オーストラリアｖｓイラク、韓国ｖｓイラン

オーストラリアは最初から飛ばしていた。強いフィジカル、きついプレスでイラクを追い詰めた。空中戦も強くチャンスはほとんどがオーストラリアである。イラクはボールを回せず、ロングボールを放り込むだけでそれも簡単にクリアされてしまう。レベルの差は歴然。これはオーストラリアの楽勝かと思ったが、そうではなかった。

イラクはＧＫのスーパーセーブもあり、ＤＦは固かった。しかし攻撃が単調でただ守っているだけ。それでも後半になると多少はボールを回せるようになった。それもあり、試合は延長に突入。準決勝は中２日だからオージーとしては延長はしたくなかっただろうなあ。

延長でキュエルが見事なヘッドで得点して、オーストラリアがなんとか振り切った。準決勝はウズベクだが、延長戦を戦い、中２日というハンデイがあり、フィットネスに不安を残した。

韓国ｖｓイランは、試合開始直後から韓国が猛烈に押し込む。フィジカルの強さはオーストラリア以上だろう。プレスもきつくイランはほとんどボールを回せない。このペースはせいぜい１０分くらいだろうと思っていたが、前半はほとんどこの調子だったから、韓国の得点は時間の問題だと予想した。

しかしイランもＧＫの堅守でよく守る。やっぱりＤＦの要はＧＫだね。後半途中くらいからイランもチャンスを作れるようになったが、攻撃にメリハリを作れる選手がいないせいか、どうしても攻撃が単調。韓国もチャンスを決めきれずにこれまで延長戦に突入。

延長後半になって韓国の若い選手が見事なドリブルからのミドルを決めてゴール。これで準決勝は日韓戦となってしまった。日本はイランが相手ならば勝てるかも知れないが、韓国相手ではいいところ引き分け、ＰＫ合戦だろう。韓国は中２日だからその分は日本にアドバンテージがあるかも知れないが、韓国のフィジカルの強さからすれば、そんなもの関係ないかも知れない。

日本の今のＤＦの不安定さを考えれば、韓国に勝てるとはとても思えない。中２日しかない韓国が疲れきっていることだけが頼りか。