WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

モリーズ・ゲーム

2018-05-17 | Movie
面白かった。
主人公の生き方が…
モリー・ブルーム。

スキーのモーグルでオリンピックにでも、
出場できた能力の持ち主。
二人の弟はオリンピックチャンピオンと大リーグで活躍する選手。
そして、主人公のモリーは、
モーグルの試合で斜面にまかれた小枝に引っかかってスキーが外れ大転倒。
その選手生命を絶たれる。
そして、ポーカー賭博の世界に入り込み、
その機転の良さと、適応能力の高さを生かして
最初はアシスタントだったが、
やがては胴元を開くまでになる。

父親のケビン・コスナーが心理学者で、モリーの育ちに
とても影響している。

結局、モリーはこういう人生しか歩むことはできなかった。
賭場の手数料を数カ月間とったこと以外に、
彼女には悪気は全くなかった。

ただ、お金のある人々が勝負できる賭場を、
開くということに興味があっただけ・・・

ポーカーというのは勝負師が狂喜するゲームなんだと思った。
そして、それを差配する賭場師にも勝負師としての、
勘所や情け、それが解っていたからこそ、
モリーはこの世界でやってのし上がっていけたのだと思う。



優秀な弁護士と出会って、
最終的には勝利を勝ち取っていく。

それは勝負師としての彼女の人生そのものだったのかもしれない。

昨年の私のベスト3だった映画「女神の見えざる手」の、
ジェシカ・チエスティンが相変わらず良い演技。

決して万人受けする美人ではないけれど、
その衣装がだんだんとセクシーさを増していく。
そこも見所の一つ。

人生は選択の連続かも知れない。
しかし、それしか選択できない場面も多い。
それはその人が生きてきた生い立ち、環境、そしてそれを選択する意思。
そんなことにかかっていると感じた。

モリ―の父が、スケートリンクで彼女を待っていて、
「君を傷つけたやつが許せない…」と言ったシーンには、
心底同情した。

この映画は名作とまで行かないが秀作であると思う。

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