Kiyoshiのroom335

音楽・お酒大好きでMr.335 Larry Carltonの大ファンKiyoshiのブログです(^O^)/

近そうでまだ遠い大阪

2007-05-02 09:10:25 | Weblog

「大阪LOVER」

DREAMS COME TRUE
作詞:吉田美和
作曲:吉田美和

“最終に間に合ったよ 0時ちょい前にそっちに着くよ”
メール短すぎたかな?わたしもそっけないけど
新大阪駅まで むかえに来てくれたあなたを見たら
いつもはいてるスウェット 今日も家へ直行か・・・
万博公園の太陽の塔 ひさびさ見たいなぁ!
明日さ、たまにはいいじゃん!!
「そやなぁ・・」って行くの?行かないの?

何度ここへ来てたって
大阪弁は上手になれへんし
楽しそうにしてたって
あんた以外に連れはおれへんのよ

近そうでまだ遠い大阪

言いたいこと言えなくて黙ってしまうのも良くないよね
毎週は会えないから けんかだけは避けたいし
通い慣れたこの道が いつもより長く感じるこの空気
御堂筋はこんな日も 一車線しか動かない
家に着く前に 何か飲むもの買ってこようか?
気分変えようとしてるんじゃん!
「そやなぁ・・」っているの?!!いらないの?!!!

何度ここへ来てたって
「一緒に住まへんか?」とは言わないし
楽しそうにしてたって
そこは内心めっちゃさびしいんよ

近そうでまだ遠い大阪

覚悟はもうしてるって
大阪のおばちゃんと呼ばれたいんよ
家族と離れてたって
あなたとここで生きて行きたいんよ
東京タワーだって
あなたと見る通天閣にはかなわへんよ
なんで そんなに笑って!
一生に一度の告白やんか!

恋しくて憎らしい大阪

何度ここへ来てたって
また来るのはあなたがおるからやもん
楽しそうにしたって
それはあなたがここにおるからやもん
どんだけけんかしたって あなただけ
ほんまに大切やもん
「もうこっち来いや」って言って
あぁ!!!催促してしもたやないの

近そうでまだ遠いか?大阪
恋しくて憎らしい大阪!

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関西に来てちょうど2年が経ちました。
先日バー“Bird-Bird-Bird”でドリカムの「大阪LOVER」が流れて、歌詞の内容が関東人から見た大阪そのものですごく共感しました。初めて聞いたけどすぐに覚えて、翌日シングルCDを買いに行きました。2年前関西に来るときに感じた不安や孤独感や寂しさは、慣れたとはいえ今もあります。自分が感じている気持ちとリンクする部分が多く、言いようのない気持ちが込み上げてきて目頭が熱くなってしまいました。

“最終に間に合ったよ 0時ちょい前にそっちに着くよ”のくだりは、東京21:18発-新大阪23:48着の最終の新幹線に乗ることが多いので、自分のことのようです。
特にそのあとの、「大阪弁は上手になれへんし」には痛く共感しました。
関西に来た当初は、関西人じゃないのに無理して変な関西弁使うのはかえって関西の人に失礼かなぁと考えたりもしていましたが、どうしても標準語は受け入れてもらえないので、自然と関西弁を喋るようになりました。さすがに2年もいたら慣れてきましたが、未だに標準語っぽい喋りだと思います。でも「マクド」だけはなかなか慣れませんが(笑)。

話にオチがないと許せないところは「大阪文化だなぁ」って思います。この前友達と「話にオチ求めるのは関西人特有の性質だよね」って言う話題で盛り上がりました。他の地域に行ったら話にオチなんてないのが普通で、誰かがボケてもツッコむ人間なんて存在せず、話はそのまま進んでいきます。関西の人には「なんでやねーん!ツッコめや!!」とか「お前の話にはオチがないねん!」って良く言われます。でも、「話が通じればそんなことどうだっていいじゃん!」と言いたくなります。
この曲の中で「大阪弁」というのが出てきますが、実際は大阪・京都・兵庫では全然違います。関西の人にはその違いの感じ方が大きいようです。さらに、大阪も兵庫も細分化していて、大阪も北部と南部・東部では全然違います。兵庫も、姫路は全然違いますし、神戸は神戸でまた違っています。関西の人はこの言葉の話題でよく盛り上がるのですが、正直、関西以外の人間にしてみたら「そんなことどうでもいいじゃん!会話が成立すればいいんじゃないの?」って言いたくなります。

「楽しそうにしてたって あんた以外に連れはおれへんのよ」,「楽しそうにしてたってそこは内心めっちゃさびしいんよ」も関東人の寂しさをよく表しています。
そんな関西に住む関東人だから「言いたいこと言えなくて黙ってしまう」のです。
「近そうでまだ遠い大阪」なのです。

ドリカムの「大阪LOVER」という曲について関西の人は批判的な意見を持っている人が多いようで、
無作為に検索したいくつかのブログでは、
「大阪弁をバカにしている曲ではないか?」
「大阪をなめんな」
という意見からはじまって、
「この曲は許せない」という意見が多く見られます。
大阪弁じゃない大阪弁を大阪弁ぽくしゃべられることになぜか異常に反応してしまう大阪人。大阪は一番。アイアムチャンピオン。大阪バンザイ。東京は仮想敵国・・・それが大阪魂とのことです。
「そうなの、大阪って遠いんだ。東京の人からしたら異国だよね。でも好きな人がいるから大阪も好きになろーとしてるんだよ、けなげだよね…」とまで書かれると、喧嘩を売っているのはお前らの方だろう、と言いたくなってきます。さらに、「東京タワーだって あなたと見る通天閣にはかなわへんよ」と流れた瞬間、「通天閣が東京タワーより下だって言ってるよ!!!」という捉え方には唖然とするほかありません。

関西の人の中にはこちらがいくら仲良くしようと歩み寄っても壁を作ってしまう人が少なくないようです。「仲良くする気はないの?」と言いたくなります。この2年間様々なシーンや人との交流の中でこのことを強く感じてきました。やはりこのままずっと関西に住むのは難しいのでしょうか?「恋しくて憎らしい大阪!」なのです。もっと関西を好きになりたい反面、完全には受け入れてもらえないもどかしさ。「近そうでまだ遠いか?大阪」です。良いところもたくさんあるのだから変なプライド捨てて素直になればもっと魅力的になるのになぁ。この歌だってすごくストレートに気持ちを表現してるのに、何でそんな受け止め方しかできないんだろう。ったく狭いな!素直に溶け込みたいと思っているのに、何で伝わらないんだろうと思います。

僕は関西をとても良いところだと思います。食べ物は断然、関西が美味しいし、ロケーションも神戸・大阪・京都とそれぞれ全く違った雰囲気で、とても楽しいです。そして何といっても僕の周囲の人たちはとても優しく、親切で、理解してくれる良い人ばかりです。先日、居酒屋「ふらふら」5周年祭に行きました。関東からやってきた僕を暖かく受け入れてくれた「ふらふら」をはじめ皆様がいたからこそ、今日までやって来れたことをあらためて感じました。残すところあと1年ですが、よろしくお願いします。


写真:大阪LOVERジャケット