南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

QZS-1の兄弟QZS-2脱皮の瞬間9月15日18時を追体験しよう

2017年09月16日 | GNSS/QZSS情報
みちびきQZS-1号の7年ぶりの兄弟QZS-2号が6月1日に種子島から打上げられました。数日後に「8の字」軌道に乗りました。それ以降の3ヶ月以上にわたる多種多様な宇宙空間での調整作業を全て完了して、濃紺のアラートフラグを脱ぐというまさに脱皮の日時9月15日18時JST前後の衛星軌道運動を以下のようにアニメGIFにしてみました。

濃紺のアラートを脱皮するのは2017/09/15 18:00です。上部の時刻表示を見ながら、しっかりとQ2機の脱皮の瞬間を目撃してください。繰り返しアニメ再生されますので、何回でも確認ができると思います。スマホのブラウザはPCモードにするとアニメが再生できます。


濃紺の殻を脱ぎ捨てて、QZS-2号はさわやかなスカイブルーに生まれ変わったところをご覧頂けたと思います。この瞬間が日本列島の人々にQZS-2号機が兄貴の1号機に続いてナビ用の測位信号を送信をはじめた瞬間でした。

その瞬間から日本列島とその周辺地域から赤道周辺・オセアニア地域の人々が見つめているご自分のスマホ画面において、QZS-2号(Q2またはPRN194号)がスマホ画面上での「8の字」軌道に沿った飛翔が始まったのです。7つ違いの兄貴分のQZS-1号(Q1またはPRN193号)は既に7年の飛翔経験を持っています。

まだご自分のスマホでの測位衛星GNSSを直接に受信した体験の無い方は、是非ともこの機会にスマホQZSS受信の仲間に加わって、直接受信に挑戦してください。曇りでも雨でも受信できますよ。スマホ・ナビはこうした測位衛星をスマホで直接に受信するからこそ可能なのです。

ご質問がある場合はご自分のスマホ機種のメーカ名とスマホ型番にて価格ドットコムのクチこみサイトをご覧ください。その機種について、まだ回答が無いようでしたら、ご質問をしてみてください。しばらくすると回答があると思います。ただし残念ながらiPhone系では、こうしたリアルタイムの衛星飛翔の画面表示を許していませんので、アンドロイド機にて挑戦してみてください。

詳しいQZSSスマホ受信法については以下の記事を御覧ください。
http://qzss.go.jp/news/archive/takahashi_170522.html

中高生も持っているスマホを持って視界の開けたところへ出るだけで宇宙空間を飛翔するQZSS/GNSS天体を直接受信できるのです。そして今後はQZS-3号の脱皮、QZS-4号の打上げと脱皮と、楽しみはいよいよこれからです。感動は間違いないです。(精神的に)若い方々のご参加をお待ちしています。

QZS-2フラグ解消で生き返ったZenfone2インテル版

2017年09月16日 | GNSS/QZSS情報
まさに、昨日夕方のQZS-2フラグ解消により、しっかり生き返ったのはZenfone2インテル版スマホのQZSS受信機能です。

2年半前に最初のLTE対応QZSS受信可能スマホとネット上で大騒ぎになり、多少のトラブルはありながらも今年の5月まできて、急にZenfone2インテル版がまともにQZS-1を受信できなくなり、人気凋落の様相でした。当方もZenfone2インテル版を4台も買い込んで、勇んで多様なモニタリングを展開しようとしていた時に、この主力機でAzElがゼロイチになってしまうことなど、かなり苦労をしてきました。

別の主力機Covia社Que機が現れたので、余ったZenfone2インテル版をどうしようかと思っていましたが、


の図のように、Que機と変わらないくらいに、Zenfone2インテル版はQZS-2機を問題なく受信でき、測位適マークまでが付くようになりました。これは今後の後継衛星での受信可能性を切り開くことになるのではと甘い期待をもっています。(お人好しですので甘い期待です)

価格ドットコムメンバーにも同様なゼロイチAzEl問題になやむ機種の方々に情報をいれて改善したなら結果を知らせてほしいとお願いをしています。

さぁ、次のQZS-3GEOでどうなるか。ここで勝負が決まりそうです。こんな波乱万丈のモニタリングになるとは思いもよらなかったですが、ここまで仕組んでネットユーザに大きな話題をふりまき、QZSS計画への関心を高める戦略を当初から内閣府(か天の伊能忠敬さん)がお考えであったら、素晴らしいです。BDSSにも負けないですよ、きっと。