ハイツ黒猫

怪異画家として
妖怪画を好んで描いています。
そんな女性作家の日常と非日常。
日本画/妖怪画/妖怪画女性作家

夜な夜なカメオ彫りの会

2013-06-29 04:44:26 | 日記


イタリアで買ったカメオのシェルの色は気に入っているけど、
彫りがちょっとの気になる…というのを彫りなおす事にしました。

特に気になるのは、中央。
ここが白いの無くなるだけで花の柄が際立つのではなかろうか?

カメオ彫りは、篆刻の葉臘石ことパイロフィライト(モース3.5)みたいに結構簡単に彫れるものかと思っていたのですが、
とにかく彫刻刀が滑りやすく力の加え方が難しい。
柔らかい所と硬い所とあり、下手に滑らしたら左手をスパッとしそうだったので、銅版画用のニードルで少しづつ削るという方法にしました。
結果、時間がかなりかかる事に。

カメオの資料にアゲイト(瑪瑙)のカメオよりシェルの方が彫ってる時に破損しやすいと書いてあったので(シェル・モース4前後、瑪瑙・6.5前後)緊張感もあり、余計慎重に。

夜な夜な作業を進め、ついに完成。
実際一から彫ったらどのくらいかかるのだろうか?
とりあえず、仕上がりはイメージに近くできたので良かったです。

そして、ずっとカメオを力の限り抑えていた左手の感覚が変になりました。



百鬼夜行-面霊気

2013-06-20 00:51:08 | 制作


日本では、人形であれ、面であれ、人型をとるものは魂が入るとされていた。

この<面霊気>は、優れた職人により作られ、人に大事にされ、古くなり、魂を宿し、付喪神となったものらしい。

持ち主に対して、大切に扱うように頼んだりする。


なんて、無害な妖怪でしょう。

だからこそ、気になります。




百鬼夜行-蛇女

2013-06-19 02:25:14 | 制作



7月の展示にそなえ、
団扇に描き始めました。

テーマは、「百鬼夜行」
わたくしに、おまかせあれのテーマですね。

最初に「蛇女」を描いてみました。
『白蛇伝』のような美しいものではなく、呪力を持ち、怨念深く、醜い姿をしています。

着物を羽織るも、隠しきれない蛇の腹が見えます。

たとえ、こちらを見たとしても…

目を合わせてはいけません。


Dance Macabre

2013-06-16 23:54:50 | 日記

近代人が忌み嫌いタブー視する「死」という現象。

情報が今ほど無い時代、死生観を知る方法は芸術が大きな役割を果たしていました。

「死の舞踏」とは、15~16世紀にヨーロッパ全土にあった死者が生者を墓に誘う様子を表現したもの。


死者と生者が平等に向き合い踊るのである。

向かい合い、両者は何を見たのだろうか?


私も、向き合い踊ってみたい。


“Je fis de Macabre la dance”
習作より