品川駅は東京都品川区に属するのではなく、東京都港区高輪が実際の所在地です。
品川は江戸時代には宿場町として栄えていました
品川駅の開業当時も住所は港区高輪湊町でしたが、その宿場町品川宿とその北側の江戸湾沿岸部の品川湊に近い場所に開設されたため、品川駅の名前がつけられたといわれています。
また、品川駅開設計画の時点では、この地域が品川県であったことも品川駅の名前の由来とされています。
駅舎は、もとは遠浅の浜辺だったところに土砂を埋め立ててつくられ、鉄道は海岸に設けられた築堤の上を走っていました。
線路の東側の地域は埋め立てて造成され、埋め立て工事が進むにつれ以前は品川駅周辺が海だったことが想像すらできないほどになりました。
品川駅が開業した明治初期の時代は、文明開化の波に乗って西欧諸国に追いつけ追い越せと日本が近代化に向けて大きく変貌し、地形も様変わりしていったのです。
その後に開業した京浜急行本線の北品川駅は、品川駅より南に位置しますが品川宿北端にあるため北品川と名付けられました