ゲームを創る旅

これは呂谷ギロが面白いゲームを創るための長い道のりを書き綴ったものです。

■「まったく違いがわからない次世代機」という悪夢

2005-05-15 01:30:22 | ゲーム制作
発熱地帯さんの「ユーザーに伝えにくい魅力」
「まったく違いがわからない次世代機」という悪夢というタイトルのブログを書かれています。

自分も全く同感です。

ただし、自分はクリエイター側なので、ただ「そうだよね~」って
言ってる場合でもないんだけどね。



自分はゲームの開発を長い事しているが、企画職やディレクター、プロデューサー
ではなかったので、開発中に「間違ってる!」って思っても、何も出来ない事が多かった。

「何も出来ない」といっても、「いい方に流れるように」とか
「本質」を決めている人達に、アドバイスや助言などは、そのつどしてきたつもりだ。

それを「正しい」と思ってもらう事は難しい部分がある。
もちろん「自分の判断が常に正しい」と思っているわけではないし、
決定権がある人が、その責任において判断している事なので、文句はない。

ただ、あまりに無思想で場当たり的な判断をするリーダーには、
ついていけないというものだ。


自分の場合、なるべくユーザーを第一に考えたいと常に思っている。
それは、自分が「クソゲー」を買ってしまった時の「苦い思い出」を
誰かにあじあわせたくないからだ。

なので、凄くユーザーの感覚を無視した制作体勢になると、
自分が「凄く悪いこと」をしている気分になり、鬱になる。

「仕事だから…と割り切ってやる。」のが会社員の勤めかもしれないけど、
そういう仕事しても「自分になんにも残らない」んだよね。

「小さな失敗体験」とかは溜まるけど、ぶっちゃけ
「失敗を繰り返したら、成功に繋がる」って事は無いと思ってる!
もちろん失敗しちゃいけない、ってわけではなく、そこから学んで
しっかり成功する為のアイディアを出せば、問題ない。


ただ、自分は作り手側の一員であるかぎり、「それが間違っている」と
思いながらやる事は、絶対誰の為にもならない。
ユーザーだけじゃなく、開発側にも、会社にも…だ。

「一時的にしのげればいい」って局面もあるかもしれないが、
「一時が万事」になる事は多いので、疑問だ。


最低でも「間違ってはいない」「裏切ってはいない」と思えなきゃ
きっと幸せにはなれないんだと思っている。



経験上、やっぱり一番大事なのは「出だし」だと思う。
なるべく初期のうちに「どれだけの事が出来たか?」が最後まで響く。

後になればなるほど、当然時間はなくなる。
時間が無くなれば、余裕も無くなる。
余裕が無くなれば、判断力が低下する。(考える時間が無いので)
判断力が低下すると、ミスをする。
ミスを修正する為に、何かを犠牲にする…。


自分はそんな状況にならないように、今頑張っている!

まだ「出だし」だから凄く頑張っている!
それによって「全てが上手くいく」事を証明したい!

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