バラ肉色の生活

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自衛隊・地震ニモ負ケズ 宮島茂樹

2012年02月16日 | 東日本大震災
以下の文は、毎日新聞の「自衛隊もう1つの最前線」に寄稿された「不肖・宮嶋」でお馴染みの宮嶋茂樹氏の寄稿文の抜粋です。

地震ニモ負ケズ
津波ニモ負ケズ
原発ニモ放射能モ怖レヌ
丈夫ナカラダヲモチ
私欲ハナク
決シテ自慢セズ
イツモダマッテ命令に従フ
一日二度ノ戦斗用糧食ト
乾パント少シノ水ヲ飲ミ
アラユルコトヲ自分ヲカンヂャウニ入レズニ
国ノ守リト民ノ安全ダケヲ考ヘ
ヨク汗ヲカキ
ソシテ眠ラズ
ガレキノ中の泥ノ海ノ小サナ天幕ニヰテ
東ニトリ残サレタ子供アレバ
行ッテ助ケ出シ
西ニ行方不明者見ツカレバ
行ッテソノ冷タキナキガラヲ背負ヒ
南ニ寒サニ震ヘル人アレバ
行ッテ毛布ヲ届ケテアゲ
北ニ侵略ヤ争ヒゴトアレバ
ヤメロトイヒシモ聞カズバ退治シ
飢エモ寒サモタダ耐ヘ
政治家カラ暴力装置ト呼バレ
ホメラレモセズ
自分の被災ヤ家族ハカヘリミズ
生命ノ危機モイトハズ
民カラノ「アリガタウ」ノ一言デ満足ス
サウイフ自衛官ニ
私ハナリタイ。

この度の東日本大震災に対する我が自衛隊の活動への東北の民の、良識ある国民の讃辞については何も不肖・宮嶋から述べるまでもない。

今度の大災害に被災した岩手県出身の宮沢賢治の詩のパクリで恐縮であるが、その賞賛に替えたい。

今回の災害派遣が過去の派遣と比べものにならんほどの史上最大規模となったこともこれまた、不肖・宮嶋から述べるまでもない。

その兵力たるや陸海自衛隊の半数弱の10万人以上である。自衛隊始まって以来の予備役にまで赤紙をまいた事態なのである。

そしてその予備役が、ある兵は自らも被災しながら、またある兵は仕事を休んでまでその召集に応じたのである。

さらに自衛隊はこの10万人の兵力を割かれても、第一の任である国防をおろそかにしていないのである。

その残り14万の双肩にかかる負担たるや、まさに被災地同様、不眠不休なのである。

そんな自衛隊の活動に対する良識ある国民の関心と讃辞も過去の災害派遣と比べものにならんほど高まっとるのである。

その証拠に見てみい。

あの阪神淡路大震災の直後に神戸市内の自衛隊が給水給食・入浴支援のために展開した避難所や学校に、真水一本持参しないかわりに、「自衛隊は憲法違反だから、水も食事も施しを受けてはいけません」と書かれたビラをまいていた社民党員のような国賊は東北ではほとんど見られんかったどころか、そんなアホしたら東北の民からつるし上げられるほど、民は自衛隊を頼りに、また信頼しているのである。

(中略)

またこんな震災が起こってから、自衛隊を人命救助や災害復旧の専門組織に改編すべきやの、そういう組織を創設すべきやの、無知もうまいを露呈するアホが必ず出る。

ウソやない、先日、某民放の昼の番組で有名なキャスターがホンマにそうこいとったのである。

アホである。

自衛隊はなぜあの寒さのなか、ドロまみれになろうと、冷たくなった犠牲者を背負おうとも、風呂も着がえも温食さえ口にできないのに、不眠不休で活動できるのか。

それは普段から、雪山で、演習場で、戦闘訓練やっとるからである。

敵を目前にして、火を炊いてメシ炊けんやろ、余裕なくて風呂浴びれんやろ。

何で自衛隊は、あっという魔にガレキの海に道路を啓開できたのか、そりゃあ、阪神淡路路等、震災派遣時のノウハウから、道路さえ開けば、物流が劇的に好転することを知っとるということもあるが、普段から、敵の攻撃下でも地雷処理したり、陣地構築せんといかん戦闘訓練やっとるからである。

そんなことも分からんシロートがまだまだブラウン管の中や赤じゅうたんの上で、エラそうにしとるのが残念でならぬ。

そんなアホに限って、一回も被災地に足を運ばんから、自衛隊に理解示せんのである。
(以下略)


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