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台湾の先住民族、ブヌン族出身の王宏恩

2010年08月30日 19時41分20秒 | 芸能
6月29日、王宏恩(民族名ビヨン)はデビュー以来の5枚目となる最新アルバム“向前衝(ネバー・ストップ)”をリリースしました。前作より3年ぶりの作品となります。中には歌が10曲収められており、歌のいずれも彼が書いた100近くの作品から選び出された特色のあるばかりです。歌にはポップスやレゲエ、バラード、ラップまたは先住民族の音楽要素などが見られ、その作詞と作曲はほとんど彼の手によるものです。今回の新作についてビヨンは、「このアルバムは服を着ていない、真っ裸の僕を表している。僕はもっとも直接的な形で、ここ数年、自分が感じ取ったことを皆に伝えたい。そして、みなが明るくて情熱的な態度で、自分の好きなものに向き合って、それを追い求めるよう、励ましたい」と言っています。

大学生のときからいろいろな創作歌謡コンテストに出ており、優れた成績を獲得したり、優勝したりしたビヨンは、卒業後、あるレコード会社と契約を交わし、本格的に歌手デビューしました。初アルバムは台湾のレコード大賞、金曲賞の方言部門で最優秀男性シンガー賞にノミネートされましたが、受賞には至りませんでした。しかしその翌年、彼はすぐにセカンドアルバムで第13回金曲賞の方言部門で最優秀男性シンガー賞を受賞しました。それだけでなく、第16回の金曲賞では更に一気に最優秀作曲、最優秀北京語アルバム、最優秀プロデューサー、そして最優秀北京語シンガーなどの部門にノミネートされました。そして、最優秀作曲賞部門では見事受賞するなど、音楽面でのマルチな才能を見せています。

ビヨンの話では、過去10年、彼は自分のポケットマネーで4枚のアルバムを出しました。しかし2007年に仕事相手との提携関係を終えたとき、自分が台湾元150万元、日本円でおよそ400万円近くの負債を抱えていることに気づきました。スランプに陥るなか、ある大手レコード会社と契約を交わしたから、“デビュー10年、ようやくメジャーのレコード会社と契約した。まるで10年訓練を受けた新人がついにファースト・アルバムを出すような気分だ。契約したあの夜、ベッドに横になっているとき涙が止まらず、自分はこの世界で最も悲惨な人ではなかったのだと思った」とそのときの心境を話しました。それ以来、「いつまでも自分をラッキーな人だと信じなきゃ」という言葉が彼の座右の銘にするようになったそうです。

7月31日、ビヨンは2年ぶりに小型のライブを行ないました。彼の親友である阿妹こと張恵妹(ピウマ族出身)はその日、用事があって、ライブには出席しなかったものの、お花を贈りました。メッセージカードには“突き進もう!何も怖いことがない。先にシャンパンを開けて祝っちゃうよ”と書いたほか、自分の民族名、古歴來阿密特(Gulilai Amit)で署名しました。阿妹は去年、民族名の阿密特で新人としてアルバムを出したところ、金曲賞で10の部門にノミネートされ、六つの賞を取るなど、大きな反響を呼びました。それにあやかって、ビヨンは「デビュー10年の新人、王宏恩も阿密特のように成功できるよう、期待したい」と夢を語りました。夢の実現を目指してぜひがんばってくださいね、ビヨン!(00)


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