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南日本新聞の夕刊休刊3- 時代変化への対応

2009-04-01 09:20:45 | 九州経済(地域経済)
 地方紙の2006年6月と2008年6月の販売部数の増減比較によれば販売部数減少のワースト3が宮崎日日新聞(-5.81%),南日本新聞(-5.09%),熊本日日新聞(-4.45%)と宮崎県,鹿児島県,熊本県の南九州エリアの3県の地方紙あること。さらに,本年2月末での南日本新聞の夕刊休刊といった現状を事例として,「消費低迷」「市場縮小」の時代のマーケティング,企業生き残り戦略をケーススタディします。

 
◆現状分析 インターネットや携帯電話の普及による情報収集手段の多様化,さらには若者を中心に「新聞離れ」が顕著化している。新聞離れが進むことによって失うのは購読料だけでない。広告出稿も10年前の水準より2割ほど減少している。電通の調査によると,2007年の新聞広告費は,9,462億円(前年比94.8%)と推定されており,2年連続で1兆円を下回り,広告費の減少傾向は歯止めがきかなくなっている。
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 鹿児島県を地盤とし,発行部数37万5千部の南日本新聞は2月末で夕刊を休止した。県内の世帯普及率5割に達する有力紙の夕刊撤退は業界に与えた衝撃は大きい。

 原材料費の高騰に加えて購読数の減少,広告収入の減少という三重苦を抱え,新聞業界を取り巻く環境は厳しさを増している。大手新聞社は軒並み業績不振に苦しんでいる。10年前に約2000億円あった広告収入がほぼ半減した朝日新聞社ではタクシーチケットの撤廃や出張費,記者クラブ費などの取材費の一部カット,夜食の運用の見直しや社内行事の中止などで200億円のコスト削減を目標にしているといわれる。

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<日本ABC協会「新聞発行社レポート 普及率」2008年7月~12月平均>によると,南日本新聞は発行部数375,067,県内普及率は,48.17 %で,読売 4.28% 朝日 3.38 %の全国紙を圧倒している。

◆関連ブログ  南日本新聞の夕刊紙廃刊

新聞がなくなる日
歌川 令三
草思社

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