イタリアのドキュメント番組が発端らしいですね。
色々と問題視している人が多くいるようですが、元になる番組の内容自体がかなり眉唾物で、白燐弾に対する誤解や誤認も相まって、反戦活動というよりは、反米感情を煽るためのメソッドとして「悪用」されているようです。
とはいえ、既にいくつかのblogが冷静な考察や反論を展開しているようなので、このデマの発信者の意図ほどは大きな流れぬなる事はなさそうです。
問題は、これらデマを信じてしまった人たちへの対応ではないか、と個人的に考えています。
まず、「白燐弾は残虐兵器だ」→「それを米軍は民間人に向けて使っている」→「米軍(アメリカ合衆国)はけしからん!」という流れのエントリーに対して、誤解や誤認識を指摘するレスが付き、正気を取り戻したblog管理人が体裁を整えるために「白燐弾自体が問題ではない。米軍によって死者が出ている点が問題なのだ。」と返答する事が多いと思います。これに対する有効な反論を、我々は用意しなければなりません。
まず、上記チャートの「白燐弾は化学兵器(場所によっては焼夷兵器、残虐兵器とも)である」という前提が崩れた点が挙げられます。これにより、米軍が民間人を虐殺しているという「証拠」が消滅し、米軍、ひいてはアメリカ合衆国を非難する根拠が(少なくともそのエントリー内では)失われた点を指摘するべきでしょう。それでも米軍(アメリカ政府)を非難したいのであれば、白燐弾以外の米軍の悪事を別途用意する必要があります。
次に、「問題提起さえ出来れば、ウソをついても構わない」という姿勢を批判すべきです。ウソを基に提起した問題は、注目を浴びる事は出来ても、肝心の問題解決からは遠ざかってしまいます。当然ですね。
次に、そのエントリーを書いた人が、米軍撤退が目的なのか、アメリカ政府批判が目的なのか、イラクの民主化実現が目的なのかを再度問いただす必要があります。当然ながら、殆どがイラクの民主化を選ぶでしょう。では、そのために米軍の即時撤退は最適なのかを確認する必要があるでしょう。未確認ですが、現地ではイラク周辺国から入り込んだテロリストも多数暗躍しているという情報もあります。現在のイラク軍が、米軍の助力無しで彼らテロリストを排除できるかどうかを、発言者がどう考えているのかを正す必要がありそうです。
以下は個人的な感情です。
大局的に見れば大国(アメリカ合衆国)のエゴが見え隠れするイラク問題ですが、現地で命がけで任務に当たっている兵士達個人にその責任を負わせるのは論理的とは思えません。そんな彼らを、まるで快楽殺人者か何かのように決め付けていた事に対して、人として何か思うところは無いのでしょうか?彼らにとって、米兵とはどれだけ口汚くののしっても構わない存在なのでしょうか?やってもない(少なくとも確たる証拠がない)のに悪事を働いたと決め付け、それが無実だと分かっても(日本のblogから彼らに直接届かないにせよ)慙愧の意を表するに足らない存在なのでしょうか?
不確かな情報を基に罵倒され、汚名を着せられた人たちが居て、自分がそれに加担した事について、一度でも考えてほしいものです。
色々と問題視している人が多くいるようですが、元になる番組の内容自体がかなり眉唾物で、白燐弾に対する誤解や誤認も相まって、反戦活動というよりは、反米感情を煽るためのメソッドとして「悪用」されているようです。
とはいえ、既にいくつかのblogが冷静な考察や反論を展開しているようなので、このデマの発信者の意図ほどは大きな流れぬなる事はなさそうです。
問題は、これらデマを信じてしまった人たちへの対応ではないか、と個人的に考えています。
まず、「白燐弾は残虐兵器だ」→「それを米軍は民間人に向けて使っている」→「米軍(アメリカ合衆国)はけしからん!」という流れのエントリーに対して、誤解や誤認識を指摘するレスが付き、正気を取り戻したblog管理人が体裁を整えるために「白燐弾自体が問題ではない。米軍によって死者が出ている点が問題なのだ。」と返答する事が多いと思います。これに対する有効な反論を、我々は用意しなければなりません。
まず、上記チャートの「白燐弾は化学兵器(場所によっては焼夷兵器、残虐兵器とも)である」という前提が崩れた点が挙げられます。これにより、米軍が民間人を虐殺しているという「証拠」が消滅し、米軍、ひいてはアメリカ合衆国を非難する根拠が(少なくともそのエントリー内では)失われた点を指摘するべきでしょう。それでも米軍(アメリカ政府)を非難したいのであれば、白燐弾以外の米軍の悪事を別途用意する必要があります。
次に、「問題提起さえ出来れば、ウソをついても構わない」という姿勢を批判すべきです。ウソを基に提起した問題は、注目を浴びる事は出来ても、肝心の問題解決からは遠ざかってしまいます。当然ですね。
次に、そのエントリーを書いた人が、米軍撤退が目的なのか、アメリカ政府批判が目的なのか、イラクの民主化実現が目的なのかを再度問いただす必要があります。当然ながら、殆どがイラクの民主化を選ぶでしょう。では、そのために米軍の即時撤退は最適なのかを確認する必要があるでしょう。未確認ですが、現地ではイラク周辺国から入り込んだテロリストも多数暗躍しているという情報もあります。現在のイラク軍が、米軍の助力無しで彼らテロリストを排除できるかどうかを、発言者がどう考えているのかを正す必要がありそうです。
以下は個人的な感情です。
大局的に見れば大国(アメリカ合衆国)のエゴが見え隠れするイラク問題ですが、現地で命がけで任務に当たっている兵士達個人にその責任を負わせるのは論理的とは思えません。そんな彼らを、まるで快楽殺人者か何かのように決め付けていた事に対して、人として何か思うところは無いのでしょうか?彼らにとって、米兵とはどれだけ口汚くののしっても構わない存在なのでしょうか?やってもない(少なくとも確たる証拠がない)のに悪事を働いたと決め付け、それが無実だと分かっても(日本のblogから彼らに直接届かないにせよ)慙愧の意を表するに足らない存在なのでしょうか?
不確かな情報を基に罵倒され、汚名を着せられた人たちが居て、自分がそれに加担した事について、一度でも考えてほしいものです。