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鹿児島県における事業所の撤退とその跡地への進出の状況

2017-06-08 00:01:35 | これでいいのか鹿児島

鹿児島県における事業所の撤退・進出の状況

  撤退

 

 ---photoは,「KTS」ニュースから

 鹿児島県では,リーマンショックや長期の円高に伴う国内の電子関連企業の事業体制の見直しによって、中核事業所の閉鎖や事業縮小が行われた。2009年には、パイオニアプラズマディスプレイ㈱鹿児島工場(出水市)及びNEC液晶テクノロジー㈱鹿児島工場(出水市)が閉鎖された。その後も2012年のアルバック九州㈱(霧島市)及びヤマハ鹿児島セミコンダクタ㈱(鹿児島県湧水町)の規模縮小、2014年の富士通インテグレーテッドマイクロテクノロジ㈱九州工場(薩摩川内市)の閉鎖と続いた。これによって,鹿児島県では約1,000人の雇用が失われた。

 

 NEC液晶テクノロジー鹿児島工場閉鎖の経緯
       
 出水市では,パイオニア工場に続きNEC液晶テクノロジー鹿児島工場が,2009年12月28日で閉鎖,40年間の歴史の幕を降ろした。
 NEC液晶テクノロジー鹿児島工場は,1969年鹿児島日本電気として操業を開始し,最近では産業用の液晶パネルの開発・生産を行っていた。
 しかし,円高や景気悪化の影響で鹿児島工場の年内の閉鎖が決まり,40年間にわたって続けてきた操業を停止した。
 NECによると,社員360人のうち,希望した30人が秋田工場に配置転換され,330人が早期退職しました。そのうち,今のところ就職先が決まったのは20人という。

◆関連事項-出水市大野原町のパイオニア鹿児島工場- 2009年2月閉鎖
 パイオニア鹿児島工場は1969年創業のNEC鹿児島(現NEC液晶テクノロジー)が母体。98年にプラズマパネル生産の新工場を稼働し,04年にパイオニアが事業を買収した。
 同社は08年5月,プラズマパネル事業からの撤退と同工場の閉鎖を発表。7月に次世代薄型パネル開発の会社が取得を表明したが,金融危機の影響などで資金のめどがたたず断念した。出水市によると,従業員511人が退職。57人が関東などのグループ内で配置転換する。

関連ブログ:

・鹿児島県出水市 NECの工場閉鎖
  http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/0a6661a78de7aa001f955b9cbbfb382d
・出水市(パイオニア,NECの工場撤退に見る)-企業誘致の幻想
 http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/2891c38ffea966840d29aea9698a1e08


>>>ヤマハ,半導体事業を完全ファブレス化へ ~ヤマハ鹿児島セミコンダクタを譲渡

 ヤマハは2014年10月31日,半導体生産子会社のヤマハ鹿児島セミコンダクタ(鹿児島県湧水町)を、半導体製品製造のフェニテックセミコンダクター(岡山県井原市)に売却することで基本合意したと発表した。売却額は非公開。

 来年3月に契約し,10月に完了の予定。正社員約120人はフェニテックセミコンダクターに転籍し、雇用は維持される。

今回の発表でヤマハは,今後の半導体事業をファブレス化し、より機動性のある事業体として推進していくことを決定したと表明。ヤマハ鹿児島セミコンダクタ の生産設備や人材の活用で生産拡張を目指すフェニテックセミコンダクターへ譲渡することで基本合意が成立したとする。正式な契約締結は2015年3月,譲渡は同10月を予定している。

 ヤマハ鹿児島セミコンダクタで生産していたセンサー製品については,既存の海外委託先との関係強化し効率的に生産・検査を行なう。そのための拠点を台湾に設置する。また,サウンド領域の新製品の積極的な投入などで事業の成長を図るとする。

 ⇒⇒ ヤマハ ニュースリリース ⇒⇒⇒ 半導体生産子会社の譲渡に関する基本合意締結について
       http://jp.yamaha.com/news_release/2014/14103102.html
※過去情報:ヤマハ鹿児島セミコンダクタ(湧水町北方)は,派遣社員24人の雇用契約を2008年12月末で解除している。

 

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  撤退跡地への進出


>>> 出水市のNECとパイオニアの工場跡地の一部に太陽電池モジュールを製造する企業が進出

 出水市大野原町のNECとパイオニアの工場跡地に進出するのは,「株式会社エネルギーギャップ」 http://www.energy-gap.com/ である。エネルギーギャップ社は既存の建物を改修して太陽電池モジュールの組み立て製造工場を整備し,来年度中に操業を始める計画で,地元から45人を雇用するという。

 

>>>出水市のNECとパイオニアの工場の跡地にマルハニチロ物流が進出-

                                                        2016/08/10

          出典: http://www.logi.maruha-nichiro.co.jp/pdf/20150811_izumi_rittikyoutei.pdf

 

出水市のNECとパイオニアの工場の跡地に企業が進出した。

 進出したのは「マルハニチロ物流」のhttp://www.logi.maruha-nichiro.co.jp/「出水物流センター」である。
 「出水物流センター」は2009年に閉鎖された出水市大野原町のNECとパイオニアの工場跡地の一角におよそ22億円をかけて建設された。
 9,326.81㎡の工場内にはマイナス35℃の急速冷凍設備が3カ所,設けられ,県内産の野菜や水産物の冷凍加工を行う。 操業は8月から始まる。地域経済の浮揚効果も期待される。なお,2009年のNECとパイオニアの工場両工場の閉鎖により,約1千人の雇用が失われている。

事 業 所名: 株式会社マルハニチロ物流 出水物流センター(仮称)

          http://www.logi.maruha-nichiro.co.jp/pdf/20150811_izumi_rittikyoutei.pdf
所在地:鹿児島県出水市大野原町2080番2
敷 地 面積:24,535㎡
建 物 面積:9,326.81㎡
設 備 能力:10,000トン
着 工 予定:平成27年11月
操 業 予定:平成28年9月
投資予定額:20億円
新規雇用予定者数:11名
事 業 内容:甘藷・筍・馬鈴薯等の農産加工品、ブロイラー・豚等の畜産加工品等の凍結製造及び冷蔵保管

 


▼関連ブログ
・出水市(パイオニア,NECの工場撤退に見る)-企業誘致の幻想
  http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/2891c38ffea966840d29aea9698a1e08

・鹿児島県出水市 NECの工場閉鎖
  http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/0a6661a78de7aa001f955b9cbbfb382d

・パイオニア,日立業績不振の影響? 出水市  中島精管工業の倒産
  http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/50c8a3b9f62f1f3db026716a75a63169

・パイオニア鹿児島工場の取得 ソニー系企業が断念
  http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/f8871ebf3140062351997c4d432c5ad7

・甘い幻想 - 日本モレックスに見る県の企業立地推進(10月22日掲載blgの2校) 
  http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/26ce39867548dd5e3c9274c1049922ee




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