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でじたる評論

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An another tale of Z 第一巻

2010-03-19 | 日記
レビュー:

この作品は英語で考えた方が実は良く分かります。

"This is the first series that actually takes place in the near future and with believable advances and technology rooted in scientific theories of today."

"This gives rise to three world factions..."

アマゾン・コムのガンダム00(シリーズ1)のレビューからですが、上に書いてあることを00よりも二年も前、小泉政権の時代に描いていた作品がネットで好評だったこの作品です。作者は「ニュータイプ」、「超常現象」に頼らずに「現代の延長線上」で世界と未来を考え、「あえて」既存のSF作品に繋げています。上のコメントにもある通り、前作のガンダムSEEDに比べ、00が欧米で好評だったことにはこの堅固な世界観があり、それは恐らくこの作品から来たものです。「三国が拮抗する世界」、「資源を巡る戦い」をきちんと描き、なおかつ「既存のSF」の矛盾点についても明快な説明を与え、さらに人の情愛についても目配りしているこの作品は単なる仮想戦記とはまるで一線を画します。作者の見方は常識的かつ堅固であり、通常のこの種の作品にありがちな異論を差し挟むことが難しく、そのバランス感覚は大方の仮想戦記の上を行きます。

"The Trinity team has continued their senseless violence and begin to attack civilian targets."

独自路線に走り始めたガンダム00シリーズ3の同じ方の感想ですが、最初の印象から作品を高く評価しつつも戸惑っている様子が伺えます。借り物だったのですから仕方ありません(シーズン2に至っては評価すらない)。「テレビの人には絶対に作れない作品」けだし至言でしょう。テレビに影響されたのではなく、テレビが後からついていった作品なのですから。

(蒼溟さん)

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