新転地はお化け屋敷 第四十章 予告

「…………」
「……どうかした？　黙り込んじゃって」
「いや、どうもしないんですけど、どうもしなさ過ぎるというか、これ以上どうなりようもないというか」
「あー、あはは、まあね。今は――うん、一緒にいるだけで幸せだし」
「だから今現在の話は、ちょっとしにくいんですけど……ああじゃあ、明日はどうしましょうか。何処か行きませんか？」
「でも明日って木曜日だし、大学が四限まであるでしょ？　そこまで遠出はできなさそうかな」
「大学をサボ」
「それは駄目。――そうまでしなくても、一緒にどこかに行くだけで充分だからさ。近くでいいんだよ？」
「そうですか？……そう、ですよね」
「うん。というわけで次回、新転地はお化け屋敷　第四十章　息抜き　です」
「まあ、不安がってばかりってのもなんですしね」
「だよねえ」