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さすがは中共、髪の量も安全保障の条件に!

2010年06月12日 00時29分11秒 | 台湾ニュース

(左から。与党・国民党の呉伯雄・名誉主席と馬英九・総統。
呉伯雄氏・「ボクは一回ごとにビザを取らないといけないんだよ・・・。馬君はいいなぁ」
馬英九氏・「ワタシはマルチビザは取れますけど、総統をしているうちは北京には行けないでしょうねぇ。先輩がうらやましいですよ・・・」
以上、対話は全部フィクションです!)


日本のメディアのウェブサイトを見ていると、「抜け毛でお悩みのあなた・・・」の広告がやたらと目に付く。とほほと自分の頭に手をやるだけならいいが、それで待遇に差が出るとしたらどうだろうか?
台湾の人が中国大陸に行く場合、中華民国台湾のパスポートはもちろん受け付けてもらえない。そこで、中国大陸側の発行する「台胞証(正式名:台湾居民来往大陸通行証)」をパスポート代わりにして出入境することになる。だが、パスポートがあるだけではまだ足らず、いわゆる「入境ビザ」が必要になる。台湾と日本の間でもかつてはそれぞれビザを取得してから渡航したものだが、今では互いに「ノービザ措置」をとっており、観光目的で滞在期間が一定の長さを超えなければビザは不要となった。台湾と中国大陸の間ではまだ、この「ビザ」が必要なわけ。ビザにはしばしば二種類ある。一つは一回のみの渡航用。もう一つは一定期間(一年が多い)に何度出入境してもいいという「マルチビザ」。ビジネスなどでしょっちゅう行き来するという人にとっては当然、マルチビザが便利になるが、そこで待遇の差が現れたのだ。

台湾の大手日刊紙『自由時報』は10日、一面で、「ボウズとハゲのマルチビザ台胞証、中国は発禁から開放へ」という見出しの記事を載せた。それによると、中共は今年1月27日、各旅行会社に対して、髪の毛の無い人、はげている人に対してはマルチビザを発給しないという内容の通達を出した。具体的にはマルチビザの発給について、「光頭、禿頭、宗教、党派人士不受理」(ボウズ、はげあたま、宗教関係者、政党関係者※の申請は受理しない)という規定を設けたのだ。(※ 野党・民進党などを指すと見られる)ちなみに、「禿頭」にはご丁寧に「地中海型」と説明がされている。これは額から頭頂部にかけてはげあがっている形のことだ。
この世界初(?)の新規定の理由は、「安全面の考慮から」。つまり、こういう人たちは変装が容易で治安維持の抜け穴になる恐れがあるというのだ!これって、髪が少なければ「テロリスト」ってこと?

(野党・民進党の蘇貞昌・元行政院長。「おいらフサフサだったとしてもマルチビザはもらえないぞ!民進党だも~ん」 このセリフもフィクションです!)

台湾の大手旅行会社、東南旅行社によると、台湾海峡をはさんだ対岸、アモイで台胞証を取り扱う機関は口頭ながら確かに旅行会社に対して、「対象となる人にはマルチビザは出さない」と告げたという。しかし、香港やマカオではこういった問題は無いとのことで、同旅行社では、船舶による直接通航(「小三通」と呼ぶ)で台湾側の金門などからアモイに渡る人が多いため、中共はアモイでの状況に特に神経質になっているのではと話している。
『自由時報』の見出しからも分かるように、この規定はその後、取り消されたもようで、アモイの中共公安局における「台湾居民来往大陸通行証申請需知」でもすでに関連の文言は無い。しかし、実際どうなっているのかはまだあいまいで、対象となる人は今もビクビクしているという。

(国民党の邱毅・立法委員。「ボクはマルチビザ、大丈夫でしょ!」 しかし、中共が恐れているのはまさにこのケース。邱毅氏のカツラは周知の事実なのだ。 セリフはフィクションです!)

台胞証は5年有効で申請費は台湾元約1800元(日本円5000円あまり)、一度中国大陸に渡るためのビザには600元から800元が必要だ。マルチビザは2700元から2900元。中国大陸で活動する台湾企業関係者などは当然、マルチビザがほしいだろう。この「不便な規定」に、中華民国政府で対中国大陸政策を担当する行政院大陸委員会の劉徳勲・副主任委員はコメントを控えながらも、「台湾では中国大陸の人たちに対してそんな規定は設けていない!」と強調。台湾海峡両岸それぞれの窓口機関のトップ会談が近々行われるが、ぜひ、この規定が取り消されているのかどうかを中国大陸側に確認してもらいたいものだ。

台湾の一部のメディアではこのことを報じる際に、「安全考量」(安全のための考慮)ならぬ「安全考亮?」とダジャレで笑い飛ばしている。(「量」と「亮」は同じ発音にもなる。「亮」は“ピカピカ明るい様子”の形容詞)しかし、影響を受ける人たちにとっては笑いごとではない。
各メディアの報道では、そうでなくても「ふけて見える」、「髪を気にしてしまう」と悩むこれらの人たちは、「もう十分困っているのに、さらにビザで待遇に差をつけられたら“二次災害”だよ!」と怒りをぶちまけているというが、中共は耳を貸すのだろうか。世界の経済を牽引し、存在感を増すばかりの中国大陸のやることにはいやはや恐れ入りました!(U)

 



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3 コメント

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Unknown (???)
2010-06-12 08:53:44
光頭、禿頭って、日本ではどっちも同じ「ハゲ頭」なんだけど、中国語ではハゲの面積で区別されてるんですね。

光と禿の違いは解りますけど、そこまで念を入れなくても、「ほっといてくれ」ですね。
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私は禿げていないけど... (万太郎)
2010-06-12 11:05:46
何だか大陸側の政策に矛盾を感じざるを得ませんね。

大陸が台湾を「一部」と看做しているのなら「差別」は同一民族間で行うのか、中国国内の省=省間の移動にそんな規制は必要なの、現在大陸内でターバンをしていたり、モンゴルひげを生やしているのは規制しているの?なんです。

又、大陸側が(台湾が)独立した国家と認めるなら国家差別で国際的に許されない・失礼ですよね。
はげ頭規制が中東のブブカ等のように宗教上の理由でも無し...。

日本から見ていて何時もこのような大陸側の矛盾(?)を感じざるを得ません

ん~、もう判らないっ国際政治!、
というので「はげ頭入国規制」は早くに撤廃すべきでしょうね。

ではまた

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地中海型 (◆G9FlhTJB1k)
2010-06-12 11:37:27
>国民党の邱毅・立法委員
当該有体動産の購入資金がどこから支出されたものなのかが気になりました。
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