彼の国のこと

今回の気になった記事というかニュースはこちら。

イスラム風刺漫画　シリアで大使館放火　抗議・非難、拡大の一途 (産経新聞) - goo ニュース

デンマーク紙などがイスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載した問題で、イスラム世界の反発がさらに激化している。シリアでは四日、デンマークとノルウェー大使館が放火され、被害を受けた。抗議がエスカレートしている状況に、カトリックの総本山、ローマ法王庁がイスラム教徒に自制を促す声明を出すなど、事態は異例の展開をみせている。

　フランス通信（ＡＦＰ）によると、シリアの首都ダマスカスで四日、群衆がデンマーク大使館に乱入し、放火した。デンマークの首都コペンハーゲンの広場でイスラム教の聖典コーランが焼かれるとのうわさが携帯電話のメッセージで流布され、デンマーク大使館への抗議デモに参加を求める呼びかけがあったという。

風刺漫画で領事館放火、レバノンで１７４人逮捕 (読売新聞) - goo ニュース

レバノンの首都ベイルートで５日、デンマーク紙がイスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載したことに抗議するデモ隊数千人がデンマーク領事館に放火した事件で、レバノン治安当局は５日、デモの参加者１７４人を逮捕した。

　ロイター通信が伝えた。

　逮捕者の内訳は、シリア人７６人、レバノン人３８人、パレスチナ人３５人など。レバノンの反シリア勢力を率いる有力議員サアド・ハリリ氏は５日、地元テレビに「６０～１００人のレバノン人以外の人々が事件を主導した」との見方を示した。

　一方、レバノンのサバア内相は５日夜、事件を防止できなかった責任を取って辞任する考えを示した。

本当かどうかは確認していませんが、彼の国では、デモは仕事の一部です。
警察や政府の許可なく、何十人何百人ものひとが集会をすることはできないときいております。

実はいわゆる抗議のデモ行進に参加したことがあるのですが、その日は朝からプラカードなどのんびり作成。
時間になったら、近くの広場へ集合。
決まった道路を（のんびり）歩き、解散地点に着いたら解散。

上記ニュースでのあのすごい映像・・・。
イメージと違っていたのでちょっと驚きましたが、『イスラム教に対する冒涜』への抗議は政府も（それ以外も）確かに規制のしようがないでしょう・・・。

確かに預言者ムハンマドがテロリストであるかのような図はどうかと思いますが・・・テロリストは『宗教』じゃないはずなのに・・・。

どちらの側もお互い相手を理解しようという努力がほとんど見られないのに、こういうときだけ理解しろ、理解しろと騒ぎ立てます。

レバノンでは内相でしたが、マレーシアでは、編集者が辞任したそうです。

『表現の自由』は大事だし、とてもいい言葉です。
それを、誰かから与えられた（許可された）ものではないと考えることと、あっらーの神様がくださったものと考えることは、相容れないものなのかもしれません。

すべての宗教がうまく共存できる世の中になりますように。