プー太郎日記（最終回その３）

プー太郎日記最終回その３です。
これからは後半の半年のお話です。
後半は就職活動をしていました。
環境関連の仕事は、環境の定義を広げれば沢山あります。
大手企業の環境部門でISO推進や地域と一体となった植林運動などの企業環境活動推進、企業の環境報告書作成やＣＳＲ推進をするシンクタンク、太陽光・風力などの自然エネルギー関連会社、屋上緑化の会社、リサイクル事業、土壌分析やアスベスト除去などの浄化事業、環境学習や地域への環境活動をするＮＰＯ、町のごみ収集だって立派な環境貢献の仕事です。
しかし、環境問題がこれだけ取り沙汰されているにも関わらず、私の様に直接環境保全・環境改善をしたいという要求に見合った企業の求人はごくわずか。
生態系の研究機関なども、ハードルが高い割りに報酬が少ない。
大手企業やシンクタンク以外は小規模の会社が大半で、家族5人の生活を支えられるほどの収入が得られません。
ＮＰＯ系は、求人をあまり出さないで、環境がらみの仲間同士で人のやりくりをしている様です。
企業の中にいて、環境部門への移動や環境活動へ参加するならともかく、新しく環境の仕事を探して就職することの困難を学びました。
グリーン雇用を専門としている”グレイス”にも登録しましたが、1社の紹介もありませんでした。
苦しかったですね。
それでも、シンクタンクの上場企業で大変魅力的な良い会社があり応募したのですが、『あなたが希望している職種では現在求人がないので即採用とは出来ませんが、社内から要求があったときに連絡を取りたいので”保留”とさせておいてくれますか』と返事をいただだいた企業もありました。
でも、応募したいと思う企業はこの１社くらいで、悶々としたままあっという間に１ヶ月以上が過ぎてましたね。
経済的にあまり余裕がないので、仕方なく今までのキャリアを活かした就職活動も併用して進めました。
それ以降は、また次の記事で書きます。　〔一之〕

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プー太郎日記（最終回その２）

プー太郎日記の最終回その２です。
退職後の前半の半年間は、環境関連の勉強をしていました。
この時期はすごく楽しかったですね。
子供たちも夏休みに入っていつも一緒にいられるし、奥さんと一緒にフェアトレードショップを何件も見て回りました。
夫婦であっちこっちへ、サイクリングや散歩にも行きました。
勉強のほうは、ビオトープ管理士資格試験のための、生態学、生態系保護論、ビオトープ論、環境関連法規など。
持続可能性に関する書籍は、環境ホルモン、スローライフ関係、環境の仕事関係、うちエコ（家庭でのエコ）関係、ヒートアイランド学会関連などなど。
３０冊以上を乱読しましたね。
起業も多少考えていましたので、コミュニティービジネスの講座に参加したり、サービサイジングのセミナーに行ったりしました。
また、ＮＰＯにも興味があったので、ＮＰＯの書籍を読んだりファンドレイジングの講義を聴いたりもしました。
更に、これからの日本は林業や農業も大切です。
無農薬のための天敵利用の本を読んだり、(財）東京都農林水産振興財団へ林業の話を聞きにも行きました。
このブログやＨＰでもその一部を書いていますが、とても書ききれません。
仕事をしていたときは、時間がなかったり疲れていたりで環境関連の本を読むこともなかなかできませんでしたから、今まで出来なかった事をのびのびやったって感じですね。
楽しかったです～。
明日以降は、就職活動の話を書きます。　〔一之〕


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プー太郎日記（最終回その１）

退職後から書き始めたプー太郎日記は、今回で何回目になるのでしょうか。
初めは、退職後のことを心配してくれる皆さんへのご報告と、転職とはどんなものかをご連絡するつもりで書いていましたが、だんだん書くことが辛くなってきて、いつしか書かなくなってしましました。
サボってしまってすみません。
今回、一応めでたく再就職しましたので、就職のご報告と共に最終回とさせていただきました。
ただ残念なのは、退職理由であった『環境問題やフェアトレード問題を仕事として取り組んで行きたい』という夢は破れ、今までのキャリアを活かした仕事で再出発となったことです。
でも、この1年間は自分なりに良く頑張ったと思います。
頑張り具合は明日以降の記事で書かせてください。
実は、この最終回を書きだしたら大作になってしまいました。
いくつかに分けてご報告します。
というわけで、今回は最終回その１。　〔一之〕

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多摩川サイクリング

昨日、またまた多摩川のサイクリングに行ってきました。
よく行く多摩湖自転車道路や玉川上水は、緑いっぱいでゆったりしたサイクリングに向いています。
多摩川河川沿いのサイクリングコースは、視界が広く風が吹いているので、さわやかに疾走するのに向いています。
ロードレースをしていそうな本格的な方も多く走っていて、一生懸命走っている横をピュンと抜いていきます。
昨日は、府中あたりからコースに入って二子玉川まで約１５ｋｍを往復しました。
我が家から府中あたりまでは８ｋｍ程だと思うので、延べ４６ｋｍ走りました。
あ～疲れた。
もう少し近くで折り返せば楽に行ってこられると思いますが、走っているとついつい、”もう少し先へ””あの橋まで行ってみよう”と、どんどん遠くに行ってしまいます。
ということで、帰りは予想以上の疲れで途中の公園で休んだりしないと家までたどり着けない状況になってしまいます。
出来れば折りたたみの自転車にして、電車で移動できるともっと楽しめるかもしれませんね。〔一之〕

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省エネ照明

福田首相が地球温暖化対策で、12年をめどにすべての白熱電球を省エネ照明に切り替える方針を示したことは以前にも書きました。
照明器具が排出した二酸化炭素量は、日本のCO2総排出量の4％強とのことなので、削減効果は大きいですね。
また、白熱電球は熱を発しますから、電力量の最も多い真夏の冷房のための電力消費量も抑制されるはずです。
昨日の日経新聞に松下の電球型蛍光灯と東芝のLED照明の比較が掲載されていましたので、紹介します。
　　　　　電球型照蛍光灯　　　　ＬＥＤ照明
価　格　：約1,500円　　　　　　36,000円～37,000円　
消費電力：約８０％減　　　　　　約８５％減
寿　命　：13,000時間（約13倍）　　40,000時間（約40倍）　
ここで気になったのが、LED照明の価格。
以前、環境展やエコプロダクツでも紹介している企業がありましたが、とにかく高価。
生産量がまだ少ないことは解りますが、それにしてもあまりにも高すぎると思います。
プリント基板にLEDを自動挿入（ORマウント）するだけで、主要部分はあっという間に出来上がると思うんですが・・・。
4万円あればエアコンや洗濯機だって買えるのありませんか？
きっと、あっというまに1,000円以下になるんではないかと思います。
買うのはしばらく待ってからにしたほうがお得だと思いますよ。〔一之〕


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（財）東京都農林水産振興財団へ

3月の話ですが、（財）東京都農林水産振興財団に林業の話を聞きに行きました。
以前から林業には興味を持っていたのですが、林業のことを何も知らないので、一度話を聞きたいと思っていました。
林業への興味は、地球温暖化や生態系からの興味だけでなく、就業に関わることも知りたかったんです。
自分たちが住んでいる東京都や近県にもにも森林が沢山ありますが、人手不足などで全くメンテナンスされていないと思われる山がほとんど。
かたや都内には、競争社会で傷ついた人や、人と上手に関わりをもてなくて就業できなくなっている人が沢山います。
そういう人達が、林業の道に進んだら良いんじゃないかと思うんですね。
大自然の中で枝打ちや間伐をすることは精神的にも良いだろうし、人手不足で困っている林業組合のためにもなって一石二鳥ではないかと考えました。
東京都農林水産振興財団では、農業・林業・水産業への就業を支援しています。
書き出すとかなり長くなるので、今後少しずつ書いて行きたいと思います。〔一之〕

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カーボンフットプリント

昨日の日経新聞だったと思いますが、『味の素が2009年中にも一部商品にカーボンフットプリントを表示する』という記事がありました。
カーボンフットプリントとは、商品の製造・流通過程でどの程度のＣＯ2を排出しているかを商品に記載し、消費者がその商品の環境負荷を容易にわかるようにする仕組みです。
原料生産から廃棄までの全過程での排出量ですから１社の力だけでは把握できません。
味の素は関係各社と協力し、食材だけでなく包装材の採掘・輸送・加工の排出量も調査しているようです。
欧州ではすでに取り入れられていますし、日本も地球温暖化などへの関心がかなり高くなっているので、この仕組みも近く取り入れられると思っていました。
でも、全過程での排出量調査はかなり大変なことなのでこんなに早く実現されるとは少し驚きです。
多くの企業が環境対策を重視し、企業イメージＵＰやＰＲに勤めていますが、これからは実際の購買につなげる動きが活発化してくるでしょうね。
食品のカーボンフットプリントの場合、これが普及していくと地産地消の良さや必要性が更にクローズアップされてくると思います。
これから楽しみですね。　〔一之〕

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ミャンマー・サイクロン緊急募金

先日、ユニセフから『ミャンマー・サイクロン緊急募金協力のお願い』が届きました。
ユニセフのマンスリーサポートプログラムに参加しているので、緊急募金の案内などは必ず送ってくれます。
5月2日～3日にミャンマー南部を襲ったサイクロン”ナルギス”。
5月27日時点の推定被災者数：約250万人、死者：77,738人、行方不明者：55,917人。
被災者の40％が子供で、感染症や急性栄養不良で多くの人の命が脅かされているとのことです。
我が家には、ユニセフの小さな募金箱が置いてあって、日ごろの買い物で出る小銭などを極力入れるようにしています。
小銭を貯めたものなのでたいした金額ではありませんが、それでもミャンマーでは幼い子供の主な死亡原因となる下痢による脱水症状改善のための経口補給塩、数百袋分くらいにはなるようです。　〔一之〕


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都市鉱山

今世界では、携帯電話やパソコンなどに使われるレアメタル（希少金属）の争奪戦が起こっています。
特にアフリカなどは、ＯＤＡで援助の引き換えにレアメタルを狙っている国が沢山。
でも、実は日本にもこれら希少金属が沢山眠っているというお話です。
つまり、国内で使用・廃棄される電子機器にレアメタルが使われているわけで、これらを取り出し再利用しようという動きが活発になっているのです。
たとえば、日本にある金の量は南アフリカの埋蔵量を上回り世界一だそうです。
そのほか物質・材料研究機構という国の研究機関の試算では、日本の都市にある金は6,800トン、世界の埋蔵量の16％。同じく銀は22％、インジウム（液晶の電極）は61％。
日本って有数の資源国じゃないですか～。
しかし、この資源を生かすためにしなければいけない大事ことがあります。
それは分別。
レアメタルだけでなく、鉄やプラスチックやガラスなどもちゃんと分別できなければこれらの貴重な資源を有効に使うことができません。
家電リサイクル法などの施工にともなって、メーカーが古くなった電化製品の（回収）・分別・有効利用を目的とした会社を作っていますが、各家庭でも不要になった電化製品も大事な資源だという認識を持つことが大切です。　〔一之〕


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オオタカ呼び戻し計画

不動産開発の森ビルは、都心にオオタカを呼び戻す計画を立てているそうです。
場所は、なんと港区の虎ノ門・六本木地区。
複合ビルやマンションを建設し、屋上および敷地内に自然林を復元するとの事。
外来種を可能な限り植えないで、潜在自然植生（その土地で自然に生える植物）の手法を取り入れ、虫や鳥類などの在来生物の繁殖につなげる考え。
オオタカは、都内では皇居に生息していることが観測されているので、複数の再開発ビルと皇居を結ぶ緑のネットワークを形成して、オオタカの営巣地育成を目指すのだそうです。
森ビルさすがです。
世の中、エコブームとなっていますが、エコとはエコロジーつまり生態学です。
生態学とは、生態系の仕組みやルールを理解する科学。
動植物の生態を抜きにして、エコは語れません。
見栄えや管理のしやすさではない植物の選定、潜在自然植生手法の取り入れ、複数の再開発ビルをつなげる緑のネットワーク。
森ビルの持続的開発と生物多様性の復元は、『森ビルの本気』を窺わせます。
私は、特に緑のネットワークが実現して欲しいと思います。
これはコリドー（回廊）と呼ばれますが、生物の離れた生息地間を結ぶ移動経路であり、分断された生息地の交流、また安全な避難通路としても必要不可欠なものです。
特に都心では、大きな面積で野生生物の生息地を確保することが難しいので、小さな面積の生息地をコリドーによって結び、網の目状の生態系システムを考えることは非常に重要です。
今後の森ビルの動きに注目していきたいと思います。　〔一之〕

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