QAZのつれづれ日記

  思いついたことを気ままにブログで

イタリアのマンドリン

2017年03月28日 | 音楽

私の趣味のマンドリンについてネットサーフィンしていますと、時折思わぬサイトに出会うことがあります。
Ginger's Genealogy (ジンジャーの家系)と題するサイトもそんなサイトの一つです。

このサイトは1900年初頭米国に生まれた人の家族歴を何代にも亘って丹念に調べ上げてネットに公開しているものです。
自分の先祖についてよくもここまで詳しく調べたものと感心します。

特別著名な人というわけではないですし私に何の関係もない人の家族歴そのものに特段興味はないのですが、先祖の家族の中にたまたまマンドリンを弾いていた人がいた関係でこのサイトの中のブログに”The Mandolin of Italy”と題したイタリアのマンドリンについて述べた箇所が出てきます。

市井の人が調べた内容にしてはとてもよく書けていますので拙訳ですがご紹介したいと思います。
***

イタリアのマンドリン

イタリアで最も際立った音色の一つにマンドリンのトレモロの音調があります。
トレモロと呼ばれるこの弾き方はとてもイタリアっぽく聞こえます。
マンドリンが人気のあったきっかけの一つに19世紀後半イタリアを統治したマルガリータ女王の存在がありました。
ピザのマルゲリータは彼女の名前に由来します。
女王は芸術の守護者で画家や作家、音楽家に資金を援助し、文化施設を設立しました。
そして彼女自身もマンドリンを弾き、多くの女性がマンドリンを弾くよう促しました。
(中略)

イタリアの長い伝統に音楽家が理髪師として生計を立てていました。
彼らは自分のマンドリンやヴァイオリン、ギターを理髪店に持ち込み手の空いた時演奏していました。
理髪という職業は肉体労働者として働くより音楽家の手をより良く保護し、日中早いうちに店を閉めるときは音楽家は広場に集まって夜遅くまで演奏することができました。
オペラ「セビリアの理髪師」では理髪師がマンドリンを演奏しました。
イタリアの女性はマンドリンオーケストラを結成しヨーロッパ全土で演奏しました。
(中略)

マンドリンはエジソンのシリンダー(円筒)型蓄音機で最初に録音された楽器の一つでした。
マンドリンアンサンブルは巡回公演を行い、学校や大学にマンドリンオーケストラが結成されました。
Rhode Island(注:米国北東部の州)在住のイタリア人移民Giuseppe Pettine(1876-1966)はマンドリンに興味を駆り立てられた演奏家の一人でした。
彼はアメリカに渡る前母国で神童として知られていました。

「The Mandolin」と呼ばれる短いドキュメンタリー「イタリアのセレナーデ」はイタリアのマンドリンの辿った道を語っています。

(中略)

本サイトのサイドバーにはイタリアのOld-time Trioという三重奏団が演奏するSulle falde dell’Etna (エトナ山の山腹にて)という素敵なビデオクリップがあります。
このトリオは19世紀後半から20世紀初頭にかけて作曲されたマンドリン、ベース、ギターのための伝統的なイタリアのダンス音楽の演奏を得意としています。
このトリオはローマ出身の3人のプロ音楽家で構成され、イタリアおよび海外で幅広く演奏しています。
「エトナ山の山腹にて」は20世紀初頭有名なイタリアのマンドリン奏者だったGiovanni Giovialeによって作曲されました。(翻訳ここまで)

***

この記事がよく書けていると思いました理由に
・マンドリンの大家、中野二郎氏をして「マンドリンの母」と言わしめたマルガリータ女王のことが記されています。

Queen Margarita

・イタリアで伝統的に音楽家が理髪師として生計を立てていた話はGiovanni Gioviale(1885-1949)の伝記(本ブログのここ)にも出てきます。
・1900年前後のマンドリン演奏の録音事情(本ブログのここ)に言及しています。
・The Mandolin - The Serenade Of ItalyはYouTube(ここここ)にもアップロードされています。
・イタリアが誇るマンドリニストGiovanni Giovialeのことは本ブログ(ここここ)でも取り上げました。
Gioviale作曲の楽譜はネットにもいくつか公開されていますが「エトナ山の山腹にて」の楽譜は残念ながら見つかりません。

マンドリンに直接関わりないと思われる人がマンドリンの歴史についてツボを押さえてよくここまで書けたと思いますが、これにはきっと何か元ネタがあるのではとよくよくネットを探しましたらやはりありました。
Essence of Italyというサイトの中のThe Mandolin : The Serenade of Italy”と題するブログです。
 
Essence of Italyはとても素敵なサイトで、中にイタリアの著名なマンドリニスト、Carlo Aonzo(1967-)についての記事(ここここ)も見られます。
Carlo AonzoのCDについては本ブログ(ここ)でもご紹介しました。
 
こうして興味を繋いでネットサーフィンは次から次へと広がってゆきます。
切りがありませんのでこの辺で。


ついに買ったシャープのガラホ

2017年03月21日 | 日記

1ヶ月前93歳の義母が体の不調で緊急入院、難しい検査のため3度も転院させられ、2度の緊急手術やつらい検査にも耐え、ずっと食事が摂れずに点滴ばかりでしたがやっと通常の食事ができるまでに回復しました。
大変な生命力で医者もびっくりしていました。

その間、今から緊急手術をするからと真夜中に病院から電話で呼び出され飛び起きてすっ飛んで行ったりしました。
今まで一度も携帯を持ったことがなくそれなりに何とかなっていましたが、昼間に夫婦二人とも外出しますと病院からの緊急連絡を受けられなくなりますのでやはり携帯がいるねということになり、この際購入することにしました。

我が家ではメールやインターネットについては家内の分のメール送受信や頼まれたネット検索なども今まですべて私がパソコンでやっていました。
家内はメールやネットには全く興味・関心がありません。

携帯は二人で使うつもりですが、よく外出する家内のほうが持つ機会が多くなると思われ、電話ができればいいと言う家内の希望でどのようなのがよいか検討することにしました。

ネットで調べ始めますと、携帯の世界はガラホ、MNP、SMS、MVNO、白ロム、テザリング、LTE、格安SIMなどわからない言葉だらけ、逐一意味を調べないと気が済みませんので下調べに時間がかかります。
料金体系も複雑怪奇で単純に比較することがなかなか難しいです。

街の公衆電話がめっきり少なくなりました。
持っていれば通話以外にも何かと便利で手放せなくなるのでしょう、携帯は家庭に1台から個人に1台へ、高い通信費をかけてみんなが所持する時代になってしまいました。

携帯の通信方式も私が仕事で長年開発に携わってきました第2世代のGSMや長らくIMT-2000と言われた第3世代のCDMA2000やW-CDMAを通り越して、今や第4世代のLTEの時代、さらには2020年頃を目処に第5世代の開発も進んでいます。

携帯の形状・性能もガラケー、ガラホを経てスマホの時代へと、これらハード・ソフトの進化にもまことに目覚ましいものがあります。

今回、携帯の選択に当たって考慮したことは
・主に家内が使うことを考え極力通話だけの無駄の少ない契約ができ操作も簡単なものにしたい
・家のケーブルTV(J:COM)がau固定電話の契約となっていますので携帯キャリアもできればいろんな特典が使えるauにしておきたい

これらのことからいろいろ比較検討しauの4G LTEガラホ、シャープのAQUOS K SHF33にすることにしました。
3G携帯やガラケーは今や時代遅れ、といって通話主体にはスマホはいろんな機能があり過ぎます。

ガラホはシャープが最初に開発し2015年にSHF31、SHF32、2016年にSHF33を発売しています。
今年もまた新しい後継機種が発売になるのかも知れません。

AQUOS K SHF33

ガラホはKDDIによって商標登録されている造語でガラケー型スマホのこと、明確な定義や規格があるわけではなく、ガラケーとスマホのいいとこ取りをした製品とか逆にどっちつかずの中途半端な製品とか、スマホを使い慣れていない50代以降が使う製品などと言われたりしています。

当初かかる費用は端末代金39,960円と契約事務手数料3,000円です。
ACアダプタはついていませんので別途購入します。
端末代金は毎月割として36ヶ月間毎月660円料金を割り引いてもらえますので実質16,200円になります。

毎月の料金はVKプランSが998円(無料通話1,100円/月分付き)、それに加えてオプションとして
(A)ダブル定額(ケータイ) 500円/月
(B)LTEネット 300円/月
(C)故障紛失サポート 380円/月
最低この3つに加入する義務があります。

VKプランSが通話料金、オプションの(A)と(B)がデータ通信料金で、これらを基本料金としてさらに通話しただけの電話料金とEメールやネット閲覧などデータ通信しただけのパケット料金が加算されます。

このなかで非常にわかりにくいのはの(A)と(B)の関係です。
どちらもデータ通信料金ですが(A)は0.02円/kB、(B)は0.6円/kBと説明されていて一体どっちが正しいの?と迷ってしまいます。

(B)はEメールやネット閲覧する場合必ず加入する必要があります。
それに加えて(A)にも加入しておくと通信料の単価を0.6円から0.02円へと1/30に低減できる上、通信料の上限を一定額に抑えることができ使い過ぎを防げる利点があります。
(A)は(B)のオプションと考えるとわかりやすいです。

これらオプションについては加入翌月には解約可能ですが、(A)を解約すると毎月割が使えなくなる仕組みになっていてそう簡単に解約させてはくれません。

さらに固定電話も携帯もauになることから
・自宅の固定電話から全国すべてのau固定電話およびau携帯への通話が無料
・自分のau携帯から自宅固定電話への通話が無料
・J:COMまとめ請求が利用でき従来のJ:COMへの支払いにau携帯の支払いを統合することで100円/月割引
など、これまでのJ:COM側への支払いにも特典がつきます。

J:COMにも「端末コミコミでずーっと月額980円」という魅力的なプランがありLGの4G LTEガラホ(またはスマホも!)実質無料となっていますが、au携帯ではないためauどうしの特典である相互通話が無料にならないうえ毎月の通話が一定額無料になる料金設定もありませんので、長期で考えれば端末代が無料にならなくてもau携帯のほうが有利と考えました。

携帯の料金体系はコロコロ変わりますので将来的にどうなるか予測がつきません。
今のところは携帯を通話だけに使う場合、無駄なオプションの加入義務はあっても上記のようにauガラホの選択が経済的な方法ではないかと思います。

私は日頃パソコンを十二分に活用していますのでパソコンでできることを小さな画面の携帯であれこれやろうとはあまり考えていません。
携帯は電話ができればそれでいいと思っています。
本体のほかに液晶保護フィルム、ストラップ、キャリングケースなども要りそうです。

冒頭の義母ですが、やっと退院できたと思ったらすぐまた大腿骨骨折で再入院、手術、全治1ヶ月以上とのこと、長生きも楽ではなさそうでやれやれです。

関連ブログ:
携帯電話のお話(2011.08.09)


早春賦

2017年03月13日 | 音楽

今の時節にふさわしい、私がとりわけ好きな曲の一つに吉丸一昌作詞、中田章作曲の「早春賦」があります。
この曲を学生時代マンドリンソロ用に編曲してよく弾いておりました。
楽譜が残っていましたので電子マンドリンソロで弾かせたものをYouTubeにアップしました。
実際の演奏ではなくプログラミングされた電子音です。


トレモロの三度重音で始まり、分散和音へと続きます。
楽譜はこのブログのここに載せております。
前半は重音奏法で上下の音符をトレモロで同時に弾きます。
三度重音の移行を滑らかに、また分散和音の部分はメロディラインの音を保持して弾くと感じが出るかと思います。

演奏はKAWAIのスコアメーカー8Proを使用、ただしマンドリンの音源(サウンドフォント)は、スコアメーカー内蔵のものはProと名乗っている割には音が貧弱で使いものになりませんので別のフォント(トレモロ音とピッキング音)を外部からスコアメーカーに埋め込みました。

関連ブログ:
春隣 (2015.01.30)


国立国会図書館で公開されているマンドリン関係資料 2

2017年03月07日 | 音楽

国立国会図書館のデジタルコレクションのうちマンドリン関係の図書館送信資料、国立国会図書館内限定資料について前回からの続きです。
主な資料について年代順に並べました。
先頭の数字は図書館の整理番号です。

061 音楽芸術 14(1) 「モーツァルトのマンドリン音楽」 高橋功 (音楽之友社編、1956)
328 マンドリン名曲集 第1巻 平山英三郎編 (共同音楽出版社、1957)
329 マンドリン名曲集 第3巻 平山英三郎編 (共同音楽出版社、1957)
330 マンドリン名曲集 第2巻 平山英三郎編 (共同音楽出版社、1957)
115 教育用楽器基準の解説 「ii 教育用マンドリン・マンドラおよびマンドチェロ」 文部省管理局編 (大蔵省印刷局、1958)
074 歌手と伴奏者 「マンドリン クロード・ドビュッシー」 ジェラルド・ムーア著[他] (音楽之友社、1960)
326 マンドリンの学び方 「マンドリン各部の名称」、「マンドリン各部の名称」 平山英三郎著 (共同音楽出版社、1960)
313 マンドリン合奏曲集 第3 「2nd Mandolin」、「Mandola」、「Guitar」 平山英三郎編 (共同音楽出版社、1961)
337 少年少女のための音楽実技全集 第2 第6巻 「IV マンドリン」 比留間きぬ子 (音楽之友社、1962)
069 音楽の友 21(14) 「マンドリンの奏法」 比留間きぬ子 (音楽之友社、1963)
116 教育用楽器の手びき 「第2節 マンドリン・マンドラおよびマンドチェロ」文部省編 (光風出版、1963)
306 ベートーヴェン 作品篇 「3 マンドリンとチェンバロ」 属啓成著 (音楽之友社、1963)
155 財界. 12(18) 「昔懐しマンドリン時代」 服部正 松田伊三雄 (財界研究所、
1964)
274 萩原朔太郎研究 「星野みね 兄とマンドリン」 伊藤信吉編 (思潮社、1966)
363 レコード芸術 20(1)(242) 「ベートーヴェン余滴(1) ベートーヴェンとコントラバス、マンドリン、ハープ」 門馬直美 (音楽之友社、1971)
112 教育音楽 別冊 「楽器の扱い方と基礎指導 マンドリン」/福田準一、「合奏 活動と楽器 無限の可能性が広がるマンドリン合奏」/柳田隆介 (音楽之友社、1981)
364 レコード芸術 36(7)(442) 「海外盤試聴記 リュートとマンドリンのための音楽(ヴィヴァルディ)」 美山良夫 (音楽之友社、1987)

[年代不明なもの]
398 ケーキ ウォーク (歴史的音源) 四竈清 (ニッポノホン)
399 ジプシー狂想曲 (歴史的音源) 澤常彦、鈴木正一(ピアノ) (ニッポノホン)
400 スワニルカ (歴史的音源) 四竈清子 (ニッポノホン)
401 タランテラ (歴史的音源) 澤常彦、鈴木正一(ピアノ) (ニッポノホン)
402 タランテラ (歴史的音源) 四竈清 (コロムビア)
403ドリゴのセレナーデ (歴史的音源) ドリゴ作曲 高久肇、月村嘉孝(ギター) (コロムビア)
404 フラワー ソング (歴史的音源) 四竈清 (ニッポノホン)
405 ベルソース スラブ (歴史的音源) 四竈清子 (ニッポノホン)
407 ラパロマ (歴史的音源) 四竈清子 (ニッポノホン)
408 ラブ イン アイドルネス (歴史的音源) 四竈清子 (ニッポノホン)

また、数少ない音楽専門図書館として知られている上野公園の東京文化会館音楽資料室の図書、雑誌、楽譜、CDについてもキーワードで検索(WebOPAC)することができます。
ただし国立国会図書館のようにインターネット公開されている資料はまだありません。
主なものについて記載しました。
国立国会図書館資料と重複している資料も含みます。
先頭の数字は資料室の整理番号です。

[図書]
004 オデルマンドリン教本BOOK1 宮田信義訳 新興楽譜出版社
008 同志社大学マンドリンクラブ百年史 同志社大学マンドリンクラブ百年史編集委員会編著
009 マンドリン・ギター及其オーケストラ 武井守成著 オルケストラ・シンフォニカ・タケイ 1924
010マンドリン・ギター片影 武井守成編 オルケストラ・シンフォニカ・タケイ 1925
011 マンドリンの弾き方 山田源一郎著 アルス 1941
012 本邦マンドリン音楽発展史概要 高橋三男編集 山野楽器 1969
013青春よ永遠に:明治大学マンドリン倶楽部半世紀の歩み 明治大学マンドリン倶楽部編 1972
014マンドリン・オーケストラのすべて:その指導者とアレンジャーのためのハンドブック 服部正著 音楽之友社 1977
015 丘の上には鐘がひびくよ:慶応義塾マンドリンクラブ七十年史 KMC七十年史編集委員会編 1981
017 マンドリン事典 外国人編 南谷博一翻訳・監修 マンドリン芸術院・マン
ドリンの音の博物館 1999
020 マンドリン物語:星々の戯れ 有賀敏文著 早稲田出版 2003
025 評伝古賀政男:日本マンドリン&ギター史 菊池清麿著 彩流社 2015

[雑誌]
003 Frets Gifu Mandolin Orchestra 岐阜マンドリン協会 1958.3~

[楽譜]
001機織る乙女:マンドリン独奏曲 萩原朔太郎作曲 現代ギター社 2011
016 マンドリン独奏曲集:日本旋律への郷愁 繩田政次作曲 全音楽譜出版社
025 マンドリン教則本:ムニエル奏法による ムニエル著 全音楽譜出版
033 カラーチェマンドリンアルバム No.1~5 カラーチェ作曲 日比野俊道編
水星社 1974.12
041オデルマンドリン教則本1、2 オデル著 伊藤翁介編 全音楽譜出版社 1951
045 マンドリン・ギタア曲集 世界音楽全集26 大河原義衛編 春秋社 1931
051 マンドリン曲集 世界音楽全集別巻 門馬直衛編 春秋社

[CD]
020 菅原明朗生誕百年記念演奏会 Victor 1999


039 マンドリンの芸術:マリア・シヴィッターロの至芸 TOSHIBA EMI 1992
064 18世紀マンドリンとオルガンの為のソナタ集 バルベラ/チェチェーレ/ジェルヴァジオ/ピッコーネ/ベートーヴェン 中央出版社ポールメディア

(終り)

関連ブログ:
国立国会図書館で公開されているマンドリン関係資料 1 (2016.03.01)
国立国会図書館のデジタルコレクション(2015.11.24)


国立国会図書館で公開されているマンドリン関係資料 1

2017年03月01日 | 音楽

国立国会図書館のデジタルコレクションのうちマンドリン関係の資料が徐々に充実してきているようです。
このうちインターネット公開されている資料の主なものを年代順にあげてみたいと思います。
先頭の数字は図書館の整理番号です。

035 マンドリン教科書 : 独習用 比留間賢八編 (共益商社、1903)
039 マンドリン独習 比留間賢八編 (共益商社、1910)
036 マンドリン教本 高浜孝一著 (前川書店、1912)
038 マンドリン独習 高浜孝一著 (松本楽器、1912)
040 マンドリン独まなび 吟風散士著 (十字屋楽器、1915)
007 家庭音楽講話 「マンドリンの話」 田辺尚雄著 (啓文社書店、1922)
023 マンドリン 「マンドリンと伊太利」、「ナポリ風のマンドリン」、「マンドリンの歴史」 荒川芳雄著 (宇宙堂書店、1922)
015 芸術音楽講義録 「マンドリンの歴史」、「マンドリンの父ムニエル」 高田守久著 (ハレルヤ楽社、1923)
037 マンドリン・ギター片影 「マンドリン、デユオの起原發達現状」、「マンドリン研究生に與ふ」、「マンドリン獨習法」 武井守成編 (オルケストラ・シンフオニカ・タケヰ、1925)
043 ラルゴ・アッフェットォーゾ(一) (歴史的音源) カラーチェ作曲 OSTマンドリン・クワルテット (ビクター、1930)
044 ラルゴ・アッフェットォーゾ(二) (歴史的音源) カラーチェ作曲 OSTマンドリン・クワルテット (ビクター、1930)
073 トラバトーレ (歴史的音源) Verdi作曲 四竈清子 (コロムビア、1931)

また図書館送信資料、国立国会図書館内限定資料の主なものについては次のようなものがあります。
図書館送信資料とは国立国会図書館がデジタル化した資料のうち絶版等の理由で入手が困難な資料を全国の公共図書館、大学図書館等(ただし国会図書館の承認を受けた図書館に限る)の館内で利用できるサービスです。
主なものについて年代順に並べました。
先頭の数字は図書館の整理番号です。

327 マンドリン独まなび 「第一節 マンドリンの起源及構造」、「第八節 マンドリンの特長」、「十五 マンドリン用爪記號」 吟風散士著 (十字屋楽器部、1911)
255 獨習自在西洋音樂講義録 第1輯 「11 マンドリン奏法」 (西洋音樂普及會、1921)
318 マンドリン・ギター及其オーケストラ 「ギター及マンドリンの樂器としての史的考察」、「前編 ギター及マンドリンの遠き祖たる古代樂器」、「マンドリン音樂小史」 武井守成著 (オルケストラ・シンフォニカ・タケヰ、1924)
102 樂典 「第五 マンドリンと樂譜」 門馬直衛著 (岡田日榮堂、1926)
030 アルス西洋音楽大講座 第3巻 「マンドリン」、「マンドリン各部の名稱及び說明」、「マンドリンの音域及び絃」 田中常彥 (アルス、1929)
064 音楽世界 1(4) 「マンドリン・ギター音樂の國際的機關の組織」 佐伯藤三
  (音楽世界社、1929)
409 主題と変奏 (一) (歴史的音源) 堀清隆作曲 オルケストラ・シンフォニカ・タケイ 菅原明郎(指揮) (ビクター、1929)
410 主題と変奏 (二) (歴史的音源) 堀清隆作曲 オルケストラ・シンフォニカ・タケイ 菅原明郎(指揮) (ビクター、1929)
349 嫁入叢書 趣味篇 「マンドリンについて・洋樂の教授」 武井守成 実業之
日本社編 (実業之日本社、1930)


397 キスメット (歴史的音源) 四竈清 (コロムビア、1930)
396 アモールのセレナーデ (歴史的音源) ドナテイ作曲 四竈清子 (コロムビア、1931)
051 オデルマンドリン教則本. 第1巻 「マンドリンの持ち方」、「マンドリンの圖解」、「マンドリンの指盤上に於ける音調の圖解」 宮田信義訳 (音楽書院、1932)
362 レコード 3(9) 「ミス・マンドリンの事」 服部正 (音楽世界社、1932)
065 音楽世界叢書 第1編 「三 マンドリン」 (音楽世界社、1933)
204 西洋音楽技法入門 第6 「マンドリン各部の名稱」、「マンドリンの譜と號」、「マンドリン雜話」 (春陽堂、1933)
205 世界音樂講座 4 「マンドリン音樂を志す人に」、「マンドリン構造(附・ピツク、ケース)」、「マンドリン奏法」 (春秋社、1933)
206 世界音樂講座 5 「2 マンドリン」 (春秋社、1933)
214 世界音楽全集 38 「16 マンドリン」 (春秋社、1933)
394 ドリゴのセレナーデ (歴史的音源) R.Drigo作曲 四竃清、四竃国会(ギター) (コロムビア、1933)
395 ラブ・イン・アイドルネス (歴史的音源) Mocbeth作曲 四竃清、四竃国会(ピアノ) (コロムビア、1933)
316 マンドリン教則本 上巻 「マンドリン各部の名稱及び說明」 ムニエル著他 (ヲグラ楽譜出版部、1934)
317 マンドリン教則本 下巻 「マンドリン各部の名稱及び說明」 ムニエル著他 (ヲグラ楽譜出版部、1934)
331 マンドリン名曲集 ギター伴奏付 オデル著 (好楽社、1934)
406 ホーム・スイート・ホーム (歴史的音源) ビショップ作曲 高久肇、月村 嘉孝(ギター) (コロムビア、1934)
321 マンドリン新曲集 オデル著 (好楽社、1935)
050 オデルマンドリン教則本 第2巻 大国舒光編 (シンフォニー楽譜出版社、1937)
149 古賀政男マンドリン合奏名曲集 第1輯 (シンフオニー楽譜出版社、1939)
186 アルス音樂大講座 第9卷 實技篇 「マンドリン奏法の要點」 田中常彥 (アルス、1939)
072 音響学 「3 三味線・箏・マンドリン・ギター等の絃の振動」 田辺尚雄著 (新興音楽出版社、1941)
143 厚生音楽全集 第3巻 「厚生音樂としてのマンドリン合奏」、「厚生音樂としてのマンドリン合奏の方向」、「マンドリンとギターの歷史」 新興音楽出版社編 (新興音楽出版社、1943)
071 音楽科学習指導法 器楽合奏編(中学校・高等学校器楽合奏指導書) 「第3節 ギター・マンドリン合奏」 文部省編 (明治図書出版、1952)
073 解説ベートーヴェン全集 第4巻 作品(室内楽) 「マンドリン・チェムバロ」 属啓成著 (千代田書房、1952)
060 音楽芸術 13(11) 「マンドリン音楽の現況」 高橋功 (音楽之友社編、1955)

途中ですが長くなりますので続きは次回に。

関連ブログ:
国立国会図書館のデジタルコレクション(2015.11.24)