スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

音の巨人

2016年06月23日 | 雑感
知の巨人・立花 隆が 武満 徹に迫った本 【武満 徹・音楽創造への旅】 が今年刊行された。

武満 徹(1930年~1996年)≪ 世界のタケミツ ≫ と言われた日本が誇る現代・前衛音楽家。

雅楽・尺八・ジャズ・シャンソン・民族音楽にも造詣が深く数々の映画音楽も手掛けた鬼才。
ほとんど独学で独自の境地を開いた、身体は小柄だが音の巨人だ。 


       


私がごちゃごちゃ語るより過去にNHK映像のユーチューブがあったので掲載します。
 武満徹の残したものは 
立花隆が涙で言葉に詰まる最後のシーンがある。 余程の想いがあったのでしょう。
ちなみにこのユーチューブ2時間ですからね。 かなりの暇のある方のみのご視聴を。(笑)

ストラヴィンスキー来日の際この曲を絶賛、武満徹の名は一躍世界に知れ渡ったと言われる。
 弦楽のためのレクイエム 
若かりし時から肺を患うなど <生と死> に向き合い もがきながら生きて来たのですね きっと。
指揮・小澤征爾。  他に友人は谷川俊太郎・小室等・井上陽水などがいたという。

たった一つの反戦歌も残している。  (作詩 谷川俊太郎・作曲 武満 徹・歌 小室 等)
                               死んだ男の残したもの 

早速 <雨の樹素描>・<閉じた眼>・<二つのレント> などピアノ作品から聴き始めている。
西洋の典型的なソナタ形式(ドラマチックな構成)の破壊を試み、始まりも終わりも無い、構成も、
時には旋律もないという静寂で不思議な音楽なのです。


 『 海の中には、温度や速度の異なった潮流が絶えず流れている。 それらがすれ違ったり、
   ぶつかり合ったりしながら、いろんな海の表情をつくり出している。
   そんな ≪海≫ みたいな音楽を作りたい。』  

 『 音と水というものを似たもののように感じる。』

                                  晩年、武満 徹はこう語っていたという。  


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