robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

竜王戦本戦開始

2006-06-26 18:19:00 | 将棋な私
見なれない人がみると「ナンじゃこれ」という表になりますが、まずはこれをご参照くだされ。

今日26日に一番下のトーナメントの中座-中村戦からスタート。純粋確率論上でいうと、一番左端の丸山九段はスタート時点でベスト4、従って挑戦確率1/4、今日対戦の2人は実にそこへたどり着くまでに4勝必要、確率は1/64。

かつてより「竜王戦ドリーム」という言葉が将棋界には存在している。「上のものに手厚いルールでけしからん」という意見よりも「勝てば一番上まで(=挑戦者であり、タイトルホルダーに)いける」ということがより重要。

今までも藤井・渡邉と2名の「4組優勝者によるタイトル挑戦→奪取」という事例を生んでいる竜王戦。6組優勝者で挑戦者決定戦まで辿りついた(そこで羽生に負けたが)という行方四段(当時)という事例もあった。

金満主義だの名人の権威を上回る格のタイトルを金で買ってるだのいろいろ言われる竜王戦(読売新聞社主催)だが、このドリーム性は個人的にはすごく好きである。全米OPENというゴルフの大会が8,000人以上のエントラント(女性のミシェルウィーまでいたりする)から構成されて、その頂点の高さを作っているのとある意味似ている。ちなみにこのタイトル戦竜王位は、理論的にはアマチュアでも参加可能(アマ竜王戦で優勝すると6組にエントリされる)という意味でも全米OPEN的である。

というわけで今年の竜王戦。中村亮介四段に注目しつつ見て行きたい。デビューして2年、アフロヘアにして物議を醸したりという面もあったが、実力で注目を浴びる大チャンスなのである。


将棋棋聖戦第二局&順位戦C2

2006-06-21 11:14:00 | 将棋な私
愛知県豊田市で行われた第二局、後手鈴木八段は宣言どおりゴキゲン中飛車、佐藤棋聖も受けてたった展開。

中盤以降、力較べのようなコクのある手の応酬から、最終的に97手で先手番佐藤棋聖の勝ち。囲碁で言う「中押し勝ち」に近いものあり。解説とかあとで見ないとナニがどう差に繋がったのかヘボ初段レベルのrobiheiとしては???という対局。まあ、終局投了の場面では差がついてるのは理解できるんですが。

あと1勝で永世棋聖になる佐藤。多分次で決まっちゃうだろう。鈴木がここから逆転防衛する確率は日本代表が決勝トーナメントに進める確率の倍ぐらいしかない(T_T)

タイトル戦の陰で東西の将棋会館で順位戦が始まっている。昨日は最下位クラスのC級2組の開幕戦。年に4人しか増えない若手の新4段がここからデビューする。順位戦初体験4名の対戦成績は1-3と散々。高崎四段のみ勝利。遠山君は相手も若手の強豪村山四段なので致し方ないとして、大物の呼び声高い糸谷君も負け。

C2は若手が負けると「波乱」といわれるクラスなのである。伸び盛りの若者が年金生活者手前(は大げさか?)の少し力の落ちてきている中堅・高年棋士と対局する構図ではそういわれるのも無理ない。しかし昨日はそのちょい落ち中堅が若手に2勝。

「若者に力が感じられない」のはサッカーだけではないのか、ハア。

Big Events2 トホホリザルト

2006-06-17 18:36:45 | よもやま話
■将棋名人戦

森内が先手番で勝ち、4-2で防衛。中盤の入り口では谷川にも楽しみがありそうな局面だったが、最終的に森内が懐の深さを発揮して勝った。

今や名人位にも禅譲は存在しない。やはり実力で奪う必要があるようですね。通算4期となった森内、十八世名人に最短距離となる。来期は是非森内-羽生の十八世挑戦手合いとして白黒つけてほしい。

しかし森内、往年の大横綱北の湖のような将棋指しといっては失礼か?「華の無い強さ」が棋界の頂点を占めるこの様相、名人戦主催問題と相俟って棋界全体の危機に感じるrobiheiである。ちなみにこのこと(棋界の危機)に関して森内には基本的に非は無い。

■全米OPEN

タイガー予選落ち、メジャーではプロ入り初とか。メジャーに限らず140試合ぐらい連続予選落ちなしなんて記録までもっているタイガーなので、やはり予選落ちも大きなニュースになるわけだ。

父親を喪ったことの影響と直接の因果関係はないんだろうけど、しばらく低迷しそうな気がする。あと半年ぐらいは低迷する?ファンとしては困りますが、そうなっても不思議でない気がする。

週末見てて自分として望むような活躍をしてくれているのはイチローと松坂大輔だけな気がする(明日次第だけど一応横峯さくらも頑張ってますが・・・)

冷静に見てクロアチア戦も相当厳しい気がするので、心の持ち様を少し低めにして幸せのバーを下げてこの週末を乗り切るようにしたい。

王位戦挑戦者決定戦

2006-06-16 10:59:08 | 将棋な私
やはり、結局は佐藤が勝ちあがる結果に。

島朗のタイトル戦挑戦はもうないかも、、、と思うと無念が募る。とはいえこれが勝負の世界ですね。挑戦者決定戦まで来れた事をひとつの成果と見るべきか。

羽生-佐藤戦は1-3月の王将戦以来、というか再びという感じ。将棋世界で特集されていた佐藤新手シリーズの再来なるか。今回も拮抗したシリーズになる予感がある(羽生は王位戦フルセットで戦うケースが多い気もするし・・)が、一応羽生ファンとして4-2ぐらいで防衛と予想(希望?)しておく。

Big Events

2006-06-16 10:53:21 | よもやま話
当然ながらワールドカップ中心の今日この頃、とはいえ先週末もそうだったが今週末も他のイベントも目白押し

■名人戦第六局(これもイベント!)
■全米OPENゴルフ
■クロアチア戦

と今日から月曜の朝に掛けていろいろと気になることがある。
豪州戦の結果と初日のタイガーの躓きにより、先週末の段階では

W杯≧全米OP≧名人戦

という興味関心のウェイトだったのが、

名人戦>全米OP≧W杯

に変わってしまって、ちょっと悲しい・・・orz

務めて平静に見ようと心がけているW杯日本代表だが、やはり日曜の夜は力を出し切ってほしい。02年も「脱トルシエ」で進化した日本だったが、今回は「何もしないジーコの呪縛」から脱出するという難題。この期に及んで4バックというのも解せないが、何でもいいから試合終了時の虚脱感のない試合をしてほしい。

W杯:F組第一戦:対オーストラリア

2006-06-13 12:09:12 | 蹴球な私
一言だけ

「なんとナイーブな試合運びをして負けるんだ」

ジーコの一番悪い点が出た、ジーコを選んでここまで来た我々日本人とJFAも共同責任である。

一応、あと2試合○△で2位通過の可能性はある。あくまで理論的組み合わせ。それって8年前の展開とまったく一緒。豪州戦は勝ち:分け:負け=2:4:4と広言していたrobiheiですが、悪い目が一気に10分で出たのはダメな日本人を自覚させられた気分になり返す返すも残念。

6/11 那須ちふり湖

2006-06-09 23:59:28 | 私的Golf
レディス杯 終日雨

44・43=87 月間平均 89.5 年間平均 90.44

出だしいきなり連続3p、3・4と1パットパーだが、また5番で3p、7番は持たないでいいDRで左OB、ダメね。

後半も13番で「誤所からのTee」を人生初体験。トホホ。集中不足?

課題はパット、強く打てるまで数ホール掛かる。APの距離感も?
あとはDR、左ダメなときに使わない、と強く決めないといかん。

王位戦紅組プレーオフ

2006-06-09 13:06:59 | 将棋な私
昨日6/8に行われた紅組プレーオフ、佐藤-渡邉戦

robihei的に「挑戦者になってほしいランキング」3人中2位と3位の対決だったのだが、先手番佐藤棋聖が勝ってこれで挑戦者決定戦は白組勝ち抜けの島八段と。

ぅううううう。残念だぁぁ(T_T) 
羽生-渡邉戦はまたもお預け。

ふさわしくない例えと自覚しつつ、「結局、朝青龍と白鳳の優勝決定戦ナわけ毎場所?」みたいな展開になってきている。勝負事なので強いものが勝ち上がり、その対戦は繰り返し好勝負となるというのは理解しつつも、ンーでもやっぱり渡邉挑戦者、見たかったなあ・・また思いっきし羽生の手も震えそうだし(笑)強い佐藤を倒してこその挑戦の値打ちだったのだが、次回以降にお預け。竜王戦でも早々に羽生敗退なので、年内ではあと王座戦しかチャンスなし。

プレーオフということで新聞掲載はなし、ということでもったいない!その代わりに渡邉対局者本人がblogで詳述、これはとてもいいことである。
しかし三紙連合様、こういう対局こそピックアップすべきでは?

ちなみに毎日新聞だと名人戦のプレーオフは+α分が何局だろうと掲載譜数をやりくりして全局掲載していたと記憶している。折角の好局なのにぃ、こういうのを載せるために棋譜掲載料としてタイトル戦の賞金を払っているのでは?という話をするとまたぞろ名人戦問題とかに連鎖しそうなのでこれくらいにしておく。

blogのコメントで感心した一言がこれ↓
>敗因ははっきりしていて読み負け。これは今後の努力で
>埋まるものだと思うので頑張ろうと思います。

またまた横っ飛びの例えになるが、漫画「バガボンド」のキャラでいうと、「伸び盛りの二代目胤舜」のようなメンタリティですな。外見はだいぶ違いますが(爆)

ともあれ渡邉竜王、新進気鋭の若手勝負師とはいえ、ここまでアッケラカンと敗因を語れることに返す返すも感心。これが彼の強さの源泉であろう。

河口日誌、終了

2006-06-06 13:08:17 | 将棋な私
最初に将棋ファンでも知ってる人がどれくらいいるか(結構いると思っていますが・・・)というマニアックな話題であることをお断りしておきます。

河口俊彦七段、既に現役は引退した棋士であるが将棋界への筆による貢献は史上最大(おそらくは空前絶後)の人物。30歳で奨励会三段からプロ棋士に昇段(今の規定では「年齢制限による退会」の対象者である)、棋士としての実績ははっきり言って殆どない、順位戦でC2→C1の昇級が一度あったくらい。

昔の話は受け売りでしかないが、昭和53年に「将棋マガジン」誌で「対局日誌」という記事を月刊で連載、一度休筆したあとに平成7年に「新・対局日誌」として再開、折りしも羽生七冠フィーバーの最中、時間で言えば棋界の朝・昼・夕・深夜/場所はといえば対局室内・控室・感想戦の席上・対局打上げの飲み屋・その他もろもろ含めてありとあらゆるライブ感のある情報を独特の一歩引いたスタンスの筆致で淡々とまとめてきた。robiheiはこの再開後の新・対局日誌からのライブ読者であり、それ以前のものは単行本「対局日誌」で読んだ。

「これを読むために将棋世界(750円)を買っていた」という人は結構居るはず。かくいう私も50%はこれが目的って感じですね。

棋界の歴史、それも節目となる一言をさりげなく、しかししっかりと残してくれているのがありがたい「(羽生の終盤の膂力ぶりを隣の対局で見て)谷川君(の時代)も長くないね」(中原永世十段)「(渡辺少年の噂を聞き)ほう、その子に羽生君はやられるんだ」(同、中原氏)などの名言。上座事件の顛末と最後のプレーオフの感想戦第一声「銀を上に受けられたら難しかったと思いますが(=あそこから貴方に勝ちはありませんよ)」(羽生)などの臨場感あふれる一言とその解説。

最高の棋士には最高のコメンテイターがついているべき。そういう意味では大山~中原米長加藤~谷川中村~羽生佐藤森内先崎~渡邉山崎といった連中は棋士としていい巡り合せだったということである。

ちなみに渡邉竜王blogによれば
>「対局日誌」は筆者が代わって再スタートと聞いています

ということらしい、あたらない予想を並べると
本命 先崎
対抗 勝又・関
穴  橘(共同通信)西條(読売新聞)
大穴 渡邉・大平・遠山・石橋・神崎などbloggerたちの持回り
   (連盟対局日誌blog)

個人的には本誌並行で会員制blogとかやったら盛り上がると思うんですが(爆)

月500円なら払いますよ、私。

将棋棋聖戦開幕

2006-06-05 23:57:47 | 将棋な私
産経新聞社主催、佐藤棋聖に鈴木大介八段が挑戦する五番勝負。堺市で開幕した第一局は、先手番鈴木の早石田から派手な空中戦になり、62手という短手数で後手番佐藤棋聖が先勝。

棋譜だけ追うと縁台将棋と見まがうような飛車角の乱舞ぶり。魅せる将棋を目指す両棋士らしい対局とも言える。ただこのように手が広くて読みの深さと幅の勝負は滅法強い佐藤の独壇場ともいえるか?

これで佐藤は5連覇=永世棋聖位獲得まであと2勝。うーむ、三番棒でいってしまいそうだ。モテ光は好きなのでまあ許すといえば許すけど、ちょっとは頑張れ、太介。