「受験生のための『世界史B』」 もくじ
↑ここから各項目に入れます。
ローマが過去2回に渡って激闘を繰り広げた、カルタゴ。
彼らは、領土の大半を2度のポエニ戦争によって失いながらも、50年後、得意の海洋貿易によって再び繁栄を取り戻しつつありました。
ローマは、おもしろくありません。
だって、第2回ポエニ戦争では、(最終的に勝利したとはいえ)本土をハンニバルにめちゃくちゃにされ、自慢の重装歩兵軍団を皆殺しにされたのです。
そんなカルタゴが?
また勢力を盛り返している?
ふざけんな!
そんな、ローマの怒りと復讐の思いが、次の戦争へとつながります。
[第3回ポエニ戦争]
主戦派と非戦派。
戦争に臨むにあたっては、必ずそのふたつの間で対立が起こります。
意味は、字を見ればわかりますよね。
「戦争するぞ!」というグループと、「戦争やめよう!」というグループです。
第3回ポエニ戦争では、カトーという人物が主戦派、そしてあのスキピオが非戦派でした。
どちらが正しいか、ということは一概には言えませんが……。
ともあれ、カトーが勝ち、スキピオは失脚。
カトーは、どんな演説の最後にも「カルタゴ・デレンダ・エスト(ところで、カルタゴは滅ぼさなければならない」、と付け加えたというほどの強硬派でした。
ローマはカルタゴを3年間、包囲しました。
これが第3回ポエニ戦争になります。
その陣頭に立っていたのは、皮肉なことに、スキピオの養子(小スキピオ:世界史では同じ姓の親と子を区別する際には「大」「小」で区別します)でした。
ローマ軍は何重もの防壁を突破、カルタゴの町を略奪しました。
建物には火をかけ、住民は虐殺し、生き残った者たちは奴隷として売り飛ばしました。
今まで「外国人には寛容」と解説してきたローマらしからぬ、「蛮行」ですよね。
焼け落ちていくカルタゴを見て、小スキピオは「ローマもいつかは滅びるのだろうか」とひとりごちたとされています。
こうしてカルタゴは完全に滅亡し、100年の歳月をかけ3度に渡ったポエニ戦争はようやく終結したのです。
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ローマが過去2回に渡って激闘を繰り広げた、カルタゴ。
彼らは、領土の大半を2度のポエニ戦争によって失いながらも、50年後、得意の海洋貿易によって再び繁栄を取り戻しつつありました。
ローマは、おもしろくありません。
だって、第2回ポエニ戦争では、(最終的に勝利したとはいえ)本土をハンニバルにめちゃくちゃにされ、自慢の重装歩兵軍団を皆殺しにされたのです。
そんなカルタゴが?
また勢力を盛り返している?
ふざけんな!
そんな、ローマの怒りと復讐の思いが、次の戦争へとつながります。
[第3回ポエニ戦争]
主戦派と非戦派。
戦争に臨むにあたっては、必ずそのふたつの間で対立が起こります。
意味は、字を見ればわかりますよね。
「戦争するぞ!」というグループと、「戦争やめよう!」というグループです。
第3回ポエニ戦争では、カトーという人物が主戦派、そしてあのスキピオが非戦派でした。
どちらが正しいか、ということは一概には言えませんが……。
ともあれ、カトーが勝ち、スキピオは失脚。
カトーは、どんな演説の最後にも「カルタゴ・デレンダ・エスト(ところで、カルタゴは滅ぼさなければならない」、と付け加えたというほどの強硬派でした。
ローマはカルタゴを3年間、包囲しました。
これが第3回ポエニ戦争になります。
その陣頭に立っていたのは、皮肉なことに、スキピオの養子(小スキピオ:世界史では同じ姓の親と子を区別する際には「大」「小」で区別します)でした。
ローマ軍は何重もの防壁を突破、カルタゴの町を略奪しました。
建物には火をかけ、住民は虐殺し、生き残った者たちは奴隷として売り飛ばしました。
今まで「外国人には寛容」と解説してきたローマらしからぬ、「蛮行」ですよね。
焼け落ちていくカルタゴを見て、小スキピオは「ローマもいつかは滅びるのだろうか」とひとりごちたとされています。
こうしてカルタゴは完全に滅亡し、100年の歳月をかけ3度に渡ったポエニ戦争はようやく終結したのです。
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