暁の翼

短編小説・ツイッターで呟いたネタの保管庫でございます。

眠れずも愛しい時間

2016年10月17日 21時07分18秒 | ビーストウォーズネオ
「心が震えるほど、好きで、好きで、眠れない夜もある。だけど、それは辛い時間ではなくて、とても幸せな時間。好きな気持ちで満たされる、そんな時間が愛おしい。」というツイッターのつぶやきを見て思いついた小説

ビッグコンボイ×ブレイク(漫画版設定)

ふと、夜中に意識が浮上し、ビッグコンボイは目を開けた。カーテンを閉めていない窓からは満月が浮かんでおり、その光で部屋も明るい。横を向いてビッグコンボイは目を見開いた。自分の腕枕に身を任せて隣で横になっていたブレイクが目を開けて自分を見ていたからだ。
「ブレイク?」
手を伸ばしてビッグコンボイはブレイクの頬を撫でる。その手にブレイクは嬉しそうに瞳を細めた。
「ずっと起きていたのか?」
ビッグコンボイの問いにブレイクはこくりと首を縦に振った。今夜もいつもの通り愛し合って眠りに落ちたのだが、今回はどうやら自分が先に寝ていたようだ。
「眠れないのか?」
「うん、ビッグコンボイのこと見てたら眠れなくなっちゃった。」
頬を撫でるビッグコンボイの手に己の手を重ね、ブレイクはクスリと笑う。

訓練艦ガンホーで旅をしていた時から想いを繋ぎ、愛を育んでいたビッグコンボイとブレイクだったがユニクロンとの戦いでビッグコンボイは命を散らした。その後、その身体は再生されたものの離別。再び出会って永遠の愛を誓ったのは最近の話だ。離れていた期間、ブレイクには辛く悲しい思いをさせてしまった。その不安で眠れないのかとビッグコンボイは思ったものの、事実は違うらしい。
「眠れないのはよく辛いって聞くけど、俺はすごく幸せ。だってビッグコンボイが近くにいてくれてるんだもん。」
重ねたビッグコンボイの手に頬擦りをしながらブレイクは笑う。それを見てビッグコンボイは目を細める。

眠れなくて起きている時間は愛しい者を考えられる時間。それはとても満たされた時間になるのだ。

「眠れないのが辛くないならそれでいい。」
ブレイクの額にキスを落とし、ビッグコンボイは伴侶を見つめて穏やかに微笑む。キスをされたブレイクも笑みを返し、ビッグコンボイを見つめた。
「ビッグコンボイ、眠くないの?」
「お前に見つめられてると眠れん。」
そう言ってビッグコンボイはブレイクを腕の中に閉じ込める。ブレイクの白銀の髪にキスをしながらビッグコンボイは伴侶の温もりに心を満たす。
「俺も起きていることにしよう。お前を抱いて、お前のことを考えていたい・・・」
ビッグコンボイの言葉にブレイクは少し驚いたような顔をしたものの、笑みを見せてビッグコンボイの胸に顔を埋める。

心が震えるほど伴侶のことが好きで眠れない夜。そんな時間もまた愛しい。

月明かりに照らされながら二人は互いのスパークの鼓動を感じあっていた。

もうこのつぶやきを見た瞬間これはビグブレ漫画版だと思って書きました(笑)再びビッグ先生と会えて幸せを噛みしめるブレイクとかいいじゃないですか!

温かな海に溺れる

2016年10月16日 21時21分48秒 | ビーストウォーズネオ
ビッグコンボイ×ブレイク

「あっ、あああああ!!!」
後ろから貫いているブレイクの片腕を掴んで引き寄せ、コネクタを突き込むとブレイクが達し、レセプタがぎゅうと搾り取るように締まった。
「・・・っ!」
その痺れるような快感に耐え切れず、俺も後を追ってブレイクの中にオイルを吐き出す。オイルを飲み下すようにレセプタは締まってオイルは奥へと流れていく。
「はぁ・・・はぁ・・・」
力が抜け、枕に顔を埋めるブレイクの髪に鼻先を埋め、息を吐く。ブレイクと一つになっているという心地良さ。ブレイクに触れているとまだ繋がっていたいという欲望が熱を帯びはじめる。繋がったまま俺はくるりとブレイクの身体を返して再びコネクタを奥へと突き込んだ。
「ひゃっ!あっ、ああんっ!!」
ブレイクから甲高い声が飛び出し背が反る。ブレイクを自分の方に引き寄せてまた俺は律動を開始する。
「やっ、ビッグコンボイっ、もう無理だよ、ダメ、だめぇ・・・っ!」
「ブレイク・・・」
俺の胸を押し、涙を流すブレイクに俺はブレイクの涙を舐め取り、頬にキスをした。
「もう少しお前の中にいさせてくれ。お前をまだ感じていたいんだ、ブレイク・・・」
ブレイクの聴覚センサーの近くで囁き、小さな身体を抱きしめる。

今まで恋愛なんてしたことはなかった。したいとも思わなかったし、これからもすることはないだろうと思っていた。だが、恋をしてしまった。この幼い子に。
ブレイクを抱き、中に入った時、何とも言えない快感に襲われた。暖かくて、柔らかくて、気持ちが良い。買った娼婦を抱いた時よりも何倍も良い。知ってしまった。愛し合う者同士の接続を。

「ブレイク・・・」
舐め上げ、吸い付くように内壁が蠢き、俺のコネクタに絡み付く。その気持ち良さに腰を動かすとブレイクが啼き、俺の背中に手を回してきた。
「ん、も、しょうがないな・・・ビッグコンボイのえっち・・・」
ブレイクを抱き、ストロークをする。既にトロトロになっているブレイクのレセプタは動くとぐちゅぐちゅと音を立て、俺のコネクタを飲み込んでいく。
「ブレイク、好きだ、愛してる。」
思ったままの言葉をブレイクに伝えると、腕の中の恋人はにこりと笑って俺の身体を引き寄せた。
「俺もビッグコンボイのこと大好き・・・」
潤んだルビー色の瞳と子供っぽさの残るブレイクの姿に愛しさを覚え、俺はブレイクに深くキスをし、腰に腕を回してコネクタを深く突き入れた。きゅうと奥が締まり、キスをしているブレイクから甘い息が漏れる。小さな体を抱き、その蕩けた中をかき回して海を泳ぐ。

今宵もブレイクに溺れ、落ちていく。

ビッグ先生は恋愛まともにしたことないから恋をして、愛し合う者同士の接続覚えたらハマると思うんだよね。そしてブレイクは健気だから毎回ビッグ先生のわがままを受け入れちゃう。だから先生は増長しちゃうのだ。そこから先生の想いを伝える手段ってのが接続になっていくんじゃないかと思うんだよね。

重なる幸せ

2016年10月13日 20時10分51秒 | ビーストウォーズネオ
ビグブレへのお題は『幸せすぎて泣きたくなるの』です。
https://shindanmaker.com/392860


ビッグコンボイ×ブレイク(漫画版設定)

「んっ、ビッグコンボイ・・・っ」
ガツガツとコネクタでレセプタの最奥を突かれる。短いストロークで中を擦られ、抉られる。激しい突き上げにブレイクが顔を上げると余裕のないビッグコンボイの顔と目が合った。
「ブレイク・・・」
ビッグコンボイは手を伸ばし、ブレイクの目尻に触れる。そこで自分は涙を流していたことにブレイクは気が付いた。
「辛かったか・・・?」
自分を気遣い、覗き込む黄金色の瞳にブレイクは笑顔で首を横に振った。
「ううん・・・幸せ過ぎて涙が出たみたい・・・」
ビッグコンボイに回していた手を首から背中に移動させ、ブレイクはビッグコンボイを自分の方へ引き寄せ、抱きしめた。

今まで孤独に生きていたという伴侶。愛さえも知らずにいた彼を幸せにしてあげたくて結婚したのに、自分が幸せになっている。年々その思いは強くなるばかりだ。ちらりとブレイクは大きなベッドサイドを見る。そこには毛布に丁寧に包まれた卵が割れないように箱に入れられて置かれている。少し前に産み落とした愛の結晶だ。卵は窓の外の月の光に照らされて白く輝いている。そんな我が子の姿を見ているブレイクにビッグコンボイも視線を向ける。

一度自分はユニクロンとの戦いで命を散らせた。大切な者を置き去りにしてしまった。もうブレイクを悲しませはしない、幸せにさせようと思って結婚したのに自分が幸せを感じている。孤独に生きてきて、自分を愛してくれる者がいたことだけでも幸せなのに、子供まで産まれた。

こんなに幸せになってもいいのだろうか。辛く、悲しいだけの人生を歩んできた自分が。

「ビッグコンボイ」

下から自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、ビッグコンボイはブレイクに視線を移した。
「俺はすごく幸せだよ。ビッグコンボイとの間に赤ちゃんもできて・・・」
ルビー色の瞳にビッグコンボイの顔が映る。ブレイクの顔は嬉しさに満ち溢れ、流れる涙は温かい。濡れているブレイクの目尻にキスを落としてビッグコンボイは笑みを見せた。
「お前が幸せだと言ってくれて、俺も幸せだ。子供もできて、こんなに幸せでいいのか怖くなるくらいだ。」
ビッグコンボイの言葉にブレイクの手が伸びて頬に触れる。包み込むように頬を撫で、ブレイクは口を開いた。
「いいんだよ。だってビッグコンボイはずっと苦しんできたんだもん。もうこれからは幸せでいいんだよ・・・」
穏やかな笑みをブレイクは見せる。新兵の頃よりずっと大人になったブレイクの顔。それはどこまでも純粋で美しい。ブレイクに出会ったことで辛く悲しいだけの人生は終止符を打たれた。伴侶の笑顔はこれからもずっと守っていきたい。
「そうだな。ずっと、お前と幸せな気持ちで・・・」
ブレイクの頬にキスをし、ビッグコンボイは律動を再開する。再び湧き上がる強い快感にブレイクはきつくビッグコンボイに抱きつきビッグコンボイはブレイクを抱き返す。部屋に熱い吐息と甘い声が満ちる。

幸福な気持ち。それは永遠に。

ブレイクはペンギンで卵生だけどビッグコンボイはマンモスで胎生じゃないかというツッコミは無しでお願いします。こうやって接続してる時は卵は毛布でくるんでます。いつもは抱いてるという妄想。幸せにしたいと思ってたけど自分が幸せになってて、互いにすごく強く幸せを感じてるというラブラブもの。だって漫画版って悲しい最後なんだもん。その後妄想して幸せにさせたいじゃない。