四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

恐るべし・・・久万高原!遍路23日目(その1)

2007年06月25日 | Weblog
「恐るべし・・・久万高原!(その1)遍路23日目」

--------------------------------------------------
天気:一日中~晴れ!(暑い!)
気温:23度~29度位
--------------------------------------------------
若竹旅館     4:55発
ガーデンタイム  9:20着
44番      9:50着  10:40発
45番     12:50着  13:20発
ガーデンタイム 15:50着
--------------------------------------------------
歩行距離:約40Km
歩数:57,900歩
--------------------------------------------------
主な出費
納経代:300円×2寺=600円
飲物代:800円
宿代: 5,500円(夕食付)
=======================
総合計:6,900円
--------------------------------------------------

若竹旅館のおばさん(自分でそう呼んでいた・・・)が、「朝の食事は何時から
でも良いですよ~」と優しく言って頂いたので、お言葉に甘えて4時半とお願い
し、朝3時半過ぎに起床した。昨日は、「焼酎のお茶割り」を飲んで8時には寝
たので、睡眠時間は十分であろう。ただ、連日の疲れが残っていないわけではな
いが、それでも、今日は、88箇所の寺の数で言えば「半分」の44番と45番
を打つので、何となく気合が入っている!

結局4時15分過ぎには、おばさんが用意できましたとの声を掛けて頂き、朝食
を頂き、朝から大盛りのお茶碗で3杯も食べ、まだ「食べられるうちは大丈夫だ
ろう」と勝手に自分に言い聞かせ、支度をして、出発した。

こんなに朝早く出掛けるのに、宿のおばさんが、玄関で見送ってくれたのも、朝
こんな時間にご飯を用意して頂いたのもはじめてである。古い建物であったが、
それでも必要十分の設備と、そして、洗濯までおばさんがして頂いた。洗濯機も
乾燥機も無料である。何よりも、優しいお母さんであった。私より若い人には、
まさしくお婆ちゃんであるが、80歳になったというおばさんは、私の母と4つ
しか変わらないのだ。玄関で手を振って、まだ見えなくなるまで見送ってくれた
おばさんは、私には母にも見えたような気がした。有り難い事だと思う。
(4:55)(52キロ地点)

旅館の前は、県道だが、直ぐにわき道から国道380号に出れるのだ。3分も掛
からないうちに、国道に出て、当面5キロは道なりである。宿のおばさんに、朝
食の時に、5キロ前後進んだところで、国道を迂回(近道)して歩き道があるの
で、これを「登れば」30分以上短縮できる遍路道があるので、必ず「登る」よ
うに言われた。出掛ける前に、再度、遍路地図で確認し、ちょうど5キロ前後先
の三島神社の先にショートカットの「歩き遍路の古道」があるらしい。

淡々と夜明けの国道を進み、一台も・・・前も後ろからも車が来ない状態が続い
た頃、ちょうど、三島神社の手前で、後ろから初めての車が来た。あんまり車が
来ないので、ほぼ「五感(耳だけだが)を頼りに」国道の真ん中を平気で歩いて
いたのだが、車の音が聞こえ、右端に寄ると、一台の軽ワゴン車がゆっくり速度
を落として、窓が開いた。

運転手さんが遍路の格好とは少し違ったように思ったが、それらしい格好の60
代位の男性が、「頑張って!これ、お接待!」と、米菓子のようなものを一袋差
し出すのだ。「ありがとうございます!」と言った途端に、ブゥ~っと走り去っ
てしまった・・・

ナンバーは「徳島・・・の『88』」であった・・・本当の話である。ここは愛
媛だよなぁ~と一瞬考えたが、確かに「徳島」ナンバーの軽ワゴン車であった。
88箇所巡りをされている方なのだろうか・・・だからナンバーまで「88」に
して・・・と思いながら、米菓子一袋を握り締めて、三島神社を直ぐ見つけた。

三島神社を左に見て曲がると直ぐに遍路道があり、ここを登るんだ!と理解し、
そのまま突入。地図では大した距離ではないが、かなり登るんだろうと推測。何
故なら、迂回してクネクネ曲がっている国道がかなり遠回りしているような地図
になったおり、宿のおばさんによると、「遍路道を行けば15分位だが、国道を
行くと2キロ近い登り道で、1時間近く掛かる」との事。そのまま遍路道を行く
と、昨日までの雨で、結構滑り易く、それにかなりの急勾配で、確かに厳しい登
りである。

ただ、上りなので慎重に歩けばそれ程の不安感は無いが、下りだと、雨の後や、
雨の中だと、かなり厳しいと察する。それに、悪天候の時は、時間は掛かるが、
回避した方が無難かも知れない、それ程の急勾配であった。ただ、距離は短く、
私の脚で、いったん国道に出て、そのあと、さらに短い遍路道の2つの「遍路道
ショートカット」の道の合計で15分弱という距離なので、500m程度の急勾
配ののぼりと言った感じだろうか。

そこを抜け、ダラダラと上ると、真弓トンネルの手前に、最初の休憩ポイントと
目指したへんろ小屋で休憩を取る(6:15~6:35)。しっかり20分近い
休憩を取り、靴も脱いで、リラックスした。(多分、名前は「真弓休憩所」だっ
たような・・・メモを取るのを忘れた・・・57キロ地点)

真弓トンネルを抜け、今回私は父二峰小学校の手前を「農祖峠」を抜けるために
左折せず、そのまま国道を直進し、先ほどのへんろ小屋の休憩ポイントから約5
キロ先(62.5キロ地点)のへんろ小屋を地図で確認していたので、ここを目
指し、380号から国道33号線のルートを選択した。

(1)休憩ポイントが欲しかった事、(2)昨日の午後のかなりの雨で厳しい峠
は避けたいと判断した事、(3)この地点から農祖峠を越え、33号線まで出る
旧道は、一度標高400m前後から農祖峠(650m程度)まで上り、更にまた
460m前後まで下るという「ナンセンス!」な道だと判断した(笑)。

「やまや」(登山愛好家)なら間違いなく峠越えを選ぶのだろうが、私は、超~
合理的な性格なので、一度山を登って、同じ道に結果的に出るならば、1キロ程
度しか距離も長くないので(合計で8キロ前後)、当然、平坦な(少しは上るが)
国道歩きを選んだ。

父二峰小学校の集団登校の小学生を追い抜き、沢山の「朝のおはよう!」を言わ
れて、更に、近所のおばさんたちにも「おはようございます!」と言われ、元気
な国道歩きを楽しんで、62.5キロ地点の休憩ポイント(露峰休憩所)に到着。
ここはガソリンスタンドの隣で、綺麗なトイレもあり、非常に綺麗な休憩所だっ
た。(7:35~7:50)

ここから2キロ弱で落合分岐(国道380号と国道33号の分岐)となる。ここ
を左折して、ダラダラと7キロ程度の上りとなる。いよいよ、44番大宝寺へ向
かう道である。

この時点で、今日の予定は、昨日のルート(3)を取らず、休憩ポイント等を考
慮して、45番岩屋寺を先に打たず、一度、44番近くの宿に電話して確保し、
宿に荷物を預けて、「宿→44番(空身)→45番(空身)→宿」というルート
にすることにした。

朝、歩いてみないと、初めての歩きルートで時間の感覚が分からず、高低さも地
図を良く見て確認したつもりでも、実際は歩いてみないと分からない事が多く、
更に、脚の疲れ具合なども当日次第という所もあり、5時前の出発でかなり時間
の余裕はあるが、4時間弱歩いた結論でそのように結論付けることになった。

落合分岐を左折して、国道33号線に入って1キロ強進んだところに、湧き水が
出ているところにトラックが止まっており、ポリタンクに大量に水を汲んでいた。

通りがかりに「おはようございます!」と挨拶をし「これ飲んでいいのですか?」
と聞くと「良いんだよ!美味しい水だよ!」と、ポリタンクに水を沢山入れてい
るおじさんが教えてくれた。ひしゃくが何個も置いてあり、これで飲むと、本当
に美味しい!おじさん曰く「松山の喫茶店なんか、何件も毎日のように、ここに
水をもらいに来ている」と話していた。「落合の名水」なんだろうか?

水を飲んで元気を付け、残り4キロ位の道をダラダラとした上りの国道を進む。

久万高原町の市街地に入り、久万高原消防署の直ぐ先のバス停に、再度本日3回
目の休憩のため入る。(8:55~9:05)

ザックから携帯電話を取り出し、本日の宿「ガーデンタイム」に電話をして、予
約し「今、消防署前のバス停なので、もう直ぐ着くので、荷物を預かってもらっ
て、44番と45番を打ちたい」と話すと、感じの良い女性に、快く了解して頂
いた。

「よし!今日は頑張るぞ!まだ時間の余裕もある!」と、元気に出発し、以外に
休憩所からは近いと感じた(9:20)に宿に到着。荷物を預け、納経に必要な
ものと、金剛杖だけを持ち、44番に向けて出発した。

44番で、再会がありました。足摺を往復するために2連泊した「久百々(くも
も)」で2日目に同宿した、九州から仕事を長期休暇して歩き遍路しているH君
です。私が納経を終わり、昼食にと、非常食のパンをベンチに座って食べていた
時に声を掛けられました。

「健脚のKさんどうしたのですかぁ~?」って・・・「別格金山出石寺回って時
間掛かって・・・」「そうですよねぇ~」って。そんな他愛の無い話から、盛り
上がってしまいました。

彼も、5月の末から、35日間の休暇を会社にもらって、確か7月5日前後が日
程的に、期限なのです。「後、10日しかないのです。回れるところまで回って
みようかと・・・」と、少し元気がなさそうでした。

「元気出して!それでも最悪は良いし、でも、まだ10日あるし、頑張って回っ
てみれば!」と、日程的にはギリギリでしょうが、十分可能な日程でもあります。
また、可能かどうかは、門外漢ですが、数日、長期休暇を伸ばしてもらう事も含
め、何とか結願出来ればと思います。

人には、歩くペースがそれぞれあり、彼のような、真面目に、一生懸命回ってい
る人を見ると、きちんと最後まで回って結願して欲しいと思います。

さて、44番を出て、納経所のおばさんに道を聞くと、「歩きは左ね!」と愛想
のないお答え・・・

==========すみません。今日は、明日書きますが、宿の夕食の時に、
カウンターで同席した、地元のDさんぃ~~~「焼酎お接待」を受けまして・・・
ベロベロです・・・

と言う事で、今日の後半は、また明日!

もう寝ます・・・ベロベロです・・・ビール、500ml2本、夕食時、大ジョッキ
1杯、さらに、焼酎ご接待(ロック)大盛り2杯・・・

お休みなさい!


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日も頑張りましたネ。 (KOYAMA)
2007-06-25 21:23:53
早々に宿を押さえて、荷物を預かっていただき、
大寶寺と岩屋寺をお参りする方法が上手くハマリ
ましたネ。明日は石手寺まで”余裕”で行って、
ゆっくり道後温泉ですか?

でも、余りにも連日連夜の痛飲はレッドカード
ですよ(laughing!)。私も歩いている時は似た
ような感じでしたが、何時か”二日酔い”にも
なりますでしょうから、チョット量を減らす日
があってもいいのではないでしょうか?

”いい夢”みてますか? 明日もしっかりネ。
無眼耳鼻舌身意 (歩かない遍路 らいた)
2007-06-26 17:38:03
さすが岩屋寺。貴方をしてブログを途中にさせましたか。お疲れ様でした。
お酒の量は知れていると思います。もっと水分を取ればすむことです(アルコールでなく)。
私の方はタイトルを布字しました。あとは彫るだけです。
46番は貴方の方が先ですね。がんばってください。
Unknown (Unknown)
2007-06-26 18:58:20
KOYAMA様、
らいた様、

アルコールについてのご忠告、痛み入ります・・・トホホ・・・(笑)

ブログのタイトルを、「酔っ払い遍路日記」にしようかなと思うくらいです・・・確かに、体力が落ちていますね。いつもの調子で飲んでると、直ぐに「眠く」なります。それ程、体力を消費しているのだと思います。

でも、いろいろ、元気が出るポイントがあります。出会い、ほんの小さな挨拶、景色や風景、風、木陰、山道・・・いろいろです。

今日は、夕方、51番を打ち、先ほど、ホテルに入り、早速歩いて3分程の「道後温泉」に入って参りましたぁ~~~

もう、最高です。当然、ビール500ml×2、一気飲みです!昼間に350mlも飲んでいますが・・・アハハ!

これから、じっくり飲みながら、Blogなど書いて寝ます!

皆様のコメントも、「元気の出る」重要な一因です!
ありがとうございます。

コメントを投稿