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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

日記です

2024-05-12 21:39:49 | 雑記

今朝は8時台に起き、軽く朝ごはんを食べて『仮面ライダーガッチャード』も観ました。
しかしやはりやる気が起きず、午前中はボーッと過ごし、洗濯を始めたのも遅めでした。

午後はなぜかスタジオジブリの『耳をすませば』を鑑賞。先ごろ思い立ってBlu-rayディスクを買ったのです。昔DVDを買った覚えもありますが、むしろ【金曜ロードショー】で放映があると観る、というパターンが多く、それも「多摩市民目線」からの流し見ばかりしていたのですが、改めて落ち着いて観ると、ちゃんと良い映画じゃないですか。雫や聖司がいる場所は正確には多摩市ではなく、それをモデルにした多摩地域のニュータウンとその周辺、ということになりますが。

たまたま(シャレではないです)生まれ育った街の、ごく狭い範囲でのみ生活しながら、本(特にファンタジー小説)の中のような冒険を求める少女。初恋の相手でもあり或る意味ライバルでもある少年は、自分の意志と力で外の世界に飛び出して夢を叶えようとしているのに、自分に何ができるだろう——という焦りや高校受験からの逃避もあって、物語を書くことに没入してゆく。
しかし、たとえば「作家を目指す」ことが彼女の本当の望みかというと、それも違う。そこにあるのは「何か」を成し遂げたいという焦りや衝動でしかない。
でも、それで良いのだ——と言ってくれる地球屋のおじいさん(聖司の祖父)の視線の優しさ温かさに、今更ながら胸打たれました。
雫がその背中に追いつきたいと思っている聖司だって、実はまだ何者でもない。しかしそれゆえに彼らは何にでもなれるし、どこへでも行ける。未来も可能性も彼らのものだ。彼らは原石なのだから。
そしてこの世では二度と出会うことのできない恋人たち——おじいさんと異国の恋人、バロンとその恋人、あるいはドワーフとエルフも、雫が書いた物語が再び結び合わせてくれた。物語にはそういう力がある。そこにこの映画の作者たちの、ファンタジーやフィクションの持つ力への信頼も感じられます。

というわけで、何度も書いていることですが、これはやはり『平成狸合戦ぽんぽこ』と対をなす作品だと改めて思いました。高畑勲がシニカルに描いたニュータウン開発。しかしそうして造られた街であっても、そこで生まれ育ち、そこで出会って恋をする子供たちは確かに存在するのです。そしてその先の道(カントリーロード?)は彼らのものです。これはニュータウン住民ならではの実感でもあります。
実は耳すまと共に狸合戦のディスクも購入しました。あれも改めてちゃんと観たいです。

晩ごはんは久しぶりにお好み焼き。【ドキュメント72時間】池袋駿河屋編の再放送を流しながら、ホットプレートで焼いては食べました。明日は一日中雨という予報があり、また外出できなさそうなので、明日の分まで多めに焼いて保存しました。

夜は大河ドラマ『光る君へ』を視聴。右大臣に就任し「自分の政治」に取り掛かる道長。庶民へも目配りを、というそのその政策に反発し、更に内裏で道長に口論(むしろ言いがかり)を仕掛けた挙句、屈辱を与えられた伊周は出仕しなくなる。そこは道長の妻・明子の兄であり新参議となった俊賢による懐柔で事なきを得るが。

一方、宋の国では科挙によって身分の低い者も高位に上れると聞いたまひろは、清少納言に導かれ、その友として中宮定子に紹介される。ひょんなことから帝にも拝謁叶い、その場で国の政治に対する自らの「夢」を語るまひろ。無礼な振る舞いではあったが、その論拠が『新楽府』であることを理解した帝からは、漢籍への深い教養をむしろ評価される。このあたりはもちろんフィクションですが、エピソードは史実からの外挿であり、登場人物それぞれのキャラクター性からかけ離れた描写をされているわけでもないので受け入れられます。

またその頃、若狭国に漂着した多数の宋人が越前国に留め置かれていたことから、宋人に会ってみたいと越前への憧れをも募らせるまひろは、父・為時に越前守任官を願い出るよう奨めたりもする。しかし国司となるには従五位に叙せられることが必要であり、六位の為時には叶わぬ話であったが——
たまたま、帝ご自身の口から為時の娘が参内したことを知り、「男であれば登用してみたい」とまで聞かされた道長は、次の除目で為時を従五位下に任ずる。

さて、再び出仕するようになったものの出世の道を断たれ、定子が皇子を生むことにのみ望みを託してくすぶっていた伊周であるが、自分の妾宅に別の男が通っていると思い、更に悶々としていた。実はそれは勘違いで、その男が通っていたのは妾が同居している妹(そして共に藤原斉信の妹たち)だったのだが、弟の隆家に焚き付けられ、誤解したまま立派な牛車に乗ったその男を「懲らしめる」ため一緒に出かけることとなる。邸から出て来たその人物に向け、矢を放つ隆家。その男の正体はなんと花山院であった!

というわけで、サブタイトルは「放たれた矢」。いよいよ長徳の変が勃発です。お久しぶりの花山院ですが、再登場がこの局面とは……史実ですけどね。しかしこの後、伊周と隆家が院の童子(従者)を二人も殺害して首を取ったというくだりまでやるんでしょうか?そして彼らの暴挙により、立場をなくすことになる定子様は——
次週も気になりますが、今週も面白かったです。書き忘れましたが、道長が行成の奨めにより日記(記録)をつけ始めるエピソードが出てきました。後に言う御堂関白記ですね。昨年、国立博物館で実物を見ることができたのは感激でした。

大河の後はEテレ【クラシック音楽館】。大植英次さん指揮でワーグナーやリヒャルト・シュトラウスなど。後半はN響ホルン奏者の野見山和子さんによる高校吹奏楽部への出張指導(クリニック)でした。

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