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2009統一地方選では民進党が復活の兆しを

2009年12月05日 23時18分01秒 | 政治

2009年統一地方選が5日に行われ、台湾の25の県と市(県と同格)のうち、17の県・市の首長、議会、末端行政区分の郷・鎮・市の首長が一斉に改選された。昨年の政権交代以降、初めての大型選挙で、過去1年半における馬英九・政権に対する成績表的な意味合いもある。以下にニュースを一部掲載する。


統一地方選、民進党が宜蘭奪還などで復活

野党・民進党の蔡英文・主席は夜8時過ぎに記者会見を開き、5日の統一地方選は「素晴らしい戦いぶり」と評した。蔡・民進党主席は、同党の県・市長選挙における得票率は45%から46%だとして、国民が民進党に再び機会を与えたことと民進党の地方行政が評価されたことを示すと喜んだ。蔡・民進党主席は民進党はどん底を脱して足場を固めたと強調、党内に対してさらなる団結を呼びかけた。また、蔡・民進党主席は、馬英九・政権に対する国民の不信任が示されたと与党・国民党を攻撃した。
民進党の2008年3月の総統選挙における得票率は41%、2008年1月の立法委員選挙での得票率は38%だった。民進党が握る県・市長ポストは改選前の3から4に増えた。


統一地方選、国民党は宜蘭と花蓮手放す

5日に行われた統一地方選では17の県と市(県と同格)の首長、議会、郷・鎮・市(末端行政区分)の首長が改選された。県・市長ポストでは与党・国民党(新党、親民党含む)が14、野党・民進党が3だったが、国民党は宜蘭県で民進党に敗れ、花蓮県では離党して出馬した無所属の候補に敗れた。この結果、県・市長ポストの分布は国民党12、民進党4、無所属1となった。


無所属の傅崑萁氏、花蓮県長に当選

5日の県長、市長選挙に立候補した与党・国民党の花蓮県の杜麗華・候補者と無所属の張志明・候補者が5日夕刻、相次いで敗北宣言を行ったことから、国民党を離脱して無所属の名義で参戦した傅崑萁・候補者が事実上、当選することになった。
傅崑萁・候補者は5日午後6時30分、勝利宣言を発表した際、蒋介石・元総統と蒋経国・元総統が北回り鉄道を建設したことに触れ、花蓮の住民は現在になってもそれに感謝しているとし、当選後、花蓮と外部とを繋ぐ高速道路を建設して花蓮の住民に安全性の高い、帰郷の道を提供するよう努力すると約束した。
傅崑萁・候補者によると、蒋経国・元総統は反対する声が高まる中、10大建設計画に北周り鉄道の建設計画を組み込んだ。事実が証明したように、北周り鉄道は現在、台湾を一周する鉄道の中で唯一黒字になっている区間だ。これは蒋経国・元総統の先見の明の証だという。
 

民進党が宜蘭県を奪回、国民党が敗北宣言

5日に行われた統一地方選では、野党・民進党が県長ポストを与党・国民党から奪回するかどうかで宜蘭県が焦点となっていたが、国民党の現職、呂国華・候補は午後7時すぎに敗北宣言。呂国華氏は、4年間の県経営に悔いは無いとした上で、結果については県民の選択を尊重すると述べた。
宜蘭県は1981年から民進党の地盤となっていたが、前回の選挙(2005年)で国民党の呂氏が当選。民進党は県長ポストを一期失っただけで取り返したことに。民進党の候補は47歳の林聡賢氏、宜蘭県羅東鎮の鎮長を2002年から務めていた。


統一地方選、基隆市長は国民党候補が再選

5日に行われた基隆市長選挙では、与党・国民党の現職、張通栄・候補が夕方に勝利宣言。
 

※RTIでは統一地方選特別報道の専用ページを設けています。
そちらもどうぞご覧ください。

RTI2009統一地方選特別報道



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