にわか日ハムファンのブログ記念館

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【2013北海道・東日本の旅】(24)三陸鉄道宮古駅にて

2014-01-05 07:29:43 | さすらいブロガー旅情編
 JRの駅の隣に、三陸鉄道の宮古駅がある。今回の旅では、北リアス線の南側開通区間、宮古から小本までを往復する予定だ。



 全国から、とりわけ有名どころから寄せられた支援の声が並ぶ。



 このボードは西武鉄道の車両を模したものだろう。ちなみに、レールはつながっているので、車両限界さえ問題なければ、機関車で引っ張ってくることはできる。



 ホームに出ると、猫の一群。



 「登っても落ちない」というところからの縁起物だろうか。宮古が漁業の町というのも感じられる。



 ホームには列車が2両停まっている。ただ、手前のこの車両は、今回は動かないらしい。



 「かいけつゾロリ」のキャラクターのイラスト……でいいのだろうか。この辺も疎くなって久しい。



 大震災以来、三陸鉄道に多くの有名人が訪れたり、このようなタイアップ企画が行われたりというのを見聞きする。
 いささか過熱感も覚えるし、「大震災に乗じて」と思える部分もないではない。何より、反動が怖い気はするが、それでも何もしないよりは良いのだ、絶対に。



 小本に向かうのは、この車両1両。



 列車につけられたヘッドマーク。これがいくばくかの広告料になれば。



 ホームにはひまわり。どうしても大輪の花とまではいかないが、夏を惜しむかのように咲いている。



 車両に乗り込む。三陸鉄道のキャラクター2人のイラストが掲げられている。ついに本場で見ることになった。



 かくいううちに発車時刻となったが、信号が赤のままで変わらない。運転士氏が何やら確認中。
 しばらくして、信号の点検で発車が遅れるとのアナウンスがあった。
 困った。実は小本から引き返して宮古に着いて、その後盛岡に再び出るのだが、その宮古での乗り換え時間は9分しかない。しかも宿はその先の一ノ関。
 慌てて時刻表を繰ると、宮古からの列車は予定の列車が最終。その後は急行バスがあるし、乗車後に盛岡で乗り継げば、何とか一関にたどり着けるが、満員で乗れないと言われたら終わりだ。流石にないとは思うが……
 さて、こういうとき一番無難なのは、乗らずにおくことだ。遅れはさらに拡大するかも知れない。宮古でJRが接続待ちをしてくれればいいし、たいていは待ってくれるものだが、それを前提に考えるのは、どうか。
 ここまできて乗れないのは残念だが、なに、全線復旧の時にまた来るではないか。小本までの切符も買ってしまったが、それもまぁ、復旧記念のお布施だと思えばよい。
 肚は決まった。結論は出た。
 が、身体が動かない。シートから立とうとできない。頭の中に支配されない、心のどこかが、車両から降りようとさせてくれない。
 そうするうちに、エンジンが唸りをあげる。
 宮古、発車。


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