スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

東北伝説の勇者・阿弖流為(アテルイ)

2014年01月27日 | 雑感
『百時巡礼』東北編を読んでいたら、藤原三代(四代)の栄華、会津の徳一と最澄の宗教論争
 東北に残る「隠し念仏」、黒石寺の蘇民祭等々、東北というところは本当に興味がつきない。

東北各地に残る「ねぶた祭り」もしかり。 (呼び名や由来も諸説あるという)

この「ねぶた」っていうのは、「ね」に「ふた」をするという説もある。
「ね」というのは「命」のことのようです。


先住民の子孫を残せないよう、根絶やしにするため、、東北にはそんな悲しい歴史が残っている。

8~9世紀にかけ、東北に阿弖流為(アテルイ)という蝦夷(エミシ)がいた。
(1万5千の先住民・蝦夷が10万を超える朝廷軍と勇敢に戦ったという)

みちのくの蝦夷征伐の為朝廷側(桓武天皇)の命をうけた坂上田村麻呂と幾度も戦い、ついには和議に至ったが阿弖流為と仲間・母礼(モレ)は処刑された。 (高橋 克彦著『火焔(かえん)北の燿星アテルイ』)

東北を平定(いや侵略)した坂上田村麻呂は征夷大将軍として名を残す。
一方、阿弖流為や母礼は知る人ぞ知る、、といつも舞台裏。
 



ねぶたの剣士は坂上田村麻呂、鬼は蝦夷(えみし)か。 
なんとも悲しい祭りでもある。

そういえば、桃太郎伝説の鬼退治もしかり。吉備津彦命の渡来人・温羅(うら)への征伐物語というではないか。

勝てば官軍、歴史は勝者がつくる。 祭りまでもとは。

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