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【京橋映画小劇場 No.26】『十階のモスキート』 (1983) / 日本

2013-06-30 | 邦画(か行・さ行)


原題: The Mosquito on the Tenth Floor
監督: 崔洋一
脚本: 内田裕也
出演: 内田裕也 、中村れい子 、吉行和子 、宮下順子 、小泉今日子 、アン・ルイス 、風祭ゆき 、佐藤慶
上映会場: 東京国立近代美術館フィルムセンター

「京橋映画小劇場 No.26 アンコール特集:2012年度上映作品より」『十階のモスキート』はこちら。



京橋のフィルムセンターの企画「京橋映画小劇場 No.26 アンコール特集:2012年度上映作品より」でこの作品が出ていたので、フィルム鑑賞のいい機会ということで行って来ました。
この作品が出た当時は子ども過ぎて、この映画はレート的に鑑賞できなかったんだけど、小泉さんが出ているということで非常に気になってはいたのでした。しかし敢えてDVDで鑑賞もせず放置、そこに今回の上映の話があったんで、キョン2ヲタさん達とわいわいと行くことにしてみました(笑)こういうのは観た後にあれこれツッコむからこそ面白い訳で(笑) 
そんなわけでご一緒したボーさんのブログはこちら


男は万年係長のサエない警察官で、妻のTOSHIEはそんな男に愛想をつかし、娘のRIEを引き取って離婚していた。娘は原宿のロックンロール族に狂い、時々、男に金をせびりに来るが、男は娘にだけは甘い。団地の十階に住み、毎月の慰謝料や養育費もとどこおりがちな男の気晴らしは、スナック・ヒーローで酒を飲むことと、その店の女、KEIKOとのセックスだ。男はいつも落ちている昇進試験のためにサラ金から借金をしてパソコンを購入する。(Movie Walkerより)

あらすじ検索したことはなかったけど、まあ大体こんな感じ。かなりゆるゆるです。
崔洋一監督のデビュー作、そして脚本&主演が内田裕也、出演者が上の顔触れなので薄々雰囲気は察してもらえるとは思うけど、正直、かなりアナーキー。
公務員なのに堂々とサラ金から電話かかって来たのを取り継いじゃうのもありえないし、生活が破綻するあたりで何も考えてないところからしてもう意味不明(苦笑) 主人公はそこから転落まっしぐら、最後には強盗にまで入っちゃう。
何でもありになってくんだけど、どういう訳かそのハチャメチャさは観ていて笑っちゃうんですね。とにかく思いっきり走る走る内田さん、若いんですよねーこれが。若い頃からたくさんの女性を泣かせてきたんだろうなという面影がくっきり、そしてこの映画の中でも彼は手当たり次第に女と寝ちゃいます(中村れい子、宮下順子、風祭ゆきさんという顔ぶれで察していただければ。笑) それでも公私ともに許されてしまうのが内田裕也という俳優なのでしょうね。破天荒な彼そのものを素材にして、それが何故だかぴったりと当てはまっているという不思議な作品なのです。

舞台となっているのは千葉県の君津。今から30年前の君津駅前などはものすごい過疎感で、それがまた荒んで行く警官が働く場所としても申し分ない。当時の君津の街の風景も殺風景としか言いようがなく、これだけ投げやりな展開が当てはまってしまうのも君津に悪いくらいですけど、とにかく「話に合っている」んですね。
当時社会問題となったサラ金、ローラー族、日本でパソコンが普及し始めた当時の緑の液晶など、80年代前半の風俗はたっぷり取り入れているせいか、妙に懐かしい。
小泉さんは警官の中学生の娘役。今でも尚、第一線でご活躍している彼女、アイドルとしてデビューして間もなくの面影は可愛らしかったです。


★★★☆ 3.5/5点






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2 Comments

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はやっ! (ボー)
2013-07-06 07:02:37
観た日に書かれてたんですね!
最近はほとんど他のブロガーさん訪問していないので気づかなかったです。

今回の観賞は有意義でした。
あとで公開時に観ていたらしいと分かったけど、30年前の観賞なんて、もう夢のなかの記憶のようなもので。

そうそう、君津が舞台だったのも千葉県生まれの人間としては、なんだかうれしいです。さびれてても…。

しかし、なんてったってキョンキョン! かわいー。
アイドルの殻を破っていった彼女の性質は、偶然ながら、親子を演じた内田裕也と通じるものがあるのかも。
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ボーさん (rose_chocolat)
2013-07-07 16:27:49
いやいや、gooブログは過去日記が書けるので、日付だけ調整してよく過去記事書いてます。
その日に書けないしさ(笑)
でもこれはもうさくさくと~

今回面白かったですね。当時観なかった作品なんでいいチャンスでした。
君津って行ったことないんです。というか千葉県にまるで縁がない人間なので。千葉で行ったことあるのは千葉、富浦、御宿、幕張、浦安、柏くらいです(イベントしか行ってないw)
あの殺風景はまさにこの作品のためにあるようなものでしたねえ。

>アイドルの殻を破っていった彼女の性質は、偶然ながら、親子を演じた内田裕也と通じるものが
あー確かにね。
私はコイズミさんって基本アナーキーな部分をいっぱい持ってる人だと思うので、裕也さんとも話というか気質が合うんじゃないかと思いますよ。
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