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ひょっこり猫が我が道を行く!

カオスなオリジナル小説が増殖中。
雪ウサギが活躍しつつある、ファンタジー色は濃い目。亀スピードで更新中です。

真夏の夜の夢②

2011年08月07日 21時26分37秒 | 小説作業編集用カテゴリ

 …にょ? なんだか、いつもと違うのは何でにょ。
 エル○、くまの○ーさん、特大化してませんか。





 む、この景色は…私の家の階段ではないか。てか、フワフワ飛んでるみたいってこれ夢じゃね? ちょっくら下まで行ってみよう!

「ガウラァ、ラクトここにも居なかったね」
「そうだな、ご飯食べたら後で一緒に探すか」
「ありがとガウラッ、大好き! じゃあ、頂きまっす♪」

 美味しそうな匂い。あぁ、私もお腹ぺこぺこにょ。
 よっしゃ、私もご飯にありつくぞ…って事であの白い体にw これも夢なんだし、いっただっきまーす!!
 
 カプ!
 チュー、チューw

 …おー、マイウー! 
 とろけるような血の味にょ。喉ごしも良い、最高…!
 え、最高? 美味? もっと飲んでみたいって、私、何を言ってるにょ? 

「…うぅ」
「リオ?」
「か、痒い…」
「大丈夫か、リオッ」

 ぎゃっ、何、このデカい手は!!
 ガウラ、危ないじゃん。私がここに居るのにぃ!

「リオ、どこが痒いんだ」
「お、お腹…」
「どれ…あぁ、本当だ。赤く膨れてきた。でもダニではないな…きっと蚊に刺されたんだろう」

 え、蚊? 蚊って、あの蚊だよね? 
 どこ、どこに居るにょ? 昨日退治したと思ったのに…

「ウニャアァァァ…!」
「リオ、頼むから掻き毟るな、肌が傷付く…そうだ、これを使ってくれ」

 あ、あれは…ルビリアニャちゃんがくれた鉱物にょ。治癒回復を促進する、優れ物のアクアマリンだったような…ガウラの氷を司る魔法で、鉱物自体を冷やしてるんだね。リオのお腹の赤く膨れた個所がみるみる内に治ってるにょ! 即効でリオの痒みを引かせるなんて、さすが守護獣と言われるだけあるにょ。

「ガウラ…ありがと…」
「ちょっと持っててくれ、大丈夫だ、蚊はオレが退治するから――」
「う、うん」

 ほぉ、ガウラ頼もしいにょ…って、もし今の吸血行為が私の所為なら…私が退治されるんじゃ――!

「……そこか」
「ガウラ、頑張って!」

 はぁ? …蚊だよ、蚊をもう見つけたの?
 ガウラの動体視力ってどうなってんの、てか、元々こいつは野生の獣だったにょ。だから視力自体は良かっ――

「そこを動くんじゃないぞ、一撃で仕留めてやる」
「ガッ、ガウラ凄いね! 私もドキドキしてきた」
「惚れ直してくれると嬉しい…さぁ、行くぞ」

 あんたら何アホな事言ってるにょ。
 てか、氷と包丁を同時にぶつけてくるってどうよ?
 蚊だよ? てか、私いつまで蚊なの。夢なら覚めて――ッ

「チッ、耳障りだ…弱い犬は黙って地に伏せろ、雹土の監獄・グラウンドサークルッ!」

 ギャアアアアアッ、上から雹が降ってきた! 
 当たるにょ、当たってしまうにょ! このままでは私がお陀仏になっちゃうにょ!!
 ヒエェェッ、今度は地面からツララが出て来やがった! てめっ、マジで私を潰す気にょ?

「悪いな、リオとオレの平穏の為に逝ってくれ」
「ニャ、蚊は嫌い…」
「リオ、大丈夫だ。あのサークル内からは出られない様にしてるから」

 ガ~ウ~ラ~、覚えておけにょ!
 てめっ、私をこんな所にっ、閉じ込めてっ、この先どうすんだにょっ、おバカめっ!
 うわーん、助けて、ルビリアニャちゃ~~ん!!

「私を喚んだ? ラクト♪」

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