四駒笑劇漫画

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「水木しげるの妖怪武闘伝」の製作秘話?

2006年02月10日 | 読切エッセイ
今日は本当に仕事に追われ、結局、12時には寝てしまう体たらく。
おかげで、借りて来たDVDは放置状態だ。
そのDVDは2タイトル『NOTHING』と『妖怪大戦争』である。
そんなワケで、残念ながら、二本ともまだ観ていない

まず、『NOTHING』は「CUBE」「カンパニ-マン」と次から次へと撮るたびに観客を魅了するトリックや心理サスペンスで新しい映像世界を改革する、新たな巨匠ビンチェンゾ・ナタリ監督の作品。
ここまで私が惚れ込んでいるのも監督の手法に魅了されているかもしれない。
しかし、今回の作品はどうなのか?
新人監督というのは大抵、三作目あたりから自分の撮りたいものを撮りだすのだが、商業ベースでは元々危ういナタリ監督だけに、本当に撮りたい作品を撮るとコケそうな気がする。
Z級映画評で感想を書くハメにならないだろうか・・・いささか不安である。

もう一方の『妖怪大戦争』の方は私が大好きな妖怪モノである。
妖怪は、皆さん、大好きだと思うが、大抵、妖怪映画は駄作が多い。
『妖怪大戦争』は水木しげる先生が参加されているので、たとえ、どんな駄作であっても、私は必ず観る事になってしまう(自己暗示)。
水木しげる先生の妖怪は妖気というより陽気だ。

昔、私がある書籍やビデオの複合型店舗の責任者をしている頃、KSSという会社の人と話をしていて、PS(プレイ・ステーション)のゲームでKSSが販売した「水木しげるの妖怪武闘伝」というのを持っている、と言った事がある。
すると、その人がいきなり興奮しだして「実は僕はあれを作ったスタッフなんです!」と言い出したので、私は握手しながら「ある意味、素晴しい」と言った。
なぜ、『ある意味』かと言うと、このゲームは両手を上げて喜べない理由があった。
所謂クソゲーなのである。
しかも、そのクソゲーぶりは伝説級・・・。
これは本人も理解していたらしい。
「あのゲームは最初、プロレス物を想定して制作していたんですが、社長が来て、水木さんと契約がとれたから、急遽、内容を変更するように命じられたんです。それがあの妖怪武闘なんですが、だから、元々プロレスゲームだったキャラクターを妖怪に変えただけなんですよ。それで妖怪武闘伝というタイトルで発売したんですが、宣伝もほとんど予算がかけられなくて、ヒドい結果になってしまいました」
と、壮烈な裏話を語りだした。
その後、フロッピーディスクを送って来てくれて、中には制作時の画像が何枚か入っていた。
これにより、人にはクソゲーでも、私にとっては心の宝になったのであります。

次は『サン・サン・サンタ04』を月曜日に掲載する予定です。


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1 コメント

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情報ありがとうございました (悪想麺)
2006-02-12 18:34:26
書きこみありがとうございました。



いやぁ、このような壮絶な開発秘話があったとは・・・。

ちなみにウチでさらしているデビルマンのレビューも「あ、あれ効果音やってるの私です」と、常連さんに言われて笑ったことがあります。



私もPCゲームの開発現場にいる人間なので、壮絶かつ頭の痛い話は多々あるのでじわりじわりとさらして行きたいと思います。



それにしても、烏啼天駆殿も濃いレビューをされてますな。



当HPも色々と更新したいのですが昨年アップ準備中だったものが全て消えてしまい、サーバー会社は何度パスワード再発行を依頼してもなしのつぶてで・・・。

移転しないとダメですかねこりゃ(苦笑)
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