四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「朝の十夜ヶ橋と、そして雨・・・遍路22日目」

2007年06月25日 | Weblog
今、先程、ヘロヘロになって、ホテルに戻りましたぁ~~~
久万高原は、「高原」なのに、Willcomがつながります!
凄い!期待していなかったので、嬉しいです!昨日のBlog原稿を
先にUpします!これから、お風呂と、洗濯と、それと、ビール!
その後、食事して、今日のヘロヘロ原稿を書きます!

===============================

「朝の十夜ヶ橋と、そして雨・・・遍路22日目」

--------------------------------------------------
天気:曇り、その後、雨時々曇り(蒸し暑い!)
気温:22度~29度位
--------------------------------------------------
大洲プラザホテル 7:15発
別格8番永徳寺  7:20着   7:45発
若竹旅館    16:00着
--------------------------------------------------
歩行距離:約30Km
歩数:41,900歩
--------------------------------------------------
主な出費
納経代:300円×1寺=300円
数珠代:300円×2=600円
飲物代:650円
昼食代:500円(コンビニお握り・パン他)
宿代: 6,500円(2食付)
=======================
総合計:8,550円
--------------------------------------------------

昨日の疲れを癒すためと、朝、5分足らずで到着する別格8番永徳寺・十夜ヶ橋
の納経開始は7時以降なので、ホテルの7時からの朝食を頂いて出発する事にし
て、久しぶりに6時過ぎまで寝て、ゆっくり起きました。

7時前に7Fの朝食会場に行き、コーヒーとトースト、オレンジジュース等で簡
単な食事をして、直ぐに部屋に戻り、7時15分にはチェックアウトしてホテル
を出発。5分も歩かないうちに、永徳寺に到着。ここが、あの・・・十夜ヶ橋な
んだ~と、ほとんど「がっかり状態・・・」です。噂には聞いていましたが、高
速道路が通過して、その下になってしまっており、何となく興醒め・・・という
のは、皆さんも同じ感想でしょう。

有名な、「遍路は、橋の上では杖を突かない」と言う慣わしは、空海がこの付近
で、一宿を求めたがどの家からも断られ、仕方なく橋の下で寝ることとなった。
寒さと旅人が杖で橋を突く音でまったく眠れず、一夜が十夜にも感じられた、と
いう和歌が残っているからで、このため遍路は、橋の下には空海がいるかもしれ
ないから橋をわたるときは杖を突いてはならないというならわしがあるのです。

国道56号の一部で、交通量の多いコンクリート橋ではあるが、現在も、橋の下
で空海を偲びつつ『野宿することが公に(霊場として!)唯一許されている!』
のだ。

確かに、永徳寺でお参りと納経と数珠を購入後、納経所の横の張り紙を見てみる
と、「橋の下で野宿修行をする場合は、参拝、納経し、更に身分証明を提示して
であれば可能」との張り紙もあった。この時期、蚊も多く、また急な雨で冠水す
る場合もあり、結構リスキーだと思うが、意外にここで野宿する「野宿派」は多
いと聞いていた。永徳寺での納経後、橋の下の十夜ヶ橋のお大師様の横になった
姿を拝見し、お参りして、ここを後にした。私には・・・ここでの、修行は出来
ないと悟った。

その後、56号線を内子町方面に向かって歩く。今日の予定は、20キロか、あ
るいは場合によっては30キロ歩き、その先は宿が無いため、明日に控える44
番と45番の打ち方を決する!?(大げさですね)歩きとなる。

44番と45番は、比較的逆打ちする人も多い寺でもあるらしい。44番大宝寺
を打って、45番岩屋寺を打つと、次の46番まで44番の横を通過して、国道
33号線を松山方面に向かうことになり、45番を先に打ち、その後44番を打
って向かった方が効率的なのだろう。

ただ、45番の最後の登りが急らしく、44番近くに宿を取り、荷物を預かって
もらって、45番を往復する手もあるらしい。

さらに、先に45番を打つなら、国道380線回りの「農祖峠」経由等の道にな
り、44番を先に打つなら、44番の手前20キロ地点の380号と379号の
分岐を379号に左折して、下坂場峠から「ヒワ田峠」を越えるのが一般的なル
ートで、要するに、今日の出発地点のオオズプラザホテルが22.5キロ地点な
ので、(1)23キロ程度の歩きにして民宿来楽苦で泊まるか、(2)25キロ
歩いて379/380号の分岐地点の唯一の宿である徳岡旅館(さかえや旅館)
に泊まり、(1)か(2)の場合は、明日どちらのルートで行くか旅館の人に相
談するなどで判断するのか・・・

予め今日午前中までには判断して(3)380号線を抜けて45番を先に打つ方
法を前提に30キロ程度歩くか・・・

この3つの選択肢しかないのである。

44番を先に打つのであれば、迷わず(1)か(2)となる。

別に選択肢としては、(4)今朝の出発地点の22キロポイントから44番まで
は、約45キロあり、私の場合打てない距離では無いのだが・・・(アハハ・・
・はい。自称スーパー健脚なので!)、昨日の山越え50キロの疲れと、決定的
なのが、別格8番永徳寺を昨日中に打っていないため、今日の出発は永徳寺を出
るのが8時前となり、実際には時間的に無理と言うのが現実的な判断である。

と言う事を昨日ホテルで改めて地図で確認し、まあ、今日は昨日の50キロの疲
れもあるし、天候も昨日は曇りと予報もなっていたが、今日はあいにく、曇り後
雨で、「午後からは、ところにより激しい雨」との予報もあり、冷静に歩き始め
て足の具合や体調、そして天候と相談しながら、(1)(2)(3)の選択とす
る事にした。

十夜ヶ橋を出て、当面は約5キロ先のへんろ小屋の休憩ポイントまでを目指す。
私の場合、まず歩き始める時、まず地図を見ながら、「次にどこで休むのか」を
考えて歩いている。5キロ位がベストで約1時間強の歩きに10分の休みが一番
楽なので、後半は4キロでも3キロでも30分以上歩いたら、5分~10分の休
憩を取るのが一番理想である。

今日の第一休憩ポイントは、約5キロ先の遍路地図に書かれた「神南堂へんろ小
屋」となる。ここに8時45分到着。先客がおり、どうもここで野宿したような
若者(30歳前か?)である。犬を連れているが、ぼちぼち支度をして出発する
ところのようだ。「おはようございます!良いですか?」と声を掛け、少し話を
してみたところ、北海道から犬を連れて、全て野宿(野営型=テント持参の本格
的なタイプ)で、飼い犬が一緒なので、宿には一切泊まっていないという。

4月の半ばから回っており、最初は別格も含めて回っていたが、犬がバテてかな
り辛いので、別格は諦めて、今は88箇所だけだと言う。それにしても・・・何
日目なんだろう?!既に2ヶ月は経過してる計算になる。ヨガをしながら、瞑想
もしながら、回っており?!そんな話をしている時も、犬は、テーブルの下で大
人しく寝ている・・・犬も相当疲れているのだろうな、と・・・小休止のつもり
だったので、挨拶をして先に出発した(8:45~8:55)。まさにいろいろ
な人が遍路に出ているのだ。

その後、内子町に入る手前で国道56号から遍路道に入る。農道から平坦だが、
本格的な遍路道になり、ここを抜けて内子町の野球場のある公園の中に出て、内
子の町を抜けて行く。内子の中心街を抜けてみたが、今日は日曜日と言う事もあ
り、白壁と蔵屋敷のように整備されており、観光客らしき人もかなりいて、岡山
のミニ倉敷とまではいかないまでも、ずいぶん洒落た町なのだと感心した。

内子の町で、遍路地図の遍路道の指図より先に国道に出て、今日の昼食と、明日
の朝食、明日の非常食を購入するために、国道のサンクスに立ち寄った。この時
点で、頭の中は、今日は、小田町まで約30キロ歩き、明日、45番を先に打ち、
調子が良ければ、そのまま44番に下がり、これを打ち、44番の門前の宿が沢
山あるので、ここに泊まる。明日、45番で打ち止めの場合は、国民宿舎古岩荘
に泊まると、腹積もりを決めた。

今日は脚の調子があまり良くなく・・・さすがに昨日の強行スケジュールで少し
休めた方が良いと「天の声」のようだ。あまり無理をせず、30キロまでで打ち
止めとなるスケジュールがちょうど良いようである。

明日、峠越えの25~30キロ(道の選択による)で45番岩屋寺を打ち、44
番の門前のガーデンタイムか笛ヶ滝に泊まれればベストであるが、あまり無理を
せずに、焦らず天候も重要な要素となる。

サンクスで必要なものを買出しし、その後直ぐの「道の駅内子フレッシュパーク
からり」(32Kポイント)でゆっくり休憩(10:25~10:55)。ベン
チで非常食のパンまで平らげ、サンクスで買ったお握りも食べ、これだけ食べら
れれば!「体力+元気」は!十分なのだろう!(笑)

道の駅のアイスコーヒー(200円)でゆっくり休憩し、今日の宿を取るために、
小田町の宿に電話して予約した。

実は、内子を過ぎると遍路地図では、コンビニは一軒も無いのだ。であるから、
先程、コンビニで明日の早朝出発のスケジュールに合わせて、明日の昼までの食
料は調達したのだ。遍路に出てわかったのは、飲物は、相当に山奥に行かないと、
あるいは室戸への東洋町先の一部15キロ位が自動販売機も無いところがあるが、
山登り以外はそれ程神経質になる必要は無いのだが、食料の調達は、「スーパー
健脚を自称する私」としては、早朝出発が「鍵」となるため、昼と言うより、早
い時間の(9時~10時前後)エネルギー補給のため、カロリーの高めのパン等
をザックに偲ばせるのが重要となるからである。

道の駅内子を出て、次の休憩ポイントを確認。次は42キロポイントにある大瀬
町の先のへんろ小屋となる。これからは、約10キロ先まで、目だった休憩ポイ
ントが無いのだ。であるから、余計に、道の駅内子で、十分な休憩を取る事とな
る。

ここまでの天候は、朝から、蒸し暑いが、しかし、ずっと曇りである。歩くのに
は特に大きな問題はない。しかし、自分の頭の汗で帽子がびっしょりである。こ
こまで自分の汗で、帽子がびっしょり汗をかき、更に、自分の汗で、帽子のつば
から汗が滴り落ちるのは、12番の焼山寺の登り以来、昨日の金山出石寺の登り
だけで、今日は、ほぼ平坦な道でそれ程きついとは思わないが、それでも、これ
だけの汗をかくのは、相当に蒸していると感じた。

と・・・思っていたら、ここから雨に変わった。最初はシトシトと梅雨の雨が続
き、振ったり止んだりが続いた。

大瀬の町に入ると、思っていた程、寂れた感じはしない町で、内子ほど綺麗に整
備されてはいないが、高知の室戸への道のりのさびしい町並みと比べれば、愛媛
の山間の町でも、ある程度の過疎化はあるのだろうが、かなりレベルは違うと感
じながら歩く。

大瀬は、大江健三郎氏の生家があると聞いていたが、大瀬小学校近くで何となく
探してみたが、旧道を通ったのだが、はっきりと確認は出来なかった。

休憩したいと悲鳴を上げる「足」を騙し騙し・・・必死に頑張り、約10キロ先
のへんろ小屋でようやく休憩(12:40~13:20)。20分ほどの休憩を
考えていたのだが、鮎釣りの60歳位の男性が近くの自動販売機にコーヒーを買
いに来て、通りがかりに話しかけてきて話していたら、40分も休憩してしまっ
た。靴も脱いで、リラックスして、ここまでの10キロの疲れを取る事ができた。

遍路小屋を出て10分ほどで、急に雨が強くなり、とても歩いていられる状況で
は無くなった。必死に前を見ると、右手に自動販売機があり、何故か、そこに小
屋のようなものがある。近づいてみると、中に、湧き水の1m四方のコンクリー
ト製のおけ?のようなものがあり、これを立派なへんろ小屋の屋根のようなもの
がカバーしている形になっていた。

雨宿りは可能なようなので、ここに急ぎ飛び込み。この風呂桶のようなコンクリ
ートの上に荷物を置き、ここに腰掛けて、雨が小止みになるのを待つ事になった。
ここは、国道沿い(379号線)(ちなみに、内子の道の駅の手前で、国道56
号から分岐して379号に入るのだ)で、かなり道幅もあるのだが、この場所に
何故こんな不思議なものがあるのか、最後まで分からなかったが、少し下は冷た
いが・・・(笑)、腰を掛けられ、雨宿りが出来るのであれば、文句は無い。

国道を走り去る車から「不思議な視線」を投げかけられているのが分かるが、遍
路に出て以来、もう恥も外聞もあったものではない。激しい雨に、可哀想に・・
・と言う視線がほとんどだろう・・・と勝手に決め込み、ここでまたもや強制的
に小休止となった。(13:45~14:10)

雨が小降りになるのを確認して、再出発。ここから、宿の手前1キロの「道の駅
小田の郷せせらぎ」まで、遍路地図では小屋らしきものは無いので、残り7キロ
位の歩きになりそうだと覚悟を決めて歩き出す。次の注意点は、国道379号と
380号の分岐で道を間違えないようにする事だけだ。

3キロ程歩き、分岐手前の右側に工事用のテントのようなしっかりしたテントの
下に、木の長いすが4つ置いてあり「お遍路さん、ご休憩どうぞ」との看板があ
った。先程から休憩ばかり取っているが・・・まあ、雨もまだ降り続いていて、
さっきの雨宿りから30分ほどしか歩いていないが、ここでも休憩を取る。
(14:40~14:50)

宿まで後5キロ程である。今はまだ3時前なので、多少の余裕がある。今日は、
大雨に降られたり、蒸し暑かったりで、結構体力を消耗した感じがするので、あ
まり無理して歩く事はしないようにしたいと感じていた。

雨は振ってはいるが、さほど強くも無いので後り5キロと考え、再出発。

4キロ弱歩いて、小田町の庁舎の前の「道の駅小田の郷せせらぎ」で、宿まで1
キロ程度だが、ここでも休憩を取る(15:40~15:50)。中をゆっくり
見て飲物を補給して、宿に向かった。

宿は、古い遍路宿である。お婆さん(80歳)がお爺さんと一緒に(お爺さんは
声はするが、会わない・・・)、実質お婆さん一人で切り盛りしている宿だろう。

古いが、優しいお婆さんの宿だ。明日は、早出の計画なので、朝食無しでお握り
をお願いしたら、4時半に朝食を用意して下さるとの事!申し訳なく思ったが、
その方がもちろん有り難いので、4時半朝食となった。

お風呂も入り、既に夕食も頂き(今日はビールは1本だけにしておいた!)、ブ
ログを書いたら、今日は送信できないので(さっき、道の駅から、ウィルコムは
圏外だと送信してあるはずである!)、もう寝よう!

選択も乾燥もお婆さんがやってくれている。今日のお客は、私一人のようである。
突然の昼前の連絡にも、有り難い事だ。

これから、ひそかに持込んだ「宝焼酎」200mlをお茶で割って飲むのだ!
実は、大瀬の先の休憩でも、内子のサンクスで買った、缶チュウハイを飲んでし
まった。最近、暑いので・・・昼から飲む癖がついてしまった~アハハ・・・
まあ、今に始まった事ではないのです。私、ゴルフの最中でも、朝から飲んでい
ます。昼のビール、茶店でもビールもチュウハイでも飲むし・・・競技(月例や
クラチャンの予選)でも平気で・・・遍路、夜は当然飲み続けているし・・・

お大師様、お許し下さい。今日はこの辺で。

明日、どこで送信できるだろうか・・・明日も、ほとんど山の中だ・・・が。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いよいよ岩屋寺ですね (歩かない遍路 らいた)
2007-06-25 16:53:49
懐かしいなあ。45番。松山の友人と一緒に行った時を思い出します。妻と息子と義父母とも行きました。2回ともいい天気でした。
それにしても、ものすごく雨にたたられていますね。梅雨とはいえ、大変でしょう。
見守っている人間が一人は居るということで、がんばってください。
ご存知でしょうがアルコールは利尿作用があります。あまり飲むと飲んだ水分以上に排泄しますから、
脱水を起こしますよ。脱水を起こすと当然へたばります。ご用心ご用心。
流石に50キロ歩行の (KOYAMA)
2007-06-25 17:22:31
次の日につき、御自重されたようですネ。
旧小田町の中心部?には4件程宿があり
ますから、この辺りでの一泊は”アリ”
でしょう。ところで、若竹旅館って、
随分風情がありそうな宿ですネ。以前、
東洋大師の近くにまるたや旅館という、
やはり年配の御夫婦で経営されていた、
(多分)似たような宿がありました。
(現在はありませんが、居心地のいい、
落ち着ける宿だったなーと思います。)

昼間から飲んでしまう気持ち、よーく
判ります、私もかなりそうでしたから。

明後日に三坂峠を越えるのはハッキリ
していますから、明日の行程で岩屋寺、
大寶寺をどの程度まで”引き付けて”
おくかはまさに思案の為所です。それを
過ぎると松山、今治と本当に道も人も
優しくていいですよ。特に松山では、
100円ショップの品数も豊富?なはず
ですから、安くて使い勝手のいいものを
仕入れておくとこの先”安心”です。

それでは失礼致します。
Unknown (スーパー健脚(自称…))
2007-06-25 20:35:34
らいた様、
KOYAMA様、

その1を書き終え、さすがの「あぶさん・飲んべぇ~・健脚中年」も、「焼酎お接待」に、ベロベロです。お返事は・・・明日にはと・・・

眠い・・・でも、皆様に支えられていると・・・
先程、両親に電話しました。
心配している両親に、感謝し、健脚な体と、「胃腸と肝臓」にも!生んで、そして、育ててもらった事を、改めて、感謝しています。

今日は限界でした!

コメントを投稿