スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

星野さん

2014年04月02日 | 雑感
渥美さん長岡さんの次は星野さんだ。 

亡くなった人ばかりですが、死んでその偉大さに気がつく、、これも人間のなせるワザか。

池澤夏樹著『旅をした人』という本を読んでみた。
著者が、自ら追慕してやまない星野道夫という友人のことを通して人間の生き方を問うたエッセイだ。

星野さんといえば、10数年前・ロシアのカムチャッカでグリズリー(熊)に襲われて43歳で死んだ写真家。
アラスカに魅入り写真を撮り続け、仲間と野生動植物・自然を愛した凄い男だ。 (1952~1996) 

まあ、本より写真を観ればその凄さが。

 

     

     

     

           

         

         

   

   
                             
写真集多数。 星野道夫著書に 『アラスカ 光と風』 『旅をする木』 『長い旅の途上』 などがある。

アラスカはマイナス50度にまで下がる厳寒の雪の世界。 苛酷な自然は、人々をふるいにかける。ある者はこの土地を去り、ある者は根をおろす。そのふるいとは、冬のことであるという。

 『長い旅の途上』にこんな文章が。
        (アラスカ山脈の冬 自然の猛威) の章より

    「きっと、同じ春が、すべての者に同じようによろこびを与えることはないのであろう。 
    なぜなら、よろこびの大きさとは、それぞれが越した冬にかかっていうからだ。
    冬をしっかり越さないかぎり、春をしっかり感じることはできないからだ。
    それは、幸福と不幸のあり方にどこか似ている」

                                                 ん~!
また冒頭に 
    「きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ」、、とあった。

 それにしても 凄い写真。 凄い人もいたものです。


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