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高雄県旗山鎮の村おこしバンド「台青蕉楽団」

2010年04月06日 15時39分57秒 | 台湾日記

 バナナをバイクいっぱいに積んだこのおじいさん、ものすごくいい顔をしていると思いませんか!?それに、はちきれんばかりの青々としたバナナはとてもおいしそうですよね! 
 ここは、高雄県旗山鎮という山あいの小さな村。旗山と言えば、台湾の三大バナナ産地の一つです(他は、南投県の集集と屏東県)。
 肥えた土地と良質の水に恵まれた旗山のバナナは特に甘みが強く大人気で、おじいさんやおばあさんの時代には、「旗山のバナナ農家」というのはとても名誉な職業だったんだそうです。

 一定以上の年齢の方なら、日本で口にするバナナと言えばほとんどが台湾バナナだった記憶があるのではないかと思います。旗山からも日本への輸出が大変盛んで、皆さんがその昔食べていたバナナの中にも、旗山から届けられたものがたくさんあったはずです。

 ですが時代は変わり、旗山のバナナ農家はずいぶんと寂しくなりました。
 より安いフィリピン産などに押され、苦労ばかり多く儲からなくなったバナナ農園に寄り付く若者はいなくなり、今はお年寄りたちが細々と続けているそうです。

 でも、バナナがなくなったら旗山じゃない!旗山のシンボル・バナナ産業に誇りを取り戻そう!旗山の若者よ、バナナを愛そうぜ!バナナ農家と旗山に再び活気を!
 ・・・と、同じ想いを抱いた旗山の5人の若者が、世間の目を旗山に向けるため、考えに考えて生まれたのが「台青蕉楽団」という「村おこしバンド」でした。


音楽経験のないメンバーもおり、結成当初は苦労したそう。
今年3月には初めて大規模音楽祭に出場、喝采を浴びた。

 バンド名「台青蕉楽団」は、「台湾の青年によるバナナバンド」という意味。「蕉」は、中国語の「香蕉(バナナ)」から取っています。
 ちなみに、「台青蕉」の中国語の発音は、台湾の名門大学御三家の略称「台清交」と同じです(台湾大学・清華大学・交通大学)。
 台湾の人なら、「台青蕉」の発音を聞けば真っ先に連想するのは「台清交」。インパクトを狙った言葉遊びに加えて、
 「都会のいい大学を目指すのもいいけれど、地元の文化を忘れるな!」「バナナ一筋何十年という達人たちだって、本からでは学べない生きた学問を教えてくれるぞ!」
 そんな想いも込めたんだそうです。


舞台ではお決まりの、お揃いバナナTシャツ。
左から、
堂軒(ドラム)、合沅(ギター)、継強(ベース)、継維(キーボード)、銘祥(ボーカル)

 台青蕉楽団の歌は、バナナやふるさとを歌ったものが中心。メンバーの中にも、バナナ農家の出身者がいます。みんな、学業や仕事の傍ら、大好きな音楽を通じて旗山のバナナ文化を世に広めようと頑張っています。
 実は、旗山鎮のある高雄県は、昨年8月の台風で最も被害が大きかった地域です。旗山のバナナ農園も壊滅的な打撃を受け、今も懸命に復興作業が続けられています。
 みなさん、今度日本で台湾バナナを見かけたら、ぜひ彼らの事を思い出して応援してあげてください!(華)

3/31の「ようこそTroom」では、台青蕉楽団のリーダー、継維さんのお話を紹介しています。
↓3/31の日付をクリック!



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
台湾バナナ最高! (00)
2010-04-06 18:26:59
バナナ食べたくなった。一本でも頂戴!
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Unknown (◆G9FlhTJB1k)
2010-04-07 21:29:40
本日スーパーマーケットで探しましたが、台湾産のバナナは売っていなかったです (´・ω・`)
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