モスクワ・サンクトペテルブルグ旅行で気が付いたことをいろいろ、とりとめなく。
<旅行準備>
ロシアが自由化されたといっても、やっぱり個人旅行するには面倒くさい手続きの多い不便な国。
まず、ビザが必要。そのビザの取得には、事前に交通機関やホテルの予約と支払いを済ませ、その証拠である「バウチャー」を発行してもらう必要があります。他国なら、自分自身で、エアチケットとホテルをインターネットで予約して後は自由に行動!ということができますが、ロシアではそれは不可能。
あれこれ調べてみましたが、結局、ロシア専門の旅行会社に手配を頼みました。金額的にはそれなりでしたが、ロシアの慣行に通じている会社だけあって、難しいロシア個人旅行もスムーズにいくことができました。ヨカッタヨカッタ。
<ロシアの治安>
今回の旅行で一番心配だったのは、治安。外務省のHPにはロシアの治安についてかなり不安な文面も。社会主義体制が崩壊して、経済格差が生まれたせいか、窃盗などの犯罪行為は頻発しているよう。さらに、公の立場にある警官や空港職員までも犯罪に加担しているらしい。また、国内情勢も不安定でテロの危険もあります。とにかく、日本とは違う国だということを意識して、注意して行動するしかありません。
<物価について>
ロシアでは観光客(富裕層)からお金を絞り取ってやろうという感覚が強いように思われます。バウチャー制度があって日本で手続きする以上、ホテル代など現地値段よりはかなり高額なっているようですし、観光施設やタクシーなどでも「観光客値段」というが一般的のようで、「安く観光する」というのはなかなか難しいようです。
一般的な物価も、それなりに高いですね。現在のかなりの円高状況下で、ほぼ物価水準は日本と同じです。
例:ミネラルウォーター750mlが120円くらい、昼食が1,000円くらい、美術館などの入場料が1~2,000円くらい。
ただ、メトロの値段は何処まで行っても100円くらいですので、これは安かったです。
物はあふれていましたね。高級ブランドもあり、日本車を始め多くのカーディーラーもあり、町のスーパーや小売店でも物は潤沢にありました。お金さえ出せば何でも買える、逆言えば、お金がなければ何も買えないみじめな暮らし。これが窃盗の多い原因かもしれません。
<気候について>
2010年8月中旬のモスクワは異常気象に見舞われ、連日35度を超す猛暑でした。寒い国なのでエアコンのない建物も多く、熱中症による死者も多発。さらに、熱波の影響で町中スモッグにおそわれるという事態も発生。
しかし、私が訪れた9月初旬はその熱波も去り、もはや日本の晩秋の気候。雨も多く、暗く、寒い印象。外出にはコートと傘が必携でした。
<歴史と文化>
ロシアの歴史については若干でも予備知識があると旅行が楽しめます。ただ、ソ連時代の記憶(特にスターリン時代)は、ロシア人自身が消し去りたいのでしょう、モスクワの歴史博物館にもその時代の記録などほとんど展示されていませんでした。「ロマノフ王朝の栄光」が強調されていたように思います。
音楽や文学、バレエなどに強い興味があれば、ロシア旅行もさらにワクワクしたものとなると思います。
<トイレ事情>
どうしても書いておきたいトイレ事情。とにかく美術館や博物館といった公共の場所であっても、便座のないトイレやドアの鍵の壊れたトイレなど頻繁に出くわします。(すぐ修理しようよ…)公衆トイレもありますが、怖くて利用できなかった。唯一利用した駅のトイレには、便座どころか便器もなく(日本の和式トイレみたいな感じ)どうしていいか途方に暮れてしまいました(最後は和風に利用したけどそれでよかったのかな?)
とにかく、トイレ事情は悪い。まず数が少なし、紙も固いし、古くて暗いところも多いし(G8のメンバーの先進国としてどうなのかな~?)。
なるべく、ホテルやレストランのきれいなトイレを利用するようにしましょう(特に女性のかた)。
<参考になるブログ>
http://ameblo.jp/his-russia/
http://tumjpn.blog48.fc2.com/
<参考にした本>
・地球の歩き方 ロシア(10~11年版)
・新個人旅行 モスクワ・サンクトペテルブルグ
・るるぶロシア モスクワ・サンクトペテルブルク
・現代ロシアを読み解く―社会主義から「中世社会」へ (ちくま新書) 袴田 茂樹 (著)
「ロシア社会」を、ロシア人がもつ倫理観や規律意識という内面から解き明かそうと試みを描いた本。ロシアの街角に立ってみると、この本の言わんとするところがよくわかるような気がします。
・図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本) 栗生沢猛夫 (著)
ロシアの歴史の概略を勉強するために。
・やってくれるね、ロシア人!―不思議ワールドとのつきあい方 亀山 哲郎 (著)
カメラマンの亀山氏によるエッセイ。ロシアの辺境の地まで足を伸ばして見聞した「ロシア的」なことを、ユーモラスに描いています。
・スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫) プーシキン (著), 神西 清 (翻訳) ロシア口語による詩作を確立したプーシキン。トルストイよりドフトエススキーよりロシア文学にとって大きな足跡を残したと考えるロシア人も多いらしい。
・坂の上の雲〈1~8〉 (文春文庫) 司馬 遼太郎 (著) 日露戦争を主題とした小説。「ロシア人」という人たちに関する司馬遼太郎流の解釈・解説が面白い。
・罪と罰 ドストエフスキー (著) サンクトペテルブルグを舞台にした小説。現地を歩くとリアリティが増します。
<旅行準備>
ロシアが自由化されたといっても、やっぱり個人旅行するには面倒くさい手続きの多い不便な国。
まず、ビザが必要。そのビザの取得には、事前に交通機関やホテルの予約と支払いを済ませ、その証拠である「バウチャー」を発行してもらう必要があります。他国なら、自分自身で、エアチケットとホテルをインターネットで予約して後は自由に行動!ということができますが、ロシアではそれは不可能。
あれこれ調べてみましたが、結局、ロシア専門の旅行会社に手配を頼みました。金額的にはそれなりでしたが、ロシアの慣行に通じている会社だけあって、難しいロシア個人旅行もスムーズにいくことができました。ヨカッタヨカッタ。
<ロシアの治安>
今回の旅行で一番心配だったのは、治安。外務省のHPにはロシアの治安についてかなり不安な文面も。社会主義体制が崩壊して、経済格差が生まれたせいか、窃盗などの犯罪行為は頻発しているよう。さらに、公の立場にある警官や空港職員までも犯罪に加担しているらしい。また、国内情勢も不安定でテロの危険もあります。とにかく、日本とは違う国だということを意識して、注意して行動するしかありません。
<物価について>
ロシアでは観光客(富裕層)からお金を絞り取ってやろうという感覚が強いように思われます。バウチャー制度があって日本で手続きする以上、ホテル代など現地値段よりはかなり高額なっているようですし、観光施設やタクシーなどでも「観光客値段」というが一般的のようで、「安く観光する」というのはなかなか難しいようです。
一般的な物価も、それなりに高いですね。現在のかなりの円高状況下で、ほぼ物価水準は日本と同じです。
例:ミネラルウォーター750mlが120円くらい、昼食が1,000円くらい、美術館などの入場料が1~2,000円くらい。
ただ、メトロの値段は何処まで行っても100円くらいですので、これは安かったです。
物はあふれていましたね。高級ブランドもあり、日本車を始め多くのカーディーラーもあり、町のスーパーや小売店でも物は潤沢にありました。お金さえ出せば何でも買える、逆言えば、お金がなければ何も買えないみじめな暮らし。これが窃盗の多い原因かもしれません。
<気候について>
2010年8月中旬のモスクワは異常気象に見舞われ、連日35度を超す猛暑でした。寒い国なのでエアコンのない建物も多く、熱中症による死者も多発。さらに、熱波の影響で町中スモッグにおそわれるという事態も発生。
しかし、私が訪れた9月初旬はその熱波も去り、もはや日本の晩秋の気候。雨も多く、暗く、寒い印象。外出にはコートと傘が必携でした。
<歴史と文化>
ロシアの歴史については若干でも予備知識があると旅行が楽しめます。ただ、ソ連時代の記憶(特にスターリン時代)は、ロシア人自身が消し去りたいのでしょう、モスクワの歴史博物館にもその時代の記録などほとんど展示されていませんでした。「ロマノフ王朝の栄光」が強調されていたように思います。
音楽や文学、バレエなどに強い興味があれば、ロシア旅行もさらにワクワクしたものとなると思います。
<トイレ事情>
どうしても書いておきたいトイレ事情。とにかく美術館や博物館といった公共の場所であっても、便座のないトイレやドアの鍵の壊れたトイレなど頻繁に出くわします。(すぐ修理しようよ…)公衆トイレもありますが、怖くて利用できなかった。唯一利用した駅のトイレには、便座どころか便器もなく(日本の和式トイレみたいな感じ)どうしていいか途方に暮れてしまいました(最後は和風に利用したけどそれでよかったのかな?)
とにかく、トイレ事情は悪い。まず数が少なし、紙も固いし、古くて暗いところも多いし(G8のメンバーの先進国としてどうなのかな~?)。
なるべく、ホテルやレストランのきれいなトイレを利用するようにしましょう(特に女性のかた)。
<参考になるブログ>
http://ameblo.jp/his-russia/
http://tumjpn.blog48.fc2.com/
<参考にした本>
・地球の歩き方 ロシア(10~11年版)
・新個人旅行 モスクワ・サンクトペテルブルグ
・るるぶロシア モスクワ・サンクトペテルブルク
・現代ロシアを読み解く―社会主義から「中世社会」へ (ちくま新書) 袴田 茂樹 (著)
「ロシア社会」を、ロシア人がもつ倫理観や規律意識という内面から解き明かそうと試みを描いた本。ロシアの街角に立ってみると、この本の言わんとするところがよくわかるような気がします。
・図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本) 栗生沢猛夫 (著)
ロシアの歴史の概略を勉強するために。
・やってくれるね、ロシア人!―不思議ワールドとのつきあい方 亀山 哲郎 (著)
カメラマンの亀山氏によるエッセイ。ロシアの辺境の地まで足を伸ばして見聞した「ロシア的」なことを、ユーモラスに描いています。
・スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫) プーシキン (著), 神西 清 (翻訳) ロシア口語による詩作を確立したプーシキン。トルストイよりドフトエススキーよりロシア文学にとって大きな足跡を残したと考えるロシア人も多いらしい。
・坂の上の雲〈1~8〉 (文春文庫) 司馬 遼太郎 (著) 日露戦争を主題とした小説。「ロシア人」という人たちに関する司馬遼太郎流の解釈・解説が面白い。
・罪と罰 ドストエフスキー (著) サンクトペテルブルグを舞台にした小説。現地を歩くとリアリティが増します。