大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

プライム=第一等、最重要、最良とかそういう意味らしいです 08

2013年07月15日 08時55分44秒 | TFプライム

今回ご紹介するのは、TFプライムよりディセプティコン兵士“スタースクリーム”。毎度お馴染みのスタースクリームですが、
今回はまたヒョロっとしたスリムなプロポーションで登場。でも細すぎる事無く、そこそこ広い肩幅のお蔭でひ弱には見えず、
絶妙なバランスとなっています。
そして今回のレビューを始める前に、言っておかなきゃいけない大事なこと。今までレビューしたプライム製品は全て日本国内
版ですが、今回のスタースクリームは海外版となります。よって国内版と違いキッチリと塗装されており、店頭で見かけた国内
版と比べると満足度が段違いでした。


ご尊顔拝見…マジンガーZの機械獣みたいなニヤケ顔が特徴。カッと見開いた赤い両目がやや不気味で、ニヤケた
口元も相まって更に不気味な感じ。アニメ本編のCGモデルでは額の角はレッドなのですが、国内版海外版共にこの
部分は軟質樹脂の成形色のまま。聞く所によると、海外だとイベント限定でプライムスタースクリームを素体に使った
限定アイテム“スリップストリーム”が存在するとか…。スリップストリームはTFアニメイテッドに登場した女性兵士で、
アニメイテッドで製品化されなかったキャラでもあります。確かに細身のプライムスタースクリームはピッタリ…欲しい。

アニメ設定では…まだ序盤しか見てないのでその範囲内で。メガトロン不在のディセプティコンを仕切ってましたが、お目付け役サウンドウェーブのお蔭で思う様に動けず不満タラタラの毎日。そんな中、結構あっさりとメガトロンさまが帰ってきてしまいました。さて、これからどう動くか…?

担当声優は“鶴岡聡”さん、獣電戦隊キョウリュウジャーの怒りの戦騎ドゴルドの人ですね腹立たしい!
ミリオン出版の書籍トランスフォーマージェネレーションズ2012のインタビューによると、この人初代TFにリアルタイムで触れた世代だそうで…ちょうど私に近い世代です。親御さんに強請って玩具を買ってもらってたそうですが、その中に初代スタースクリームもいたとかで。


可動は上の下って所でしょうか。首が二重関節、肩アーマー開閉、脇ボールジョイント、上腕ロール軸、肘、手首ボールジョイント、腰が
前方向のみ可動、股関節、太腿ロール軸、膝、足首が前後にのみ可動。このスタースクリームは細身で翼が大きいので、例えて言うな
らトンボの様なイメージがあります。余談ですが、女性TFの素体に選ばれるほどの細身なので、セクシーポーズとかも似合いそうです。
いや、やりませんけど。


首の二重関節に付いて。二重関節になっていると書きましたが、頭部と胴体を繋げている黒いフレームがありまして、
その先にボールジョイントが有り、それで頭部を接続している構造になっています。つまり、黒いフレームが頭部と胸部
の中継パーツになっている訳ですね。それを上手く使えば、画像の様に斜め上を向く事も可能です。
ボールジョイントで斜めを向けるTFはいくつもいますけど、ここまで向けるのはそうそういないでしょう。


続いて腰。前方向にのみ可動と書きましたが、これは変形ギミックの都合です。ご覧の通り上半身を前に倒す、例え
るなら柔軟体操みたいな姿勢も取れます。画像中央の凸部分が腰と胴体のジョイントなのですが、ここが緩くて外れ
やすいです。はっきり言ってジョイントの意味を成してないので、ここはマイナスポイント。


プライムスタースクリームの特徴、それは猫背である事。これは設計が悪いのではなく、スタースクリームの個性付け
として意図的に盛り込まれたと思われます。ああ、だから猫背でも視線を合わせられる様に、首があんな風に動くのか。


しかし腰を斜め前に付きだす様にし、顔を真っ直ぐ向ければ、猫背からピンと姿勢を伸ばした体勢にも出来ます。あらかっこいい。


今度は膝です。細い分は曲がりやすいと思われますが、脹脛のフィンが干渉してこの程度までしか曲がりません。
変形ロボ玩具じゃ90度前後も曲がれば充分とは言え、折角の細身体型が活かされなくてちょっと勿体無い。


足首を見てみましょう。
ビークルモードの尾翼パーツが後方に向かって大きく伸びており、お蔭で高い安定性が備わっています。そして陰に
隠れて分かりませんけど、足首はハイヒール状になっています。足だけ見ると妙にセクシーなスタースクリーム。


今度は胸部を見てみましょう。赤い塗装が目の様に見えますがそれもその筈。
聞いた話によると、この胸部はムービースタースクリームの顔をモチーフにデザインされたんだそうです。


背中に背負ったこのパーツ、これは海外版にのみ付属する物です。今回、私がスタースクリームに限って海外版を
選んだ最大の理由がコレ。


画像左側の四角い部分が電池ボックスになっていて、これを動かすと同時に中央のクリアパーツが
真下に展開、それと同時に中央が赤く発光、光の向きが移動します。これぞ海外版ヴォイジャークラ
スにのみ存在する、パワーライザーと呼ばれるギミックです。余談ですが、取説では上下逆向きに付
けられてますが、この向きが正解です。


真正面から見ると、胸部中央のクリアパーツ越しに光が見え、背中パーツの可動と同時に光が上下に移動します。
これはエネルギーが体内を流れている状態を表しているギミックだそうで、シンプルながらも面白いです。
尚、取説の間違った向きだとこの発光ギミックは機能しません。

国内版でも胸部中央はクリアパーツが使われているらしいですが、パワーライザーが無いので完全に名残的なものになっているそうです。この様に、国内版はパワーライザーギミックが遊べないのを知っていたので、一つぐらいパワーライザーに対応している海外版を押さえておきたくて…。それで今回このスタースクリーム買ったんです。他にも司令官やメガトロンさまやバルクヘッド等にもパワーライザーの名残はありますが、ウォーブレークダウンの様に最初からパワーライザーに対応していないヴォイジャークラスも存在します。


今度は腕を見てみましょう。二の腕の半分がクリアパーツで成形され、肘に翼が有ります。


この翼はビークルモードでは展開する物で、ロボットモードでも展開させてブレード状武器に解釈するのも有りですね。


翼に付いたミサイル、TFでこんな風にシンプルな形状で発射ギミックも無く、別パーツになったミサイルって珍しい。
5ミリジョイントが備わっており、翼の5ミリ穴に差し込む形で接続します。よく見ると、翼側にも5ミリジョイントが有り
ます…でも中央に穴が開いてるんだからマイクロンジョイントか。


話をミサイルに戻しまして。
ミサイルは5ミリジョイントで接続されていますから、CG同様にミサイルを腕に付ける事も可能です。
余談ですが、国内版ではこのミサイルが削除されています。


パワーライザーは5ミリジョイント接続なので、腕に付ける事も出来ます。この時、電池ボックスが真正面を向くのです
が、この状態だと電池ボックスがミサイルポッドになるので無駄が有りません。尚、このミサイルポッドの位置は中央
では無く左寄りなので、二個買いしても左右対称にはならないのであまり意味は有りません。


パワーライザーギミックはこの状態でも対応しておりまして、電池ボックス=ミサイルポッドを後ろに動かすと中央が
発光、それと同時に中央の細長いクリアパーツが移動します。エネルギーの流れはこの状態でも機能していまして、
パワーライザーに照らされた腕のクリア部に赤い光が宿り、パワーライザー本体の光の移動と同時に手首側に移動します。


そして限界まで電池ボックスが移動すると、細長いクリアパーツが完全に前方に突き出てスター
スクリームの武器“ナルレイブラスター”となります。つまりパワーライザーとは、一言で説明すると
“発光ギミックのあるメックテックウェポン”なのです。

発光=エネルギー流ギミックのタネは、パワーライザー内にある“真下を向いた”発光部が電池ボックスの移動と共に点灯、それが“90度回転して前方を向く”感じです。その光に腕が照らされ、光が武器に移動=腕から武器にエネルギーが流れるって演出らしいです。ただ、背中に付けた時ほど光がはっきり見えないので、腕に付けた場合はなんか微妙に。素直にメックテックウェポンと割り切った方が良いかと。あとヴォイジャークラスなのに、パワーライザーの大きさは映画TF第三弾のデラックスクラスに付属していたメックテックウェポンと同格で、そしてスプリングが効いているので相変わらず展開状態で固定出来ません。


尚、反対側はクリア成形されていないので、発光ギミックを楽しむ事は出来ません。


これは国内版に付属する武器=アームズマイクロン…のリペイント版(アームズマイクロンはリペ版が単品なり他の物
とセットなりで販売されたのです)。組み立て式で一応変形ギミックは有りますが、妙に大きい上にパワーライザーと比
べるとやっぱりショボい。塗装やミサイルやパワーライザー等の派手さに繋がるものを悉く削除されて、代わりに付いて
くるのがコレってのはやはり納得が行かない。


両方ともあるウチのスタースクリームは、言うなれば美味しいトコ取りですね。抱き合わせ販売が当たり前のTFに置いて、アームズマイクロンのみを買いやすい形で販売したのは、タカラトミーにしてはそこだけは良心的でした。しかしそれなら、やはり海外版と同じ仕様で販売して、アームズマイクロンは最初からバラ売りしても良かったんじゃ。もう何度も言ってますけど、納得行かんものは納得行かんのですよ。パワーライザーもそれほど良いものじゃありませんが、TFスーパーリンクで国内版がサウンドギミックを削除された前例も有りますので。


ビークルモードは戦闘機、でも今回のは翼が細め。よく纏まっててかっこいいんですが、ちょっと地味かな?


機体中央にロボットモード背中に有った5ミリジョイントが来るので、そこにパワーライザーを付ける事が出来ます。


そこにアームズマイクロンを付けたり、又は翼下の5ミリジョイントにパワーライザーを付ける事だって出来ます。
ただ、やっぱり付けるなら機体中央の方がしっくり来ます。


変形シークエンスに入ります。
機首のジョイントを外し後ろ側に折り曲げ、コクピット左右に有るフィンのジョイントを外し
後ろ側に折り曲げ、機体後部のノズル部及び水平尾翼部のジョイントを外し左右に割ります。


その状態で裏返し、コクピットの真下辺りに有る腰パーツを180度移動させます。腰パーツは先ほど展開した尾翼部
その他と繋がっているので、それらも一緒に移動します。本当はこの時に腰のジョイントを接続するんですが、上記
の通り緩すぎてジョイントの意味を成してません。


その部分を90度回転させます…ご覧の通りこれがロボット脚部になります。


膝のフィンを真上に上げ、尾翼が上に向く様に90度回転させます。


同じ部分を内側から見て、ロボット足首を約90度回転させます。こいつの足首って本当にハイヒール。


これで下半身は完成、直立させます。元から細身なので、少しの過程でも大胆に変わります。


翼を後方に折り曲げ、ミサイルの向きを上下逆にします。


頭部から真上に伸びている戦闘機の垂直尾翼部を、中央のジョイントを外し左右に割ります。


そこから頭部を引出し斜め上を向けさせ、尾翼部の付け根に有るボールジョイント越しに前方に折り曲げ、外側に
広げると同時に根元のヒンジに沿って真下に折り曲げます。


ここが分かり難いのでお浚い。尾翼部を外側に広げ、頭部を真上に向けた状態から始めてます。
左画像の頭部右側に有る黒いヒンジの有るパーツ、これを真下に折り曲げるのです。


左右共にそれをやったら、今度はそのヒンジ部の繋がったグレーのパーツを根元から回転
させ、ロボット本体に接続します。実はこれ、ロボット胸部のパーツだったんですね。
あとここのジョイントも緩め。


後は肩アーマーを開き、そこから折り畳まれていた二の腕を引出し定位置に合わせます。


パワーライザーを背中に付けて変形完了。CGに拘る人は、ミサイルを腕に付け替えましょう。


総評としては、全体的にとてもよく纏まった佳作です。細身だけにシンプルな変形かと思ったら、大胆なパーツ移動や細身の体を上手く使い戦闘機を形作っていたり、それが比較的シンプルでありながらもつまらなく感じる事の無い、“扱いやすい変形ロボ玩具”の良いお手本とでも言うべき仕上がりです。猫背はややクセが強いですが、背筋を伸ばせばとてもかっこよくなりますし。

惜しむらくは、腰と胸部ジョイントの弱さ。腰はすぐジョイントが外れ下半身がブラブラしたり、胸は腕を動かしたいのに胸のジョイントが外れカパカパ開いたりと、ストレスメーターをピンポイントに刺激してくれます。特に肩や太ももなんてよく動かす所なんだから、固定するならするでもっとしっかり固定してくれんと困ります。

パワーライザーもやや消化不良気味で、スプリングのせいで展開状態で固定出来ないのはもちろん、腕のエネルギー流ギミックがどうにも微妙で…。アイディアは面白いんですけど。ただ、背中に付けた時の胴体エネルギー流は中々面白いです。一言で言うと“進化したメックテックウェポン”であるパワーライザーですが、いまいちアイディアを活用しきれてない感じ。

私の地元のトイザらスなどではいまだに棚に並んでいるプライムスタースクリーム、海外版を入手した今となってはあらゆる面で劣る国内版を買う理由など全くありません。アームズマイクロンも持ってますしね。思い切って海外版買いましたけど、買って良かったですわー。塗装もさることながら、発光及び変形ギミックのある大型武器の有無って大きいですからね。もし国内版と海外版の両方を入手できる機会が有るなら、迷わず海外版を選ぶのをお勧めします。

ふと思ったのですが、国内版でパワーライザーギミックが遊べないのも勿体ない話なので、パワーライザー単品だけで販売したり(キャッチコピーは「これで君のTFをパワーアップだ!」みたいな感じにして)、または映画TF3の限定メックテックウェポンみたいに購入特典にしたり、はたまた応募すれば○○名に当たるキャンペーン商品にしたりとか、何らかの形でパワーライザーを国内導入して欲しかったですね。あるのは安っぽいアームズマイクロンのカラバリばっかだし(特にラチェット付属のアルエ)。


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