…にょ? なんだか、いつもと違うのは何でにょ。
エル○、くまの○ーさん、特大化してませんか。
む、この景色は…私の家の階段ではないか。てか、フワフワ飛んでるみたいってこれ夢じゃね? ちょっくら下まで行ってみよう!
「ガウラァ、ラクトここにも居なかったね」
「そうだな、ご飯食べたら後で一緒に探すか」
「ありがとガウラッ、大好き! じゃあ、頂きまっす♪」
美味しそうな匂い。あぁ、私もお腹ぺこぺこにょ。
よっしゃ、私もご飯にありつくぞ…って事であの白い体にw これも夢なんだし、いっただっきまーす!!
カプ!
チュー、チューw
…おー、マイウー!
とろけるような血の味にょ。喉ごしも良い、最高…!
え、最高? 美味? もっと飲んでみたいって、私、何を言ってるにょ?
「…うぅ」
「リオ?」
「か、痒い…」
「大丈夫か、リオッ」
ぎゃっ、何、このデカい手は!!
ガウラ、危ないじゃん。私がここに居るのにぃ!
「リオ、どこが痒いんだ」
「お、お腹…」
「どれ…あぁ、本当だ。赤く膨れてきた。でもダニではないな…きっと蚊に刺されたんだろう」
え、蚊? 蚊って、あの蚊だよね?
どこ、どこに居るにょ? 昨日退治したと思ったのに…
「ウニャアァァァ…!」
「リオ、頼むから掻き毟るな、肌が傷付く…そうだ、これを使ってくれ」
あ、あれは…ルビリアニャちゃんがくれた鉱物にょ。治癒回復を促進する、優れ物のアクアマリンだったような…ガウラの氷を司る魔法で、鉱物自体を冷やしてるんだね。リオのお腹の赤く膨れた個所がみるみる内に治ってるにょ! 即効でリオの痒みを引かせるなんて、さすが守護獣と言われるだけあるにょ。
「ガウラ…ありがと…」
「ちょっと持っててくれ、大丈夫だ、蚊はオレが退治するから――」
「う、うん」
ほぉ、ガウラ頼もしいにょ…って、もし今の吸血行為が私の所為なら…私が退治されるんじゃ――!
「……そこか」
「ガウラ、頑張って!」
はぁ? …蚊だよ、蚊をもう見つけたの?
ガウラの動体視力ってどうなってんの、てか、元々こいつは野生の獣だったにょ。だから視力自体は良かっ――
「そこを動くんじゃないぞ、一撃で仕留めてやる」
「ガッ、ガウラ凄いね! 私もドキドキしてきた」
「惚れ直してくれると嬉しい…さぁ、行くぞ」
あんたら何アホな事言ってるにょ。
てか、氷と包丁を同時にぶつけてくるってどうよ?
蚊だよ? てか、私いつまで蚊なの。夢なら覚めて――ッ
「チッ、耳障りだ…弱い犬は黙って地に伏せろ、雹土の監獄・グラウンドサークルッ!」
ギャアアアアアッ、上から雹が降ってきた!
当たるにょ、当たってしまうにょ! このままでは私がお陀仏になっちゃうにょ!!
ヒエェェッ、今度は地面からツララが出て来やがった! てめっ、マジで私を潰す気にょ?
「悪いな、リオとオレの平穏の為に逝ってくれ」
「ニャ、蚊は嫌い…」
「リオ、大丈夫だ。あのサークル内からは出られない様にしてるから」
ガ~ウ~ラ~、覚えておけにょ!
てめっ、私をこんな所にっ、閉じ込めてっ、この先どうすんだにょっ、おバカめっ!
うわーん、助けて、ルビリアニャちゃ~~ん!!
「私を喚んだ? ラクト♪」
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