないなら
その時は寝ない覚悟で勉強するべきです

受験生というのはそれくらいの覚悟と根性が必要だと心得てください
そしてその覚悟と根性は必ず成功につながります

自分が受験生のとき(高校受験も大学受験も)でさえそのくらいの覚悟でやってましたし
実際に最後は根性だと思います

夏休み本気でやりきった生徒さんと、中途半端に終えてしまった生徒さんでは
これからどんどん過酷になっていく冬、そして受験期に大きな差になります

「自分の限界に挑戦する夏休み」にしましょう


次回は夏休みの過ごし方高校生編をお伝えします!!

大学受験理科社会

2014-07-30 12:07:49 | 大学受験

かなり久しぶりの投稿となってしまいました
大学の方もようやく休みとなりましたのでこまめに投稿していこうと思います
この間に、早稲田育伸ゼミナールは教室移転をしました
桜台北口から南口へと移転しました
以前の場所よりも開けていて入りやすい場所になってます!!
ぜひ一度お越しください!!

さて今日は大学受験の理科社会についてです
高校受験ではサブのような科目でしたが大学受験では英、数、理社1科目という受験も多く
主要科目同然に勉強しなければなりません


そこで(自分は理系なので)理科に関しては勉強のとっかかりとなるような問題集を
社会に関しては次回暗記方法の記事と一緒に効率の良い覚え方をお伝えしたいと思います

理科ですがこれは科目によって得意不得意がかなり出ます
なのでどの科目を選択するかということがまず最初の悩みになりやすいです
自分としてはとりあえず(医学部志望の人以外は)物理化学という選択をオススメしています
これは問題集が充実していること、相互に関連する分野があること、大学に入った後の基礎として必要であること
が理由として挙げられます

ただ特に物理は数学が得意かや、イメージが湧くか等乗り越えなければならない障壁がたくさんあるため
物理がどうしてもできるようにならないという生徒も多くいます
その場合は化学生物という選択をオススメしています

生物は物理に比べれば努力と思考力というどちらかと言えば文系に近い能力が求められるので
物理がからきしダメという生徒さんも取っ付きやすいです

ではなぜ物理化学という選択を化学生物よりもオススメするかというと
化学という科目の重さが理由です

範囲の広さ、負担の多さという観点でみると
化学と生物は非常に多く
物理はかなり少ないです(物理はわかってしまえば満点、わからなければ0点という科目です)

そのため負担を軽減するためにまず物理に手を付けてみて高2くらいまでに
物理でいけそうかどうかを判断し、無理そうなら生物に変更するという方法をオススメします

それでは各科目で使いやすいと感じた初期段階の問題集を紹介していきます
物理:物理のエッセンス
(物理の問題集の中ではかなり柔らかい(数学をたくさん用いてゴリゴリやるのを個人的に硬いと呼んでいます)です
1人で進められなければ1題ずつ解説をしてもらい、その後似たような問題を学校の指定問題集でやってみると良いと思います)

化学:チョイス(河合出版)
(多くの学校で買わされる重要問題集は知識が細かすぎて初期段階で原理を勉強するのには向きません
チョイスは基礎的な知識、基礎的な計算問題を扱った後に標準的な計算問題へと進んでいくのでわかりやすいです
自分は学校の定期テスト用に使っていましたが、それくらいのレベルにちょうど良いです)

生物:リードα
(自分は生物選択ではなかったので実体験ではありませんが、生物選択の友人が多数使っていました(超有名進学校なので信用はできると思います)
生物だけ手薄ですいません)

という感じです
少しは参考になったでしょうか
これはあくまで初級段階の問題集ですのでこれから受験用、さらには国公立用等紹介していく予定です(生物はできませんが)

立て続けに夏休みの過ごし方を投稿するのでそちらもご確認ください!!

高校受験理科社会

2014-06-03 12:45:02 | 高校受験

今日も暑いですね!
今回は高校受験の理社にしぼってどのタイミングでどのくらい勉強するのが良いのかをお伝えしたいと思います!

まずタイミングですが
自分としては中2が理社の勉強を始めるベストな時期だと思います

ほとんどの塾は中3から理社を始めると思いますがそれは中2までに英数国が仕上がっている優秀な生徒さんが前提です

それよりも中2のうちに理社をやっておくのがオススメです
理社は暗記科目ですしすぐに結果が出やすい科目です
さらに範囲も少ないので満点も狙えます
しかも都立入試において英数国と配点は変わりません

つまり英数国に時間をそこまでかけられない生徒さんは理社を先にやることで今まで英数国にたっぷり時間をかけてきた優秀な生徒さんと合計点数では並ぶまではいかなくてもかなり良い勝負が出来ます

基本的に子供は良い成績が出るとさらに勉強したくなるものです
ましてや高校受験はほとんど誰もが通る道ですのでそれに対するモチベーションを上げる意味でも中3の最初の模試であまり差をつけられていないという認識を持つことは重要です

さらにこの戦略は開成や筑駒といった最難関の5教科入試でも有効です
なぜなら難関になればなるほど英数国の点差は開かなくなり理社の勝負になるからです

したがって中2のうちに理社をやっておくことが部活等であまり勉強時間がなかった生徒さんや最難関を目指す生徒さんにとって非常に重要なのです!

次にどのくらい勉強しておくかということですが
どこを目指すというのは関係なく都立入試で八割以上取れるように勉強しましょう
理社は暗記科目なので数学や英語の文法のように理解はほとんどいりません
なので未習の範囲であっても参考書が一冊それも薄いものがあれば事足ります
とにかく覚える
それで点が取れます!

高校受験生は今からでも理社の勉強に本腰をいれてやりましょう!
英数国の遅れは理社の点数で十分カバー可能です!

次回は大学受験の理社のお話をしたいと思います!