珍蘭・珍植物栽培日記

珍蘭・珍植物(と思っている)の栽培日記

青いラン

2014-05-05 21:59:57 | 日記
青いランと言えばバンダ・セルレア(V. coerulea)とテリミトラ(Thelymitra)が双璧でしょう。
中でもテリミトラは「ブルーオーキッド」とも言われ、ほぼ純粋な青色に近い花色の種があります。
(下の写真の花は少し紫色が入っていますが。)
オーストラリアの草原等に自生する地生蘭で、直射日光が当たっている間しか花が開かないため、別名「サンオーキッド」とも呼ばれています。
このテリミトラ属にはもう一つ特徴があります。
ランの花はユリ科等と同じく花弁3枚+萼3枚の計6枚の花びらでできていますが、ラン科の花はこの3枚の花弁のうち、1枚だけが他の2枚と形や色が異なり、これを唇弁(リップ)と呼んでいます。
(一番下のタイリントキソウ(Pleione bulbocodioides)の写真参照)
テリミトラ属の花は他の蘭と違ってこの唇弁が他の2枚の花弁と同じ形をしていて一見するとラン科ではないように見えます。しかしながら蕊柱や花粉槐の構造からラン科に分類されています。
つまりテリミトラは「ランらしくないラン」ということになります。