売上高,店舗数で日本一のコンビニエンスストアはセブン-イレブン。同社は全国34都道府県に出店している。九州地方でセブンーイレブンが出店していないのは,鹿児島県と沖縄県の2県のみ。
それが,セブンーイレブンのオーナー募集説明会のHPによると,5月9日~10日に沖縄・那覇市で募集説明会の開催とある。沖縄にセブンーイレブンが出店するとなると,九州でセブン-イレブンの店がないのは鹿児島県のみとなる。
「なぜ,セブン-イレブンは出店しないのだろうか」。同社の経営方針や社内事情に関して,部外者のうかがい知れない所であるが,気になるところなので,鹿児島のコンビニ業界の状況を調べてみた。
▼鹿児島の特殊性--エリアフランチャイズ
鹿児島県内に出店する主なコンビニは,サンクスとファミリーマートである。ローソンも出店するが店舗数は少ない。ローソンは本部主宰であるが,サンクスは酒問屋の本坊商店,ファミリーマートは南国殖産が主宰するエリアフランチャイズチェーンである。
業界は異なるが,家電のヤマダ電機も地元のショウイチデンキ (正一電気)によるエリアフランチャイズ制を取っている。
(この項,続く)
▼関連ブログ・バックナンバー
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○セブン-イレブン 鹿児島進出 39都道府県目,200店目指す
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申し訳ございません。
続く記事を楽しみにしております。
セブンイレブンが鹿児島に無い理由を
調べていてココにたどり着きました。
>サンクスは酒問屋の本坊商店,
>ファミリーマートは南国殖産が主宰する
と、ありますが逆ですね。(^_^;)
一応突っ込んでおきます。
実はセブン銀行系のカードを申し込んだ
のですが、まったく鹿児島県では使えない
事実に愕然としました。
鹿児島県がますます孤立していくのでは
無いかと危惧しています。
「篤姫」ブームで鹿児島に来られた
県外の方が困る様子が想像出来て
改めて残念…。
観光で県外の方を呼んでも
鹿児島に金を落とせない
構造だからしょうがない。
県知事選もありますが、「ドミナント政策」
なんちゅう言い訳で格差が広がる事実。
インフラを整備するが県の使命。
わからない知事が再選する(であろう)
ことが悲しい…。