アパートの隣の部屋のビワの木に、今年はたわわにビワの実がなりました。
本当に見事なビワの実の生る様だったので、絵を描いて消しゴムはんこ
にしました。7月のことです。
毎年この時期に来てビワの実を食べていくハクビシンは、今年は最初は
夜になると来てたのですが、不思議なことにビワの実がすべて色づく頃、
ぱったりと来なくなりました。
同じ頃、近くの空き家が解体されていたので、さては住みかを失ったか捕獲されたか、
心配というほどではないのですが、日本昔話的に言えばいつも悪さをする狸が
居なくなったみたいな感傷になりました。
そして8月に、お隣の住人が引っ越して行き、お盆くらいまで部屋の改装工事が入ります
とのお知らせを受けました。
ある日私が休みの日に自分の部屋で休んでいると、外の駐車場で業者の方が大きい声で
電話しているのが聞こえてきました。
どうやら庭のビワの木について大家さんに確認しているそうで、だいぶ茂っていて
屋根にかかってきていますがどうしましょう?という内容だったと思います。
とにかく、(おお、ついにビワの木が切られるかもしれない)という喜びの
ほうが強かったことを覚えています。
だって、このビワの木、茂って茂って、隣の人が切ってもいいよっていうから
のこぎりで太い枝を1本切ったことあるけど、硬いし重いし手は疲れてくるし、
枝1本切っただけで1日終わっちゃうくらい大変だったし、庭は昼しか日が当たんなく
なるしで、もういっそないほうが風通しと日当たりが良くなっていいんじゃね?
と、木が無くなったときのことを妄想することもしばしばでした。
そしてその業者さんの電話が聞こえてきた後、私は買い物に出かけ、帰ってきたら
ななななんと、きれいさっぱりビワの木は無くなっていました。
たしかに出かける前、別の現場で切った木を積んだトラックが停まってて、
あらもう今日中に切っちゃうのかしら、と、ちらと思ったんですが、
実際こんなすぱっと無くなっているのをみると、「は、早~」と驚きです。
そうして、隣のビワの木が無くなったうちの庭を見ると、あ、明るい・・・。
あの暗い庭がウソのようです。
明るくて日差しが強すぎて、鉢植えのサンショウの木なんかしおれてきています。
明るくなったうちと隣の庭を見ながら、ハクビシン、ビワの木が無くなっててびっくり
するかもしれないなーと思いました。
でもお向かいの大きい家の屋根にあちこちハクビシンのフンが落ちてるのを見て、
いやいや、お向かいのおばあさんにビワの木切ってと言われたこともあるし、
もう言われなくて済むなあと、少しホッともしました。
とにかくビワの木で日が全然当たらなかった場所が、今さんさんと日光を浴びているので、
これなら来年この場所に畑を作れそう、とむくむくと園芸熱が湧いてきました。
まずは冬に土を耕さなければ。
キュウリ棚を作って植えれるかしら?
トマト生るかな。
ああ
ビワの木、嬉しくてごめんね。
きれいだったよ。
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