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ベストプラクティス 3- きみまろさんに学ぶ 先用後利-損して得取れ

2009-01-12 00:53:02 | 九州経済(地域経済)
利は後からついてくる

 綾小路きみまろさんは,漫談テープを高速道路の駐車場で休憩中の観光バスに、無料で配って人気に結びつけました。そして,ライブCDは02年の発売から足かけ7年で100万枚を売り,今日の人気を確立しました。彼は,そのいきさつを,産経新聞 文化欄「人,瞬間」で次のように語っています。


 ステージに立ちながら、舞台衣装の内ポケットに録音機を入れて自分の漫談を録音した。その中から1本を選び出した。自信はあったが,さて,どうすれば聞いてもらえるか…。
 「いろいろ考えました。美容院、老人ホーム…でもカセットデッキがあるとはかぎらない。で,ひらめいたのが観光バス。カセットデッキがあって,たくさんの人が乗っている。これだ!と思いました。」
      □   □
 きみまろさんは,漫談をダビングしたカセットテープをたくさん作っりました。そして出来上がったテープを車に積み込んで,向かった先は高速道路のサービスエリア。トイレ休憩で駐車中の観光バスを次から次に回っりました。「面白い漫談です,お金はいりません。バスの中でかけてもらえませんか」。バスガイド,添乗員、運転手らに片っ端からテープを配ったのです。 
 「何を売っているのか、サービスエリアの職員に注意されることもありましたが,『売ってるんじゃなくて,ただであげてるんだ』と切り抜けまし。」・・・・
     □   □
 これは,「損して得取れ」で越中富山の配置薬商法「先用後利」の実践にほかなりません。まず,ファンをつくるという,このきみまろさんの行動に学ぶべき点,多です。その一例をあげます。

【谷山電停のトイレにトイレットペーパーをセットする」
 観光地の便利な市電をうたい文句としていますが,始発駅のトイレにトイレットペーパーは備え付けられていません。事情もありましょうが,お客さんあっての市電です。工夫が求められます。
知覧(南九州市)駐車場の無料化,見学料の無料化
 遠くからきてくれる観光客から時間単位で駐車料金などとるのは論外。「見せてやる」の武家の商法そのもの。また,駐車場の係員の接客は見直しが必要。気持ち良くゆっくり見学してもらい,「お土産」「飲食」でたくさんお金を使ってもらう策を考えるべき。
◆ファンづくりを
 鹿児島のファンづくりを優先すべきです。この姿勢に鹿児島は欠けます。
  
 

▼「先用後利」
 配置薬の「先用後利」とは,「用を先にして利を後にするものは栄える」ということであり,まさしく「まずお客さまの満足を先に考え,企業の利益というものはお客さまへ満足をもたらした結果である」と捉えるお客さま第一主義,顧客志向にほかなりません。

 配置薬の起源は,約300年前の江戸時代にさかのぼります。富山の薬行商人が,お客さまに薬を預けた後,定期的に訪問し,使った分だけの代金をいただくという『先用後利(せんようこうり)』という商法を編みだし,販路を広めました。 以来,全国各地に富山から多くの行商人が足を運び,家庭の健康に一役かっていたことから,『富山の薬屋さん』との親しみと信頼を得てきました。
 

▼関連ブログ
ベストプラクティス2- きみまろさんに学ぶ 「先用後利」の精神
成功事例に学ぶ-ベストプラクティス-1

               【ベストプラクティス-次稿は,1月19日掲載予定です】
 

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